錬金術師の暗殺教室   作:遠い日のゲン

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ちょっと日数が空いてしまい申し訳ありません。
今回からはエルの錬金術について解説を最後に入れたいと思います!
ちなみに最初は渚君視点スタートです


驚愕の時間

みなさんこんにちは、潮田渚です。あの日から早いもので暗殺を始めてからもう結構な日数が過ぎました。

 

「誰に向かって話してんだ?」

 

「ちょっと黙ってて杉野」

 

紹介し遅れました。今口を挟んできたのは僕の友達の杉野友人。悪い人ではないけど、ちょっと熱くなりすぎるところがあったりするのが心配。

さて、話を戻すと、杉野から今日椚ヶ丘の3−Eに転校生が来るらしく、朝から話題はその事でもちきり。茅野も合流すると更に転校生の話は盛り上がる。

 

「やっぱりこの時期だと殺し屋が転校生かなぁ?」

 

茅野が言うように、僕らの教室でこの時期の転校生といえば、殺し屋の可能性がとても高い。僕らはまだ殺し屋を見た事がないからなんとも言えないけど、おそらく殺し屋ならこの前カルマ君が殺せんせーにダメージを与えた以上の事をするに違いない。と思う。

 

「でもよ、転校生って事は俺らと同じ歳だろ?そんな奴が殺せるのか?」

 

杉野の言う事も的を得ている。いくら殺し屋とは言え僕らと同じ14か15歳。とても殺せんせーを殺せるとは思えない。

 

「2人とも、まだ転校生が殺し屋って決まったわけじゃないでしょ?」

 

今、僕が言った可能性も否定はできない。

 

 

しかしこの言葉が間違っていた事を僕らは後で知る事になる。

 

 

 

山道を登り終わり、ある程度平坦なところへ行くと、グラウンドに1人ポツンと立っている人がいた。

近くまで行くとだんだんシルエットが色へと変わり、特徴的なポニーテールが見えた。

 

(矢田さん?なんでグラウンドに?)

 

前原君や岡島君たちなら、たまに朝早く来て遊んでいる事もあるが、矢田さんが朝、グラウンドにいるのは見た事がない。

 

しかし茅野はそんな事気にせず矢田さんに挨拶しに行った。

 

「おはよー!矢田さん」

 

「お、おはようカエデちゃん」

 

何故か動揺する矢田さんに何が起きたか茅野が聞くと、どうやら不良たちに絡まれてるところを転校生に助けてもらい、一緒に登校してきたが、山の麓にいた筈がいつの間にかここのグラウンドにいたらしい。

 

「まあとにかく教室いこ!このままここにいたら遅刻になっちゃうよ?」

 

矢田さんの手を茅野が掴んでそのまま旧校舎へと小走りで行った。

 

「朝から元気だなーアイツ」

 

「アハハハハ……」

 

 

教室へ入った僕らはいつもの席に着き荷物を整理すると、まだ時間に余裕があったため周りの人の会話に混じることにした。

 

「カルマ君は転校生のことどう思う?」

 

机の上に足を乗せ、いつものイチゴ煮オレを飲んでいるカルマ君に聞いてみると

 

「十中八九、この時期の転校生って殺し屋だよねー。俺らとタメなのに殺し屋だと思うとなんか変な感じがするよ」

 

やはりここでも意見は同じで転校生は殺し屋だとカルマ君も思うらしい。頭のいいカルマ君が言うのだから、転校生は殺し屋でほぼ確定だとこの時は思った。

 

「みなさん、席に着いてください」

 

始業のチャイムとともに前の扉から殺せんせーが入ってきた。

 

「ホームルームを始めます。日直は号令を」

 

「起立、気をつけ、礼!」

 

この掛け声とともにクラス一斉射撃を始める………はずだったのでのだが、殺せんせーから止められた。

 

「今日の朝の一斉射撃は無しでお願いします。転校生が初めて入る教室にBB弾が大量に落ちていて殺る気を削いでしまってはもったいないですからねぇ」

 

「てことせんせーは転校生のことは知っているんですか?」

 

隣の茅野が聞くと殺せんせーは笑いながら

 

「それがですねぇ……烏間先生から教室に入るまでは教えるわけにはいかないと言われまして……」

 

「ふーん、そっかー」

 

茅野は納得していないようだが、殺せんせーは御構い無しに、出席簿を開いた。

 

「カルマ君」

 

「ん」

 

………

 

………

 

………

 

「吉田君」

 

「はい」

 

全員を呼び終えると殺せんせーの顔には丸のマークが浮かんだ。

 

「今日も全員出席。素晴らしいですねぇ」

 

そこからしばらくして、朝のホームルームも終わりを迎えるその時に、烏間先生が教室に入り、みんなが(いよいよか!)と思った。

 

「今日からこの教室でこいつを一緒に暗殺することになる仲間が増える。エル君、入ってこい」

 

烏間先生が転校生を呼ぶと、「はーい」という声とともに一言で表すなら『背高イケメン』が入ってこようとして…………

 

 

転んだ。

 

「ニュヤ!大丈夫ですか?!」

 

殺せんせーが慌てて駆け寄り、起き上がらせるために手を()()()()()()()()()

その瞬間、転校生がニヤリと笑い、殺せんせーの腕を掴む。

すると………

 

 

 

 

 

 

 

殺せんせーの差し出した腕が一本丸ごと消滅した。

 

 

慌てた殺せんせーは瞬時に後ろへ引くと、たった今再生した触手を見た。

 

一方の烏間先生はため息を吐いた。

 

「まだ能力は使うなと言ったんだがな」

 

気だるそうにそう言うと、転校生は

 

「いーじゃん烏間先生。ここでも殺せればいいんでしょ?」

 

「できるならな………あと……」

 

烏間先生は思わず口に出そうになった言葉を飲み込む。

 

「?あと……なんですか?」

 

「いや、言っていいのか?」

 

恐らく烏間先生と僕らが思っていることは一緒だろう。

 

「いいですよ?」

 

「大変言いにくいが、エル君鼻血が出てるぞ」

 

一瞬の静寂が訪れた後

 

「えぇぇぇぇ!なんで早く言ってくれないんですか?!てかいつの間にか……あ!転んだ時か!あれはびっくりしたもんなー!」

 

めちゃくちゃ騒ぎ出した。て言うか超うるさい。

ん?びっくりした?

 

「わざとじゃないの?」

 

思わず口に出てしまい、慌てて自分の口を塞いだ。

が、聞こえてしまったようだ。

 

「す、素で転んだんだけど」

 

恐らく恥ずかしいの顔を真っ赤にした転校生だが、顔に血が集まったせいかさっきよりも鼻血が激しくなった。

 

「あー鬱陶しい!錬金・凝結(レアメイク・ハーデン)!」

 

 

 

僕らは今日、何回驚かなくちゃいけないのか………

 

 

 

先ほどの触手破壊でさえみんなが空いた口が塞がらなかったのについさっきまでドバドバと出ていた鼻血がピタリと止んだ。

更に

 

 

 

錬金・清潔(レアメイク・クリーン)

 

 

 

体についていた汚れが全て消え去った。

 

もはや空いた口が塞がらないのレベルではなく、みんな顎が外れそうなくらいあんぐりしていた。

殺せんせーも同じように……いやもっとひどい。なんせ顎が地面についてしまっている。

 

 

(((なんつー顎してんだ!!!)))

 

 

 

カオスな状況の中1人転校生だけがニコニコしており、流れるような手つきで黒板に名前を書いていく。そして、書き終えると、みんなのほうを向き、爽やかな笑顔で

 

「『エルフォード・ホーエンハイム』です。長いんでエルって呼んでください。職業は現役の[錬金術師]です」

 

 

 

 

(((………は?)))

 

 

みんな殺せんせーと同じようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 




エル「エルの錬金術しょーかーい!」

ホーエンハイム「ドンドンパフパフ」

エル「まずは前回の錬金・瞬間移動!」

ホーエンハイム「あれほど人前で錬金術を使うなと言ったのに」ゴゴゴゴゴ

エル「アハハハハ…説明いこうか…まず人間っていうのはいくつかの元素で構成されている。それの比率を瞬時に『理解』し『分解』そして目標の地点へ『再構築』する。その時に、魂の錬成を忘れるとただのリアルな人形になってしまうから注意!ん?なんで俺が魂の錬成をできるかって?真理を見」

ホーエンハイム「はいストップ。ここでさらっと重要なことを言わない」

エル「はいはい。次は殺せんせーの腕を分解したやつだけど、これは次回話すからここでは無し!その次の錬金・凝結。これは例えば今回の鼻血は血が出るでしょ?出血したところの皮膚を薄く伸ばして傷口を塞ぐイメージでやると、一度皮膚が『分解』されて、傷ついたところで『再構築』される訳。最後に錬金・清潔。これは重宝させてもらってるなー。簡単な話これは汚れの成分を全て元素に『分解』して、そのまま空気中にぽいっとするだけの超簡単なお仕事です」

ホーエンハイム「以上」

エル・ホーエンハイム「錬金術紹介のコーナーでした」
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