錬金術師の暗殺教室   作:遠い日のゲン

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久々の投稿ですね。沢山の課題に追われていました。大変申し訳ないです。これからは更新ペースを上げれたらなと思います。


才能の時間

旧校舎校庭にて………

 

今日もE組の生徒たちは元気に掛け声を出しながら体育の授業を受ける………手にナイフがなければの話だが。

俺は何をしているのかって?殺せんせーと一緒に熊本城を作りながら授業を見てるいるよ。

 

「前原君、下からの切り上げのときにややバランスが崩れているぞ」

 

「は、はい」

 

「寺坂君、ナイフの振り方が強引すぎる。もっと丁寧にふれ」

 

「ちっ……はいはい」

 

烏間先生は一人一人生徒のことをしっかり見ながらアドバイスをしている。

実にいい指導者だ。エルは烏間先生の指導方法に感心した。

 

「ふむ、今日の訓練はこれで終了だ」

 

一通り生徒を見て、アドバイスを言い終えると訓練の終了、つまり授業を終わりにした。

だが、まだ10分ほど時間が余っているのを他の生徒は不思議に思っているようだ。

生徒たちの心情を察した烏間先生は微笑しながら訳を説明した。

 

「残りの10分は俺とエル君との対人格闘訓練をタイマンでしたいと思う」

 

生徒たちからはどよめきが起きた。

渚君から聞いた話だと烏間先生はクラスの男子が2人がかりでもナイフを当てられないほどの強者らしい。

今日の昼前に烏間先生から対戦のことを聞いたときはおもわず笑みを浮かべてしまった。幸い気付かれてはいないらしいが……

 

「ルールとしては審判は不本意だが熊本城の隣でク◯モンを作っているタコにしてもらう」

 

「ヌルフフフフフ、任せてください」

 

殺せんせーはいつになくやる気だ。

 

「互いに武器は禁止、エル君に関しては錬金術も禁止とさせてもらう。それでいいなエル君?」

 

「はい、構いませんよ」

 

みんなから見るエルの顔は昼間の時と同じようなニコニコとした顔だが

 

(なんだろう…お昼の時とはちょっと違う気がするあの笑みは…?)

 

渚は先程までとのエルに多少の違和感を抱いていた。

 

渚に何かを感じ取られたことなど全く気付いていないエルは烏間先生の前へと歩を進めようとした。

するとそこに

 

「ねぇ、エル君……」

 

矢田さんがやってきた。

 

「どうしたの矢田さん?」

 

すると矢田さんは頬を赤らめ、モジモジしながら細く、エルにしか聞こえないほどの声で言った。

 

「が、かんばって…」

 

心臓が爆発するかと思うほど、鼓動が早まった。

 

「うん、ありがとね。頑張るよ」

 

必死に冷静を装うが正直隠せているかは不安なところである。

冷静になるための時間は欲しいが10分程しか時間がないので、未だに動揺は隠せていないが戦闘準備をする。

 

烏間先生が半身で右腕を前、左腕を後ろに構えるのに対し、エルは特にこれといった構えを見せない。

 

「構えなくてもいいのか?」

 

「これが俺の構えですよ。どんなことにを即座に対応できる……僕が知る中で最も強い構えです」

 

「そうか…」

 

そこで会話は途切れ両者沈黙。完全に目で牽制し合っており、試合開始のゴングより前からすでに激しい戦いの予感を他の生徒たちに感じさせた。

 

そして……

 

「レディ………ファイト!」

 

闘いのゴングがなった。

 

はじめに仕掛けたのは普段攻めに転じることのない烏間先生。

 

「フッ!」

 

鋭い蹴りを1発エルに食らわせようとするが、エルはバックステップで難なく回避。だが一撃で終わる烏間先生ではない。

 

「ハァッ!」

 

蹴りの次には右拳でストレートを一撃、二撃、三撃と放つが、一、二撃は避けられ、三撃はガードされる。そこで攻守が交代した。

 

「フン!」

 

まずは先程受けた三撃のカウンターで、やや体制を崩した烏間先生に左から薙ぐような蹴りを入れ、それが脇腹へクリーンヒット。よろけたところを逃さず、四肢をうまく使い烏間先生を圧倒していく。

 

(くッ!まさか俺がこんなにも防戦一方になるとは……やはり強い!)

 

既に余裕があまり無い烏間先生はひたすら防御に徹し、反撃の機会を待つ。が、

 

「ハッ、ハッ、オラァ!」

 

エルの凄まじい猛攻もあり、なかなか攻めに転じられない。

 

 

 

そして……

 

 

「そこまでです!」

 

エルが烏間先生の鳩尾に拳を入れようとしたところで、殺せんせーに止められた。

 

烏間はすでに息が切れており、肩が休むことなく上下している。

対するエルは肩で息をしているにしても、普通に立っているだけの余裕を持っている。

 

「こればっかりは……才能の差…ですかねぇ……」

 

いつの間にか烏間の隣に立っている殺せんせーはニヤッとした顔でこちらを見てくる。

 

(今すぐにでも殺してやりたいが……まだ体が思うように動かない…)

 

殺せんせーはニヤニヤとした顔を崩さずに烏間に話す。

 

「彼の才能は全てにおいて突出したものがあります。先程分身に小テストを採点させたのですが、全て100点の500点満点です。更に説明も詳しく、丁寧でかつ分かりやすく簡潔に書かれています。満点が500点であることが惜しいくらいに」

 

そこまで言うと殺せんせーは真面目な顔つきとなる。

 

「だからこそ彼の心には表面には無い脆い部分がその内見え隠れします。それをケアしてあげるのも我々教師の仕事です」

 

烏間は先程自分に勝利したエルを見た。これまで誰も触れることすらできなかった烏間に当てることができたエルに対し、生徒たちは尊敬こそするものの畏怖はなく、更に仲が深まっているように思える。それほどまでにエルの周りには笑顔があふれている。

思わずフッと笑ってしまった。

 

「あぁ、そうだな」

 

殺せんせーも満足そうに頷いている。

相変わらずどこか憎めないやつだ。と烏間は思った。

 

「今日の体育はこれで終了だ。各自家に帰ったらよく休養を取るように」

 

そう言うと烏間先生は旧校舎へと戻っていった………

 

 

 

 

一通りみんなに祝福という名の絡みに付き合わされ、割とヘトヘトなエルに1人が近づいた。

 

「すごいねエル君」

 

「渚君か……まあたまたま今日は調子が良かっただけだよ」

 

まるで、一安心。という風に上を向き息を吐いたエルは渚と共に旧校舎へと向かう。そこにカルマも入る。

 

「凄かったねーエル君」

 

「偶然だよ。いくら今回は烏間先生を圧倒できたからって次は負けるかもしれない。東洋では『勝って兜の緒を締めよ』っていう諺があるんでしょ?それに僕は国家錬金術師庁の中で錬金術を抜いた総合格闘技では庁内順位は5位。上には上がいるってことだよ」

 

ここまでの話を聞いたカルマは楽しそうに話を続ける。

 

「ふーん。まあエル君がここまで強いんだからよっぽど強いんだね。是非手合わせ願いたいなぁー」

 

カルマの面白がっていった発言にエルの顔から血の気が引いて行く。

 

「やめたほうがいいよ。俺より上位の人たちは全く格が違う。前に4位の人と戦ったことがあるんだけど、相手に殆どダメージを与えられなかった」

 

エルの話を聞いたカルマは考え直したように笑顔で

 

「じゃあやめとこーっと」

そう言って教室へと入った。

 

今日も平和だな……。エルはそう呟くと渚たちに続いて教室へと入っていったて




短いと思った方には申し訳ありません!
あまり時間も取れないので……
今日は錬金術を使っていないので紹介はなしになります。
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