もしもボスが大きかったら(たいたんてき)   作:青川トーン

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マカセテ


ばってりー

 

 

 高山へと向かうロープウェイは使えなかった。

 

「ねえラッキーさん……」

 

『さすがに投擲でどうにかなる距離ではありません』

 

「投げようとしないでください!?」

 

「ボス、かばんちゃんはあんまり動くのが得意なフレンズじゃないよ」

 

 

 LBは本来作業用だ、パークガイドやフレンズの高い身体能力とあわせて使う事で素早くテクニカルな作業を可能とする。

 

 LBはかばんを職員と認識している、しかしこの身体能力では職員は難しいのでは?とも考える。

 

 ジャパリパークの職員試験の合格率は2%とも言われる程に困難なモノであり、それを突破した『彼女』もそうとうなものであったが……。

 

 さて、どうしようかと考えているうちに白い影が空から舞い降りる。

 

 ノーススター……ではなく鳥のフレンズだ。

 

「わぁああああーたああああしぃいいはぁあトォオキィイイ」

 

『音感センサーに異常を検知、トキと認定』

 

 その後、かばんは『通信機』を腕につけてトキに運ばれ、サーバルは出来るだけ高くまでLBに投げられた。

 

 そして山頂に辿り着いたかばんはLBのナビゲーションのもとで無事に充電を開始、そしてアルパカの悩みを解決する為に『地上絵』を描く事になった。

 

『かばん、そこのロープウェイ設備倉庫に草刈り機があります、それを使いましょう』

 

 投擲により割と早く着いたサーバルも加え、4人でお茶を飲んだり、じゃぱりまんを食べたり、トキのうたの破壊力を下げたりしながら『カフェの地上絵』を無事完成させ、充電も完了。

 

『任務完了を確認、お疲れ様ですかばん』

 

「えっと……このバッテリーは何処に?」

 

 二本の充電済みバッテリー、一本はバスに、もう一本は。

 

『サーバル、私の上のハッチにお願いします』

 

「わかったよボス!」

 

 シールドもシステムも全快したLB、バスの自動操縦も無事に起動。

 

「とまれー!うごけー!」

 

 サーバルの声に反応して動き出すバス。

 

『危ないです』

 

 まさにぶつかるという所でサーバルを掴んで阻止するLB。

 

『むち打ち、骨折などの危険があります、バスの前には基本的に立たないでください』

 

 

 そしてジャガー達に見送られ次はさばくちほー、LBはバッテリー補充のおかげで復旧したホバーでバスと並走し、砂にタイヤがとられた時はそれを押す事で解決した。

 

 しかし行く手を砂嵐が阻む。

 

『この近くに、避難出来る場所を検索……検索……』

 

 広い砂漠には幾つかの避難所的なモノがある、しかし長く整備されていないせいか砂に埋もれてしまっているモノも多い。

 

 そんな時に現れたのはスナネコであった。

 

 

 

『スナネコ、案内をお願いします』

 

「わかった、それにしてもボスが喋ってる所、はじめて見ました……けどまあ……騒ぐほどでもないか」

 

 そして砂嵐をやりすごす為にやってきたのはスナネコの住み処となっている洞穴、だがその奥はどうやらバイパスと繋がっており、平原の方へと進めるようだ。

 

「まさかボクの家にこんなものがあるとはおどろき……まあまた後ででいいか……それじゃあね」

 

 暗い道をバスとLBのライトが照らし、進んでいく中で不思議な扉を見つける、と同時に道の向こうからセルリアンがやってくるのをLBは感知。

 

『セルリアンを発見、かばん達はその施設へ避難してください、通信機を渡しておくので合流地点でまた会いましょう』

 

「大丈夫なんですか?ラッキーさん!」

 

『任せて』

 

 

 そうしてかばん達はツチノコが住む『迷宮』へ、LBはセルリアンに塞がれた『戦場』へ。

 

 

『   コア・オンライン』

 

 一筋の閃光がセルリアンを凪ぎ払った。

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