ONE PIECE ~青天の大嵐~   作:じんの字

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病み上がりだコノヤロー暴れたりないぜ!!

・・・今日はさわがしい1日じゃの。

 

ここで長いこと働いているが、今日ほどやかましい日はなかった。

 

昼間は急に海賊が襲ってきた。

 

街の連中は山のほうまで逃げて行ったが、わしはここから動かんかった。わしは医者じゃ!!もし、この街が戦場になったらみんなを誰が助けるんじゃ!!

 

診療所にそのままいたんじゃが、海賊はいつになっても襲ってこんかった。どうやら、海軍がおっぱらってくれたようじゃの。やれやれこれで仕事に集中できるワイ。

 

さてと、もう一仕事しようカノ。していた時だった。一瞬大気がリン・・・とつっぱた音がしたと思ったら、沖合からこの世のものとは思えない轟音がした。

 

 

なななななななんじゃ今のは!?まるで、地震と嵐が一辺にきたみたいな音じゃったゾ!!

 

 

さすがのワシも診療所から飛び出した。

 

ワシが港に来たころには、街のやつらがすでに集まっていた。まったく、こんな時だけ現金なやつらじゃワイ・・・。

 

で、さっきの轟音の正体なんじゃが、分からずじまいじゃった・・・・。何が起こったのかのう。この年にして1つ謎が増えたワイ・・・。

 

ドンドンドンドン

 

?急患のようじゃな。こんな時間帯に来るとは、近所のワルガキどもか、はたまた海賊か・・・まあエエワイ。

 

「先生お疲れでしょう?私が出ます」

 

「ああ?よろしく頼むワイ」

 

やれやれ、また今日のカルテでも、

 

「キャーーーーーーーーーー!?」

 

ドンガラガシャーン

 

・・・まったく今日ほどさわがしい1日はないワイ。

喧嘩という名の決闘から何日か過ぎた。

 

血まみれの俺たちを初めて見たときは悲鳴をあげてた女性も今はちゃんと介護してくれる。

 

・・・そんなに怖かった?

 

治療してくれた医師に言わせると、片方は全身に多大なダメージが及んでおり、もう片方は刀傷から出血多量。普通は歩けないどころか、死んでるワイ、だそうだ。

 

一応全治1ヶ月とかいわれたんだが、翌日には平然と歩いてるから、つくづく化け物だな俺たち。

 

で一週間ほどその街にいることになったんだが、その数日の間に色々なことがあった。

 

まず、海軍がこの街に来てた。

 

なんでも、最初にいた海賊のために派遣されてきたそうな。ワッフルメーカー中尉ってのが指揮とってるらしいんだが、その人の命令で海賊の残党は即逮捕だそうだ。

 

そういえば、白ひげって海賊だよな。

 

・・・え?

 

俺は賞金稼ぎですけど?

 

で、その人の部下の海兵がおれたちのいる診療所にきたんだけど、お医者さんがここには海賊なんていないって言ってくれました。

 

いやはやお医者様はカミサマです(泣)。

 

その後、昼間にすさまじい轟音がしたんだけど知らないか?って言われた。

 

イッタイナンノハナシダロウナー?

 

ちなみに、白ひげさんの家族にならないか?って話は

 

「うーん、遠慮しとくー。」

 

お断りさせていただきました。

 

白ひげ、お前にはすぐ大切な家族ができるよ。だから、俺みたいなのをスカウトする暇があったらマルコとかジョズとかにしてやんな。

 

「そうか、でもおりゃあまだあきらめねてえぜ?」

 

白ひげさん。何故そこで燃える?

 

で、1日で完治させた(お医者さんに、お前ら化け物か!?って言われた。知ってる。)俺たちは適当に宿をとって休むことにした。

 

その後2回程海賊の襲撃があったんだが、1回目は白ひげの津波で、2回目は俺の斬撃でご退場いただきました。

 

改めて言おう。

 

お前はは化け物だ。「テメエもだろう。」・・・やっぱり?

 

さて、出発当日になった俺達ですが、

 

 

 

 

 

「パスタウマウマ」

 

「・・・」

 

例のカフェーでランチタイムとしゃれこんでいました。この後何するか話したかったしね。てか、昼間っから酒飲んでんじゃねえ白ひげ。

 

「あんさんはこの後どうすんの?」

 

こいつにニューデートって呼ぶのも何か新鮮だな。

 

「おりゃあまず家族探しだな。まだ見ぬ家族達が俺を待ってんだ。」

 

「ふーん、まぁそうなるわな。」

 

「おめえはどうすんだ?」

 

「…うーん」

 

それを今俺も考えていたのだ。

このままこの街に残るのもいいが、そろそろ別の街に行って色々な敵とも戦ってみたいとも思っている。

どうするべきか。

考えてはいるんだけど、どれもつまんなそうだしな。

 

「おい?」

 

「なんだ?」

 

「今すぐ家族になれってわけじゃねえが、1つ提案がある。」

 

「聞こうか。」

 

ニューゲートはかたわらにある酒を飲みほした後こう言った。

 

 

 

 

「オメエ俺と一緒に旅をしねえか?」

 

 

 

 

「…ああ?」

 

家族に慣れ発言から一転いきなり“旅をしないか?”どういうことだ?

 

「もちろんオメエのこともあきらめてねえぞ?」

 

「いや、多分そうだとは思ってたけど。というか、そう言う発言ってちょっと語弊があるけどもやめてやめて振動はやめて」

 

右腕に溜めていた振動エネルギーを解いた後、一呼吸置いた後、白ひげはゆっくりとしゃべりだした。

 

「お前はおもしれえ奴だ。初めてテメエと腹の内見せあった仲だからよ。一緒に旅ができたら楽しいと思う。それに、まだ飛ぶ斬撃も教えてもらってねえしな。」

 

…俺は少し考える。

後の大海賊“白ひげ”

 

しかし、彼はいうなればまだまだ若輩者だ。

 

こいつがどうあの稀代の怪物に成長していくのか?

 

断然見てみたいだろ!!!

 

「うん、分かったいいぞ。」

 

「そうかそうか、グララララララ。オメエさんが家族になる第一歩だな。」

 

「いや違うし。」

 

「俺は魔術はできねえが・・、オメエは俺の“家族”になる。そんな気がする。」

 

「それは気のせいだ。」

 

 

 

よし、じゃあゆっくり行くとしようか。

 

 

 

こうして、

 

 

 

後の“大海賊”との旅がはじまったのだった。

 

 

 

「ところで、船はどうする?」

 

「そうさな、俺とお前の2人のりじゃ小舟じゃ入りきらねえもんな。」

 

「主にお前の大きさだと思うが・・・。何食ったらこんなにでかくなんだ?」

 

「どうでもいいじゃねえか。ところで、沖合にちょうどいい大きさの海賊船があるな。」

 

「本当だ。サイズもタイミングもちょうどいいな。」

 

「…やりすぎてブッタ斬んなよ?」

 

「いや、おめえこそ沈めんじゃねえよ」

 

 

 

俺は見ていた。

 

“地震”と“嵐”が競り合った瞬間

 

轟音とともに海が、空が、その衝撃で割れたのを。

 

彼らは今もある海賊船の上で自分たちよりも大人数を相手に戦っている。

 

強いな・・・。

 

「おい、どうした?」

 

ああ、お前か。

 

「いや、強そうな奴らだなと思ってな。」

 

「ん?何の話だ?」

 

「いや、今はどうでもいいじゃねえか。さっさと仲間たちのところに行こう。どうせまだ宴やってんだろ?」

 

「ああ、まだはじまったばかりだがな!!」

 

ハァ・・・、まったくこの一味をまとめるのは疲れるな。

 

「のみ過ぎて死ぬんじゃねえぞ?」

 

そしたら、我らが船長は<キャプテン>はニヤリと笑った後こう言い放った。

 

「俺は死なねえぜ?“相棒”。」

 

まったくお気楽な奴だ・・・。

 

俺はもう一度海のかなたを見る。

 

一度でいい。

 

あいつらと戦ってみたい。

 


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