何かもう色々やってんないんだぜ!!
「だーちくしょ!!かったり!!」
訳のわからない理由で賞金首にされてからもう1ヶ月。
ある島にいけば
「逮捕だ〜!辻斬り〜!!」
船に行けば
「待ってたぜ辻斬り!!」
「その首もらった!!」
海を行けば
「グヘヘヘヘ、ニューゲートとグンジョーじゃねえか!!」
「テメエらをぶっ殺して名をあげてやる!!」
そう、あれから敵が異常に増えた。
犬も歩けば、とかいうけど…狂犬は歩いただけでこれですか!?
うっぷんがたまった俺には襲ってきた奴らが贄にしか見えなかった。腹いせに1つ残らず沈めてやりましたけどね。ちなみに海軍の船は後が怖いから船だけ沈めたけど。海賊は知らん。
というか、海軍の上層部!!特にガープ!!覚えてろよ!!いつか攻め落とす!!
「俺としたら退屈しねえから丁度いいけどな。」
何を言ってる!!そんなお気楽でいいのか!?
「あんたは前から海賊だからいいけど、こっちはそんな悪党じゃないの!今まで平穏に暮らしてたの!善良な一市民なの!!お前のせいでロビンもビックリのとばっちりをうけてんだよ!!」
「嬉々としながら船とその乗組員をたたっ斬る奴を、善良な一市民とはいわねえ。」
え?やだそんな嬉しそうだった!?
「ま、お前も賞金首になったとはいえ海軍のスカウトを受けている身だぜ?この際自分の進路もしっかり決めたらどうだ?我らが同胞になるか、敵になるか、な。」
「絶対ヤダ!!海賊になるのもヤダけど、海軍になるのもヤダ!あいつらスカウトすんなら直接すればいいじゃないか!!回りくどい上に、人に迷惑かけるようなやり方をするエゲツナイ事する集団に誰が入ってやるものか!!つかお前が入れ!!」
白ひげはグララララとか笑って「冗談だ」とかいってるけど俺には冗談じゃない!!
じょ〜うだんじゃないわよ〜う!!・・・いかん!!誰か乗り移った!!
「俺は海軍なんぞには入んねえ。俺は自由に生きてえから海賊になったんだよ。お前だけ入れ。もう一戦やるのも楽しそうだしな。グララララ」
「入んないって言ってんでしょうが。というか、もう一戦やりたいなら無人島用意しな。」
そう、あれから修行を続けた結果お互い攻撃の威力がまた上がるというトンデモ事態が起きている。
白ひげの地震攻撃は海軍の大型船の艦隊を全て飲み込むほどになり、俺の斬撃は鉄でできた船を一撃でズッパシいった。
何それこわい。
でも、マンガで見た津波はマリンフォード1つ飲み込めそうな大きさだったし、まだまだ成長すんだろうなー。
俺は何か怖い。いや、修行はするけどね。
そして、今の俺たちが前のテンションでやったら本当に大変なことになる。
島1つ崩壊する。
そして、騒ぎを聞きつけた人が海軍に通報。
「おーい!!グンジョー、喧嘩しようぜー!!」おじいちゃんが来て拳骨流星群。
あ、俺終わった。
「何があったかは知らんがそんな落ち込むな。そこの酒場で一杯おごってやるよ。」
地面に手をついていた俺を見て哀れに思ったのか、白ひげは酒場に誘ってくれた。
だめだ、今のおれはネガッ鼻状態になってる・・・。何とかしていつもの自分に戻らなけらば・・・。
「ヘイいらっしゃい。」
酒場・・・。オヤジ元気かな・・・。ああ、故郷<クニ>に帰りたい。・・・やっぱネガティブだ。
「俺には・・・そうだな、ワイン。こいつには気分が盛り上がるやつをくれ。」
「ヘイ。」
白ひげさんそれもしかしてヤバイ品では・・・。
「よお。おめえ“辻斬り”グンジョーだろ?」
急に隣にいた客がが話しかけて来た。
なんだよ見ず知らずの人まで辻斬り辻斬りっていう。
世知辛い世の中だな・・・グスン。
でも、よく見るとこの葉巻をふかしている金髪の男は中々強そうだ。
おそらく2刀流。それもかなり強いな。
手合わせした、ゲフンゲフン!!いかん。こんなことばっかやってるから“辻斬り”なんて呼ばれるんだ。自重。
「そうだよ?実に不本意だけどね。」
「ああ、お前の悪名は聞いてるぜ。気に入らねえ奴は女子供関係なく全てブッタ斬っちまう“狂犬”だろ?ジハハハハハ生きがいいじゃねえか!!俺はそういう奴は好きだぜ!?」
ナ、ナンダッテー!?
根も葉もない噂たっとる!!…いや、根はあるか。もしかしたら葉もあるかもしれない。
でも、俺はそんな殺人狂じゃない!!
ただ強くなりたい一心でがんばっていただけだ!!
そうだ!!白ひげも何か言え。
…?白ひげ?
「どうだ?お前俺の傘下に入らねえか?富、名声、そして世界を独占してやろうじゃねえか!!
「いや、自分そういうの興味ないんでいいっす…」
「そうつれねえこと言うなよ!お前はどうだ?ニューゲート!?」
「断る」
何であんたはさっきから薙刀構えてんの?
「ジハハハハ!!何だよ失礼な連中だな!!まあいい。この後世界はこの俺という存在にひれ伏すことになる!!お前らも覚えておけこの金獅子のシキを!!」
へーそうですかってエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?
〜その頃この酒場の近くで〜
「おい。今日も宴をするのか?」
「いいだろ別にい、食料はたんまりあるんだからよ!!」
通りを2人組の男が歩いていた。
会話してるというより、1人の男がもう1人の男に付き合わされているという感じだが。
「オイ酒飲んでばかりじゃないか」
「うるへえ!!海賊船をしずめて金はたんまりあるんだ!!これが飲まずにいられるか!!」
「訳のわかららないことを言うなよ・・・」
銀の髪の男はすでに疲れきった顔をしている。
一方で黒髪の男はよほど酔っているのか若干呂律がまわっていない。
「お!あそこに酒場があるじゃねえか相棒!!」
「まだ飲むのかお前?」
「当たり前だ!!今日は死ぬまで飲むぞ!!」
「はあ、いい加減にしないとまたみんなが怒るぞ?」
「そん時はお前が何とかしてくれ“レイリー”!!」
「…分かったよ“ロジャー”」
2人はそのまま、混乱が荒れる酒場へと入って行った。
ONE PIECEを手に入れ後に王と呼ばれる男 海賊王 ゴール・D・ロジャー
海賊王の片腕にして、副船長 冥王 シルバーズ・レイリー
ロジャー亡き後、最強と呼ばれる海賊 白ひげ エドワード・ニューゲート
空飛ぶ海賊として恐れられる 金獅子 シキ
そして今は不確定な要素を含むもう1人
この町に“伝説”として名を残す大海賊たちが集まった。
この先何が起きるのかは全く分からない。
ただ1つだけ言えること
この出会いは世界を覆い尽くし、巻き上げ、根底を壊す未曾有の“大嵐”の序章であった。