ONE PIECE ~青天の大嵐~   作:じんの字

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大将接近そして遭遇

 

海軍を発見してから少し後。

 

当初は混乱していた海族側だが、ようやく落ち着いて港に集まっている。とりあえず、戦闘態勢でいることも忘れない。何が起きるかわからないしな。

 

というわけで、俺は虎丸を抜いてそいつをいつ斬り飛ばそうか考えている。

 

 

「よお、グンジョー久しぶりだな!!」

 

「・・・・」

 

「何だ?なぜしゃべらないんだ!?風邪か!?」

 

 

そうこの能天気クサレ昼寝スケコマシヤローをどう調理してやろうかと。

 

 

「」ハラハラ

 

「どうした?もしかして、あれか!賞金首にされたことまだ根に持ってんのか!?ガッハッハお前もまだまだガキンチョだな!!」

 

 

<ブチッ>

 

 

「ぬっ殺してやるぞおんどりゃあああああああああああ!!!!!!!!」

 

「グンジョーさんがご乱心だーー!!」

 

「ここで海軍と喧嘩するのはマズイぞ!!」

 

「早く!!取り押さえろ!!HAYAKU!!」

 

「まったくなにやってんだオメエは、アホンダラ・・・。」

 

 

そこ!!勝手に呆れない!!あんたも当事者だろうが!!

 

 

「ガープゥゥゥゥゥゥゥゥ!!俺は未だに忘れてないぞ!!あの時の屈辱を!!怒りを!!善良な一般市民を悪人にしたてやがって!!海軍はどう責任とってくれるんですか!?」

 

「善良な一般市民?」×100

 

「綺麗にハモってんじゃねー!!」

 

 

人事だと思いやがってこいつら!!

 

そう、目の前にいる男はモンキー・D・ガープ

 

原作ONE PIECEの主人公モンキー・D・ルフィの祖父にして英雄!!

 

大砲の弾をどっかの競技の弾と勘違いしている熱血修○野郎!!」

 

何より俺の敵!!

 

こいつのせいで俺がどれだけ苦労してきたか・・・(泣)

 

俺の手でこの山猿だけは潰す・・・!!

 

というか、久々登場どうもお久しぶりです!!でも、そんなの関係ねー!!

 

 

「ところで中将達はどこにいるんだ?」

 

「こっちの話は無視ですか!?」

 

「ああ、それならここに・・・。」

 

「お前らも乗ってんじゃねーーーーーー!!」

 

「ちょ、ちょっとグンジョーさん!!すいません!!ちょっと作戦タイムで!!」

 

 

スパローが俺を裏につれてゆく。

 

 

「グンジョーさんちょっと何を考えてるんですか!?」

 

「いや、どうやってあの猿を料理してやろうかと・・・。」

 

「ブッ、何言ってんすか!!そんなことしたら後々大変なことになるっすよ!!」

 

「何が?」

 

「何ってこの前のは中将の独断でしたけど、今回は海軍の総意っす!!そんなことしたら大将が出てきちゃいますって!!」

 

「こいや!!大将に対象にされようが大勝して返り討ちじゃい!!」

 

「もうだめだこの人ーーー!!」

 

 

うがー、と頭を抱えるスパロー。

 

貴様俺に怒りをがまんしろと言うのか!?ストレスはお肌の天敵ですよ!!

 

 

「おーい、もういいか?」

 

 

ガープが間の抜けた声で言う。

 

しかし、それと同時に怒鳴り声が聞こえた

 

 

「おい、ガープ!!姿が見えないと思ったら何をやっている!!余計なことをするなと言われたろうが!!」

 

「何じゃいセンゴク!!お前こそ余計な事をするな!!」

 

「馬鹿か!!お前は馬鹿か!?」

 

 

この声は・・・

 

そういえば、あの山猿の被害を被っている人を俺は俺以外にもう1人知ってる

 

目の前にはガッハッハと爆笑しているガープともう1人、キレルアフロヘアーがいた。

 

いや、違うかあいつは

 

 

 

「智将“仏”のセンゴク」

 

 

 

すると、むこうもこちらに気がついたようで

 

「辻斬り!」

 

「どうも、はじめまして」

 

 

そういえば、こいつとは初めて会うな。とりあえず、一言言わせてもらおう。

 

 

「お疲れ様です」

 

「ああ・・・お互い苦労するな。」

 

 

うん、こいつとは仲良くなれそうだな。

 

 

「・・・で?中将回収して終わり?」

 

「『そうだな、表向きな指令としてはこれで終わりだ。』」

 

「そうか、じゃあ帰れ。今すぐ帰れ。でもガープは置いてけ・・・ん?」

 

 

今の声はセンゴクの声じゃなかったぞ?

 

というか、電子音みたいな・・・。

 

 

「『センゴク、ガープ。聞こえるか?』」

 

「はい。」

 

「もちろんだコングさん!!」

 

 

よく見ると、センゴクの手の中に電伝虫が握られていた。というか、今のコングってどこかで

 

 

「おい!今のもしかして大将コングか!?」

 

「間違いねえ!!あいつらがそう言ってんだがらそうなんだよ!!」

 

 

コング、

 

・・・コング、

 

コング!?

 

 

まさか“大元帥”コング!?

 

 

「まさか・・・大将コングか!?」

 

「大将?」

 

 

そうか、この頃はまだ大将なんだ・・・。

 

 

「お前流石に大将知らないわけないだろう?」

 

「まあ、知らないわけじゃないけどさ。」

 

「『今から裏の指令を言い渡す』」

 

 

話している間に向こうも話が進んでいたらしい。

 

というか、裏の指令?

 

何それ?おいしいいの?

 

 

 

 

 

 

「『つつがなくこなせ、“超新星を含め海賊達を全員逮捕せよ。”』」

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

海賊達に動揺が走る。

 

え、何いきなりどういうことだ!?

 

 

「ハイ、了解しました」

 

「よし、じゃあやるか」

 

 

何!?一体どういことだ!?

 

いきなりのことに混乱している俺にガープが高速で接近してくる。

 

不敵に笑うその笑みを見ながら、俺はどこか冷静な部分でこう考えていた。

 

やばい!!

 

 

 

 

原作が壊れる!!

 

 


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