さて早速ですが、前の話で、海賊王の仲間になる!!とか宣言しましたが…
時代がね、一世代違いました。
先日レッドさんに、
「大海賊時代は危険が一杯ですから、自分の身は自分で守れるようになれないといけませんね!!」
と、剣を振り回しつつもホクホク顔でそう宣言したら、微妙な顔をしたレッドさんに、
「大海賊時代とは何だ」
と真顔で聞かれました。
こちとら、大ショックですよ。ええ。
ルフィの仲間になる気満々でいたのに、え、レッドさんどうしたのその道の通みたいな顔をしながらどうしたのボケたのそれにしては少し早すぎませんか冗談にしては中々面白いですよアハハハハと笑っていたら、
レッドさんは可哀想なものを見る目で(失敬な)俺を見下ろしてその口を開いた。
曰く、
「そんなものは無い」
だと。
何のこっちゃ―――――!!
とりあえず、俺の知っている単語を片っ端からレッドさんにぶつけてみた。
拳骨のガープ、仏のセンゴク、冥王シルバース・レイリーそれ以外にも知っている限りの原作用語を捻りだしてみた。
そして、海賊王ゴールド・ロジャー(本当はゴール・Dだけど)と、
もしかしたら大海賊時代という単語が一般的に普及していないのではないだろうか、そんな期待を含んでいたのだが、それに対するレッドさんの答えはのきなみ
なるほど、今この時代は、海賊王さんをはじめとして、白ひげやら金獅子さんやらもまだまだ有名じゃないんだ、という事になる。
何てこった!!
つまり来たるべき時に備えて日々鍛錬をしてきた私はまるでアホの子みたいじゃないですか!!
違う!!断じて違うぞ!!俺はクールアンドセクシーポジションを目指しています!!
オーアールゼット
…しかし、興味がないと言ったら嘘になるかもしれない。
世界最強の海賊
その力は一騎当千
マリンフォード頂上戦争の描写で、子供達が歌っていたあの童謡が特に印象的だ。
物騒な事態にならなくて良かった、と思う反面。後の世まで語り続けられることになる彼らに一度会ってみたい、とは思う
マンガや画面越しにでしか、その姿を“見る”ことができなかった彼等が一体何を考え、そしてこの世界で何を成し遂げるのか
…いかんいかんあいつらに会っても生き延びることができる自信は全くない!!
片方は、超人系最強の地震。マリンフォードでのあの地震攻撃はダイナミックすぎてジャンプ読者の度肝を抜いた。
片方は、一度でも触りさえすれば無機物を自在に操ってしまう能力で、映画版strong worldの悪夢を覚えている人は多いだろう。
考えてみれば、白ひげが食べたグラグラの実と金獅子が食べたフワフワの実って、どう見てもチート能力だしな。
俺も
さて、大海賊時代がはじまってないということは原作知識はあまりあてにならないということになる。
だって、ロジャー達がいないということは、もちろんそれを追いかける側である海軍のガープもセンゴクもいないわけじゃないですか。
というか、原作のルフィもゾロもナミもウソップもサンジもビビもチョッパーもロビンもフランキーも、もちろんいません。生まれてすらいません。生まれて数らいないという事は、そもそも彼らのパパとママが○○○して××を△△に解き放っていない、ということにもなる。
…そんなクズをみるような目で見ても俺は興奮しかしないぞ!!
でも、ブルックは微妙だな
最悪、今まで出してきた人物達でさえ生まれてきていない時代だったらどうしよう?
うん…まぁその時はその時で
うん、まぁ、とりあえず俺は来たるべき時に備えて剣を振り回すことしかできない、という事はよく分かった。
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「甘ぇぜ!!このヤロウ!!」
「ギャウッ!?」
鉄のパイプをおきく振り上げてから思い切りそいつに振り下ろすと、悲鳴を上げて熊が吹き飛んでいく。
木にぶつかった地面に転がったそいつには、もはや命の鼓動はない。
よし、今日は熊鍋だな!!
「ニシシシシシ!!」
やっぱ肉はサイコーだな!!
熊肉を堪能知た後、地面に寝転がった俺は膨れた腹をさすりながら満天の星空を見上げた。
「暇だなー。この森も何か味気なくなってきたし。何か面白いことでもねーかなー。」
そういえば、口うるさく自分を叱ってくるあの海兵は今何をやっているだろうか。
この森で遊びまわって遭難してから何日たったかは知らないが、とりあえず、明日の朝飯は何にするかを考えながら俺は眠りに落ちて行った。
どれだけ賞をとても、どれだけ神童だと褒められようとも、私の心には揺るがぬ何かがある。
それは悪党を憎むこの気持ちだ。
人は無意識に秩序を破壊したがる。
しかし、その秩序こそ人間の社会にとって最も重要なものなのだ。
「父上、母上。自分は海軍にて奉公をしてまいります。いつの日か、悪党がのさばらない世の中を作り上げてみせます。」
涙ぐむ父と母に若干後ろ髪をひかれる思いになりながらも、私は海兵達、これから先輩になるであろう諸先輩方の待つ軍艦へと向かった。
包んだ父譲りの風呂敷には、母の弁当、そして金賞を取った“戦国”の文字
「オリャア!!」
「痛え!!」
ボコリと相手を殴ると、そこから伝わってくる衝撃。そして、後ろから響いてくる歓声。
「どうだ!!これ以上痛い目に会いたくなかったら皆をいじめないと誓え!!」
大きく手をふるってポーズをとる。
気分はスーパーヒーローだ!!
「悪かった悪かった!!俺が悪かったからこれ以上殴らないでくれぇ~~~!!」
すると、そいつは悲鳴を上げながら走り去っていってしまった。
やっぱり、
「俺の名前はZ!!正義の味方だ!!」
すると、後ろから聞こえてくるみんなの歓声がひときわ大きくなった。
海賊の全てが悪?
俺はそうは思わないね!!
だから治安はハッキリ言って最悪だ。
俺も喧嘩で海賊どもとやりあった数なんてとうに数えるのも忘れている。
だが、それがどうした!?
支配を望む海賊達はハッキリ言っていけ好かないが、俺はそれと同じくらい海賊の自由さを知っている!!その度胸を知っている!!
海賊とはこの世で最も自由な奴のことを言うんだ!!
「だから俺は海賊なってやる!!」
俺は頭の麦わら帽子越しに太陽を見上げた。
「ハァ…」
目が覚めて一つ欠伸をする。
今日はやけに眠い。体調を壊してなければいいが…。
俺は傍らに置いてあった眼鏡を静かに取り上げて顔にかける。
「さてと」
昨日盗ってきたばかりの船を操ってできるだけ遠くにある島を目指す。
「できれば、何事もない毎日を過ごしたいものだな…」
盗人である自分が言っても何の説得力もないが。
近い将来、厄介ごとに巻き込まれそうな予感を感じつつも、船を急がせた。
「どうした坊主。ここはテメエが来るような場所じゃねぇぞ。」
目の前には明らかにゴロツキの顔をした強面の男達。
「聞こえなかったか?ここはテメエみてえな坊やが来るような場所じゃねぇって言ってるんだよ。」
「…オメエ等の仲間になりてぇ。」
そう言った俺に対して帰ってきたのは嘲笑だった。
「オイオイ分かってるのか?俺達は泣く子も黙る海賊だぞ?つまり、
「それでもだ…。」
そんなこと、関係ねぇ。
「俺を仲間にしてく…ださい。」
俺は頭を下げた。
一瞬の沈黙の後、頭にキャプテンハットをかぶった男が出てきた。おそらく、こいつがこの海賊団の頭領なのだろう。
「お頭…。」
「まぁ、いいじゃねぇか。おい、坊主。1つ質問していいか?」
そいつは口元に笑みを浮かべながらも、真剣な目で俺の緯線を見返してきた。
「お前が海賊になりたい理由は?」
そう聞かれた俺は迷わず答えた。
「
オメエがそんな顔をしても関係ねぇや。
俺は家族が欲しいんだ。
あえてノーコメントで。