ONE PIECE ~青天の大嵐~   作:じんの字

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男尊女卑も女尊男卑も行けないと思うよ

 

やあ、グンジョーお兄さんだよ!!

 

いまおれが何をしているのかというとね。

 

 

「追われてるんだよんねーーーー!!」

 

「待て男!!」

 

 

あの後、飛んできた矢をよけながら、うまく標準を壁まで誘導して破壊。

 

グンジョー君はその穴から逃亡したのでした。

 

脱兎のごとく。

 

そう、脱兎のごとく!!

 

 

<ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン>

 

 

しかし、後ろからは“覇気”をまとった物騒な矢と、さらに物騒なお姉さま方が追いかけてきます。

 

下手すりゃ死ぬる!!

 

 

「虎丸!!…で反撃しようにも“ない”から意味ねー!!」

 

畜生!!剣がない剣士はただのヒトですか!?

 

ゾロみたいに無刀なんてできるわけないし、万事やかん、いやきゅうすか!?

 

「ヌン!!」

 

「うお!?」

 

考え事をしていたら目の前の大柄なお姉さんが攻撃してきました。正直やばかったっす。ハイ。

 

「ちょこまかと逃げおって…だが、もう逃げられないぞ男!!」

 

「その男っていうのやめてくんない!?グンジョーさんにはグンジョーさんっていう名前がありますのことよ!!」

 

「男の名前など呼ぶ必要もない!!」

 

「すさまじき、女男差別!!」

 

女尊男卑ここにきわまれり!!ってところか。

 

思えば原作でもルフィがすごい逃げ回ってたっけなぁ…。あいつなんであんな笑顔で逃げれたんだ?

 

ルフィさんマジリスペクトっす!!

 

「さて、そうこうしているうちに囲まれちゃったな…」

 

気づいたら男(←俺)包囲網が出来上がっていました。

 

この連携度に行動力。ううむ、できる!!

 

「さて、覚悟はいいか男?」

 

「いやあ、絶対絶命やねぇ…」

 

ギリリと引き絞られる弓。まあ、この状況普通の人ならオワタなんだけど…

 

「生憎こちらも死なれないものでして。」

 

「!!あたしの剣!!」

 

ええ、斬られたときに先ほどもう一本のほうを拝借いたしました。覇気には覇気でしか勝てん!!ならば覇気使いではない俺は…、徹底的に防御の方に回らせてもらおうか!!

 

「撃て!!」

 

「“暴風ウォークダウン”!!」

 

<ゴオオオオオオオオオオ!!>

 

作り出した斬撃の竜巻に次々と矢が突入し、お互いをせめぎ合い相殺しあう。本来は攻撃用だが、こういう状況ではこの技が一番と踏んだ。

 

「しかし、若干威力が弱くなっているような気が…」

 

前に比べて威力が低くなってる…いままであまり運動してこられなかったから、これくらいはしょうがない。

 

「でも、効果は十分みたいだ、ねっ!!」

 

「っ!!」

 

<ガキイ!!>

 

「うわ!!」

 

ガードには成功したものの、少し吹き飛んでしまった。急いで立ち上がり、目を凝らすと刀を振るったのは黒髪のお姉さんだった。

 

「ちょっと、お姉さん、この状況で斬りかかってくるとかどんだけブレイバーでクレイジーなんですか!?」

 

「黙れ!!この国に侵入したばかりか、護国の剣士から武器を盗むとは!!もう、生かしておけぬ、即刻その首切り捨ててくれる!!」

 

こわ!!この姉さんこわ!!女性はやっパ怖い!!

 

「いや…あの…この国にはわざと侵入したわけじゃないんですよ。信じてください!!」

 

「男はこの国に入っただけでも大罪だ!!」

 

「どんだけアンフェアなルールなんだよ!!」

 

「アリッサ!!援護するよ!!」

 

そうこうしている内にほかの皆さんが弓を携えながらこちらに走ってきた。再度こちらに矢の標準を構えられる。

 

「えと…アリッサさん…とやら?ここは休戦なんてどうですかって、どうわ!?」

 

「軽々しく私の名前を口にするな男!!今すぐ叩き斬る!!」

 

ぶねー!!今ちょっとかすったぞ!!

 

「チッ、ここではあまり問題を起こしたくてはないんだけども…こうなりゃ本気出すしか…」

 

望まない戦闘はしたくないけど、致し方あるまい!。

 

「みんな、何をしているの?」

 

殺伐とした雰囲気に似つかわしくない声が響いた。

 

「アマリー!!来ちゃだめって言ったじゃない!!」

 

「でも、心配だったから…」

 

出てきたのはさっきの幼女。おお!!もしや、あなたは、天使様ですか!?

 

「でも、そのおとこのひとはたぶんわるいひとじゃないよ」

 

「何…?」

 

集団の視線が幼女に集まる。

 

なんか話してるけど、あの幼女おれのことを弁護してくれてるっぽい。

 

「アマリー!!この国に男はいてはいけないんだ!!」

 

「でも!!けんぶんしょくでそのひとのこえをきいたけど、なにもわるいことかんがえてなかったよ!!このしまにきちゃったのは、ぐうぜんだって!!」

 

そうだよ!!グンジョーさんは紳士(変態ではない)なんだよ!!とは口が裂けても言わない。

 

「うるさい!!そんなの関係あるか!!」

 

「でも!!」

 

「これは我々護国の戦士の話だ!!子供は黙っていろ!!」

 

「…グスッ…ちゃんと…みだんだもん…」

 

あー泣き始めちゃった。あんな剣幕でまくしたてるから…。

 

とりあえず、このチャンスを逃すわけにはいきませんからね。グンジョーさんはこのすきに逃げます。バイビー、アドュー。

 

「!男が逃げたぞ!!」

 

 

あ、結構早く気が付いた。しかしだが、but、ヌハハハハ!!気づいてももう遅い!!ワシはにげーる!!…あ。

 

 

「あいやー、虎丸の場所聞いておけばよかったな…」

 

 

これぞ、音に聞こえし、あふたーふぇすてぃばる。とりあえず、どうにかしてこの島から脱出しなければ…。

 

俺の貞操が!!

 

ついでに命が!!

 

ア   ブ ナ イ

 


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