太陽は、いつか―――   作:biwanosin

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第五話。なにこのリア充ども。書いてて辛くなってきて書きづらい・・・
そしてついつい癖で鬱らせたくなってくる・・・違う、違うんだ・・・この作品はもう最後まで流れが決まってるんだ・・・ちゃんとその通りに、その通りにしないと・・・




「本当に、本当にそういう関係じゃないんだな?」

「違うよ。さっき言った通り、父さんの関係での知り合いがしばらくうちで過ごすってだけだよ。外国で仕事してるの知ってるだろ?」

「なら何で昨日わざわざ学校をさぼってまで」

「ノリが軽いというか何と言うか、そう言う人でな。ろくに服も持ってきてなかったから買い出しに行った。一緒に暮らすうえで必要なものだろ?」

 

あの後。

職員室へ駆け込むことで一時的に逃げられたものの結局教室で捕まり、なんとかそれらしき設定をでっちあげた。魔術協会にいることを表向き『海外で仕事をしている』ことにしているため、そっちでの同業者の娘さんとか、そんな感じに。

そんなに大きな嘘はついてないしな。父さんの関係で(参加しろと命令された聖杯戦争にて)知り合った知り合いなんだから。うんうん。大丈夫大丈夫。

 

「もういいだろ?そろそろ校門でるし、下校中にまで尋問受けたくねえんだよ」

「何とも釈然としないが・・・」

「まあ、仕方ない、な」

「明日からしばらく外国いくのにこのタイミングってのに非常に納得しないが」

「これ以上引き出せそうにもないしな」

「・・・厳密にはマルガといくつか準備をしてから、ってことで準備期間があるからな」

 

念のため、予防線を張っておく。今後街中で見られることはないようにするけど、万が一というものがあるのだ。まあ昼間っから遊んでるだろうし、遭遇しかねないのでしっかり変装はしておこう。どこまで誤魔化せるのかは未知数だけど、やらないよりはましだ。

 

「じゃあそう言うわけで、俺はこっちだから」

「ハアイ、カズヤ♪」

 

なんか、校門の影からマルガが現れた。ついさっきまで俺のそばで霊体化していたはずなので、面白そうだとタイミングを合わせて実体化したのだろう。反射的に服装を確認するが、ちゃんと現代のものだ。一安心。

腕を組まれた。緊急事態発生です。あと同級生二人の視線が怖いです。

 

「ど、どうしてマルガがここに?」

「あら、帰りを待っていたのよ?ねえ、せっかくだしどこかにご飯でも食べに行きましょう?」

 

・・・ええい、もうやけくそだ!

 

「いいね、じゃあそうするか。何か希望はありますか、お嬢様?」

「昨日と同じリクエストでお任せします、セバスチャン?」

「ではそのようにいたしましょう。・・・ラーメンでいいかな?」

「ええ、そうしましょうか。おすすめのお店へ連れていって?」

 

どうせしばらく学校には来ないのだから、あの二人に会うこともない。担任に暗示をかけたついでにウチに来そうなメンツにもしっかりかけておいたので、これで問題ないと思われる。そうなればあとはもうなるようになれ、だ。

 

 

 

=☆=

 

 

 

「で、なんであんなことをしたのかな?」

「だって面白そうだったんだもの」

「面白そうで簡単にサーヴァントが実体化しないでくれ・・・」

 

あの後、個人的によく行くお店の中で女性にも食べやすい場所を選び移動して。注文を済ませてからの会話がこれである。女性が楽しそうで何よりですなぁ・・・楽しいからいいか。

 

「それに大丈夫よ。これでもサーヴァントだもの、ちゃんと周囲に気を配って、誰もみてないタイミングで実体化したわ」

「他のサーヴァントは」

「それこそ大丈夫よ。気配遮断は持ってないけど、ちゃんと敵対者だと思われなくなるスキルは持ってるわ」

 

しれっとアサシンの切り札に近い気配遮断を持ってないカミングアウトされたんだけど、まあそれは置いといて。ちゃんと考えて行ってくれたらしいので、良しとする。

ついでにいくら敵対者だと思われないとしても、霊体から実体になるのを見られればバトルスタートな気がするのですけど。だってこれ聖杯戦争だし。

・・・大丈夫だって言ってるし、きっと大丈夫だよね、うん。

 

「もういいや・・・さて、明日以降どうします?」

「そうね・・・どこかへ遊びに行きたいわ」

「場所・・・というか目的みたいななものにリクエストは?」

「全部お任せします」

 

この人丸投げにもほどがありませんかね。何かしら理由はあるんだろうけど、そう思わずにはいられない。そしてそう思いながらもしっかり候補を探している自分がいて、俺も楽しんでるなぁ本当に、と実感する。この空気感、すっごく心地いい。

しかし何がいいのかなぁと思いつかず、ラーメンが二つに餃子、チャーハンが一つずつ届いたので、手を合わせて食べ始めて・・・

 

「無難に遊園地とか?」

「どんなところなの?」

「うーん、定番のデートスポット、みたいな?」

「デートスポットなのね」

「男女が二人で出掛けるとなれば、それはすなわちデートではないでしょうか?」

「ええ、そうね」

 

ちゅるん、と麺をすすりながら答えたらマルガは細かくフォークを動かして口の中に麺を運んでいく。そう言えば外国人は麺をすする、という動作に無縁だと聞いたことがあるのを思い出した。そういう意味では、チョイスをミスったかもしれない。反省。次に生かそう。

 

「そうだ、そう言うことなら一つ、提案があるわ」

「丸投げ間半端ないマルガさんからようやくご提案ですか」

「あら、そう言わないの。度の過ぎたものならともかく、これくらいのわがままなら聞くのは男の甲斐性よ?」

「その単語便利すぎませんかね?」

 

そう言いながら、でも度の過ぎたものはスルーしてくれていいといっているのでそうさせてもらうことにする。現代について知らない以上、こちらにある程度丸投げになるのも仕方ないと思ってるし、まあいいや、うん。

 

「それで、その提案ってのは?」

「今時の子たちがいくデートスポット、それをあなたと回りたいわ」

 

ちょっとそれは年ごろの男の子には勘違いされてしまいかねないのでちょっと考えていただきたいなぁなんて思うんですけどもうんもうどうしたらいいんだろうね俺心臓バックバクですってハイ。

スープを飲んで一つ落ち着く。

 

「じゃあ、明日から色々回ってみようか。平日ならある程度すいてるだろうし、結構楽に回れると思う」

「そうしましょうか。食べたり遊んだり、贅沢な日々になりそうねぇ」

「まあ親からたんまりと引きずり出したし、内容自体はそんな金持ちの遊楽じゃないから許される・・・ってことでダメでしょうか?」

「う~ん・・・よし、許します」

「ありがとうございます」

 

またいつも通りわけのわからないやり取りに二人そろって笑う。その後マルガが時間をかけてラーメンを食べきってその後餃子とチャーハンも食べきり、ついでと言わんばかりの勢いでデザートまで食べてから帰った。

 

 

余談なんだけど、帰ってからこの間買ってきたお酒をマルガが飲み始めて、ついでだからとコンビニでつまみを買ってきたりしているうちにマルガが酔って、童貞には視覚的にもその他諸々的にも大変な状況となりました。

あとから思えば、なんでサーヴァントが酔ってたんだって話であって。明らかにからかわれてたなあってお話でした。

 

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