夏休み中の魔法を導く奇跡~三期~   作:名無しの権左衛門

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1-1:微睡の世界

1-1:微睡の世界

 

 

 私は、一之瀬 正樹。22歳の男だ。

夢は小学校教師になる事。

そして目標は、生徒に自分という人間を確実に作り上げられるようにすること。

 

 とまあ、目標指針を固めたわけなんだが……。

実はというと、親がこの学校の校長なわけだから、一応学校教師を召そうと思ってやっただけなんだよねぇ。

最低じゃねぇか!って思うかもしれないじゃん?

 

 でもさ、親の期待の眼差しって、あんまり無視できないし。

だから私はいろんな意味で生き残るために、再度考えたんだ!

 

そう、学校指針は無視して、最強の生徒になるよう導いちゃってもいいさ、と!

 

 学校指針は、”清く・正しく・誠実に”。

しかし、こういう形骸化しそうなものほど、破るのが常なのだ!

 

<今日は皆さんにお知らせがあります。なんと、新任の先生がいらっしゃいました!>

 

 よし、私の出番だ!

空回りにならない様、地に足をつけて頑張ろう!

 

 

 私はこの綺麗な体育館で行われる始業式を皮切りに、教師生活が始まった!

 

 

 

<紹介をお願いします>

「はい。本日付より、小学3年生の副担任をするようになった、一之瀬 正樹です。

 学校生徒の皆さん、教師陣の皆さん、宜しくお願いします」

 

 

 という事で、今日のカリキュラム終了!

 

直ぐに教室に向かう事になった。

 

 

「私は稗田と云います。ここの担任です」

「一之瀬です。一か月、宜しくお願いします」

 

 教室に入る前に、担任というより私を担任にしても差し支えない能力をもっているかどうか、

選別する人だ。

だからしくじらない。この一か月は絶対に!

 

 

 最初に稗田先生が教室に入って、それに続いて私も入る。

そこで自己紹介をして、この3年生の出席を取らせてもらう。

 

 

 私はこの教室にいる、高町なのはという少女のとある場面に遭遇することで、波乱の人生が幕を開けたのだった。

 

 

 それはある日の事。

3年生の生徒全員の名前と顔の合致に一週間かかっている時、夜遅くまで仕事をしていた。

明日のプリントやメニュー、目標を立てる紙等を作っていたんだ。

 

そしてその日は満月だったんだ。

 

 私は仕事に関しての気分転換の為、湖畔ではないがそういう公園があるので訪れた。

私はベンチに座って、満月を堪能しようとしたその時だった。

 

 

 

ドドオオォォン

 

 

 

 爆音が比較的近くから聞こえたんだ。

爆破テロか?それともヤンキー共が、花火にちょっかいをだしたのかと思い走り出した。

悪ガキはその時に叱責しないと、事の重大さを身に染みてわかってくれない痴呆だ。

だから今すぐにいかないと、けが人が出てからでは困る。

 

 

 私は走って現場に向かう。

しかし私は予想の範疇を超える現状に、頭が痛くなった。

そこではなんか、桃色の光線と黒い蠢く何かが動きまくっていた。

 

 正直気持ち悪い。なんだあれ。

 

 すると何者かが、私の近くの樹に当たる。

更に先ほどの蠢く何かが、その対象を攻撃しにかかる。

 

 その攻撃した気持ち悪い奴は、桃色の結界に阻まれていた。

しかしそんな状態でも推力や慣性は衰えず、そのまま突撃していた。

 

私は何者かに襲われている者を助けたかった。

ただ、それだけ。

私は駆けだした。

 

 

 人を助けられなかった私は、次こそ助けてやると鍛えた己を奴にぶつけてやる。

私はその蠢く何かに、飛び膝蹴りを行った。

動物っぽい感触の中、そいつは蹴った方向に飛んでいった。

 

 桃色の結界もほどけたようなので、その襲われた人物を見る。

 

 

 その人物とは……。

 

 

「あたたたぁ……」

「大丈夫、なのは?」

「う……ん、ユーノ君」

 

 

 

「高町なのは?」

 

 

 

 凍り付くような空気感。

彼女も目を真ん丸に見開いて、こちらを見てくる。

 

 

「い、一之瀬……先生……?」

 

 

 

 彼女が驚いているのもつかの間、敵が今度はこちらに向かってくる。

そしてとびかかってくる。

 

 

「まずい!」

 

 

 オコジョっぽいのが喋る。

 

 だが私は大丈夫だ。

私は身体をすこしずらして、相手の面前から消える。

そして膝を上に突き上げる。

 

 気味悪い化け物は、そのまま後ろ方面に回転しているのでそのまま足を踏みこんで、

右ストレートで殴打する。奴は結構ふっとんで、地面の装飾を破壊した。

 

 

「嘘……」

「凄い……」

 

 また奴は向かってくる。

奴の体型は猪に似ている。ならば、心臓を貫けばいいな。

 

 

「また来た!」

「先生!逃げてください!」

 

 

 高町はよろよろと杖をついて、立ち上がろうとする。

その姿を見ると、大人はこんな小さな子供にこんな醜い事を遣らせているのかと思う。

ならば、私がこの狩猟を遣らせてもらおう。

 

 

「大丈夫です……あと、後一回だけなら……」

「なのは……」

 

 

 後ろから奴が迫ってくる音が分かる。

オコジョ。お前、まじで役立ってないな。

まあ、それは良い事として……教師は、常に生徒の希望であれ。

 

誰が言ったかな?

 

 

「此処は私に任せなさい」

「で、でも……」

 

 

「高町は私の生徒だ。先生が生徒に守られてどうする」

 

 

 来た。

 

 

「せっ―――後ろっ―――!」

 

「―――私に任せろ」

 

 

 直に後ろへしゃがみながら少々下がり、右腕を一気にこいつの心臓めがけて拳を貫く。

何か石っぽいものを掴んだので、一気に引きずり出した。

気持ち悪い化け物は、遠くに蹴り飛ばす。

 

 

「そ、そんな……物理ダメージはほとんど効かないはずなのに」

 

 

 フェレットがそうつぶやく。

戦闘が終了したのか、高町も木を背にずり落ちる。

 

 

 二人が呆然としている最中、私は掴んだ青色の石を高町ではなく、このピンク色の杖の方に差し出す。

 

 

「これ、どう見てもオーパーツだ。そして、これは順序立てて封印すべきだ。

 シーリングとでもいうのかな」

 

<……『Sealing』>

 

 

「おお、インテリジェンスデバイスか。どう見ても地球の物じゃないね。

 それにそこのオコジョも、知的生命体にしては、大脳が小さすぎる。

 君も人間かな?」

 

 

 私は気になった事を、高町の前で座ってびしばしと指摘する。

 

 

「あわわわわ」

 

 

 高町は混乱しているから、ある程度当たっているとでもいうのか。

 

 

「さて。違法物品を管理者に任せず、幼い子供に任せるという行為は……誘拐罪。

 またこの服装と砲撃からして魔法めいたものとして、故意と強制的な理由をこじつけたという事もあり、

 強姦致傷罪と営利的拉致。更には強要罪として……つまり、やばいことしているのは、わかるな?」

 

「「ごめんなさい」」

<Sorry>

 

 

 実際私もやばいんだけど。今回は一緒のグルになってやろう。

 

 

「というわけで、だ。逃げるぞ」

「「へ?」」

 

 

 遠くから警察のサイレンが、けたたましく周辺に響く。

普通にやばい。

 

 

 私は私の荷物を持たせた高町をおんぶして、一度近くの公園に立ち寄った。

 

「だぁー、逃げ切れた……」

「ご、ごめんなさい……」

「いや。今回は、私も共犯だ。皆が黙っておけば、基本的に大丈夫さ」

「はい!」

 

 

 一度ベンチに彼女を座らせて、荷物の中にある絆創膏・湿布等を用いて彼女の傷の手当をする。

擦り傷は治るが切り傷と青あざは、痕が残る可能性が非常に高い。

だから今やった方が良い。

 

「痛っ」

「我慢しなさい」

 

 

 私は高町なのはに、どのような経緯でこのような事をしでかしたのか、深くまで聞き入った。

話はこのオコジョ、ユーノにあるようだ。

 

 彼が居る世界は非常に科学技術が発達していて、次元空間内移動も可能なようだ。

そして彼は考古学者だったりいろんなことをする人間で、過去の遺物を掘って居たら管理体制が盤石じゃなかったため、

この世界にそのオーパーツが落ちて来たんだとか。

 

そこで適性な者を見繕って、今回収をしてもらっているんだとか。

 

「ふむ。痴情は持ち込んでいないんだね?」

「そこは約束しています。一時的な協力として、なので」

「だが、上が介入する可能性がある。

 そして今でも監視している可能性だってあるぞ?」

 

 ユーノは俯いて黙ってしまった。

まあ仕方ないだろう。

しかし時間にして夜の9時か。

 

この時間帯に彼女を一人で帰らせるのは、さすがに教師として選択肢にない。

仕方ない……理由を言って、怒られよう……。

今回は特殊な事情だ。嘘の事情を云えば、彼女に罪はいかない。

 

 

 教師はこういう時、便利だ。

さあ、行こうか。

 




 さあ、お待ちかねの第三期!
ソードアートBro'sのストックがなくなるまで更新します。
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