個性『桃球』   作:猫好き

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まさかの本日2話目です。いくら今日が休みだからと言っても手が止まらなかったよ。切りのいいところまで書こうとして3000字を超えているね。

というわけで今回はvs瑠璃、轟に最強の技を見せる、vs内藤の3本です。轟君とも戦おうとしたけど、キャラがこうしたいと言っているような気がしたので、その通り書いてみた。
それから最強の技についてこれはタグ増やさないといけないのだろうか?というか知っている人はいるのだろうか?誰か教えてください。なんでもしますから


八月道場にお泊まり③

「はーい。じゃあ次私でいい?」

 

「良いですよ。瑠璃さん。」

 

どうやら全員1対1での戦いを望んでいるようだ。

 

「改めて自己紹介するね。私は和藤(わどう) 瑠璃。瑠璃って呼んでね。個性は…」

 

私を囲むように瑠璃さんと同じ姿をした人が10人ほど出てきた。いつ出てきたのは分からないけど、個性は分かりやすかった。

 

「成る程『分身』ってわけね。」

 

「そういう事。私1人で複数での戦いが可能な個性だよ。」

 

「でもそれだけの事で勝てると思ってないよね?」

 

「勿論。物間みたいに間抜けじゃないもん。」

 

物間君女の子に間抜けって言われているぞ。どんだけ頼りないんだ。

 

初めてあった時とは違い、良い顔で私を倒そうとしているのが見えた。何回も内藤君と一緒に個性の練習をしてきたみたいだね。まるで隙がない。

 

私も気合を入れるために赤いハチマキを頭に巻き、指を動かし挑発する。個性は使わない事にした。つまり自分自身素の状態で挑む事にした。(ファイター?何それ?美味しいの?)

 

挑発には乗らずに自分の後ろ…つまり死角から2体が近くのが分かった。しかも上手い事タイミングと場所を入れ替えている所を見るとしっかりと戦いを学んでいるね。

 

しかし甘い。私だって何万人のヒーローを相手に戦いながら勝ってきたのだ。それくらいの攻撃なら…かわせない事なんてない。

 

1人目の攻撃を見る事なく避け、その勢いを生かしつつ2人目を攻撃する前に回転しながら叩く。しっかりガードされてしまったが追撃はしない。

 

1対多数で大事な事は追撃をしない事。追撃中に攻撃を食らう可能性があるのもそうだが、1対多数になる事もあり得る。

 

矛盾しているようだが、1対多数は1対多数にならよう戦うのがいい。相手との実力差があるのならばそれでもいいが、油断すればやられるのはこちらになる。

 

「死角からの攻撃は駄目ね。でもまだまだ!」

 

どうやらさっきの2体は様子見だったらしく、ますます攻撃が激しくなる。それを私は冷静に対処する。分身の1体2体を倒しても数十秒には元に戻っている所を見ると、隙があるように見える。

 

それでも残りの分身で時間を稼ぎつつ、召喚し続けている。相当練習したに違いない。

 

「いいね瑠璃さん。これなら大抵のヴィランなら倒せると思うよ。」

 

「ありがとう。でも桃さんには効いてないようだけど?」

 

「そりゃ同じ個性のプロヒーローを何人相手してきたと思っているのよ!ただ残念なのは、人数が10人と少ない事と、武器による攻撃がない事!私を倒したかったら近距離だけじゃ駄目だよ。それに!」

 

戦っていて気がついた瑠璃さんの個性の弱点。それは…

 

「だんだんと分身作るの遅くなっているし、分身自体の動きもアバウトになってきているよ。あまり激しい動きを練習してない証拠だよ。」

 

そう。少しずつ分身を作る時間が増え始めたのだ。これは達人同士の戦いでは大きな痛手になる。

 

「それでもまだ続けるかい?」

 

「うーん。これ以上しても負けそうだし、潔く負けを認めるよ。あ!そうだ!私にオススメの所ってある?一通り見たんだけど、数が多くて…」

 

潔く負けを認めた。分身もいつの間にかなくなっていた。瑠璃さんにオススメの所ね…彼の所にするか…

 

「そうだね。瑠璃さんに近い『軍隊』の個性持ちがいる万人ヒーロー『ナポレオン』がいいかな。場所は名前でも開くからそこで学んでくるといいよ。」

 

「分かった。じゃあ先行ってるね貴志。」

 

「ああ。たまには私以外に学ぶのも悪くないだろう。」

 

内藤君と話している瑠璃さんは恋する乙女だな。本人は気づいてないみたいだけど…

 

さて、次は…

 

「すまないが俺は戦わねえ。」

 

「どうしたの轟君。戦うために来たんじゃないの?」

 

「最初はそうだった。たが、今どんなに頑張っても勝てない事は分かった。なら俺を強くしてくれる場所を教えてくれ!」

 

()を使えばオールマイトと対戦した時と同じように、私も本気で戦わなければならないかもしれなかったのに…

 

「そうだね…それなら母の所がいいかな?その前に見せてあげる。君がもし()を解放し、2つとも制御が細かく出来るようになったら打てる最強の攻撃技を…」

 

私はある個性を憑依させる。その個性は私の今憑依出来る最強の個性『アイニング』。炎と氷の練習をしている時に偶々出来たチート個性。

 

ここで放てば馬鹿にならないので亀裂を出しそこに向かって放つ事にする。方法は簡単。炎と氷それぞれの個性を出しつつ、弓を放つように見えない弦を引き放つ。

 

そうこれこそ私が開発した『メドロアー』である。まあ親二人には効かなかったけど…

 

「これがメドロアー。習得しても滅多に使う事ないでしょうけどね。」

 

その亀裂の先にあった山の中枢に大きな丸い穴が空いていた。そして、山が崩壊していった。

 

「これを俺が出来るのか…」

 

「かなりの制御が出来るようになってからね。私だって最近出来た技だし、これでも本気で打った事はないからね。」

 

轟君は自分で母の元へと行くらしい。まあ、抵抗も無かったからそれはそれでいいのだけど…さて、最後は

 

「八月殿お相手お願い致します。」

 

内藤君真剣ではなく木刀を使っているね。説明はしたけど、真剣で人はまだ切った事はないのだろうな…私?私はある。

 

…そうでもしなかったら私は…考えるのは後だ。今は

 

「ええ。私もまた剣で答えましょう。」

 

内藤君との戦いに集中するだけだ。憑依させるのは『ソード』。どんな時でも使える万能個性である。

 

「では!参る!」

 

内藤君は低い位置で滑空しながら一直線にこっちに飛んできた。そういえば内藤君の個性は蝙蝠だったね。でもそれだけなら甘いよ。

 

内藤君の剣に合わせるように剣を合わせる。軽い!死角に回り込む気か!自分の勘を頼りにその場から転がるように逃げる。

 

剣が私の頭のあった場所に通ったのを音で確認できた。転がっている所を目掛けて再び内藤君が…回りながら来ているね。

 

「斬!」

 

あえて地面に技を放ち空中へと逃げると共に体勢を整える。そして上から内藤君に向けて攻撃をする。が、攻撃が当たる事はなかった。

 

内藤君が方向転換をし、その場から離れたからだ。内藤君強いね。その動きはまるで数々の修羅場を潜り抜けた猛者の動き。

 

無駄を省き己を知り尽くした戦い。内藤君…君はどんな人生を送ってきんだ。

 

「強いね。この実力なら入試1位も取れたんじゃない?」

 

「そんな事は私には関係ない。あんなもので1位を取るより、体育祭で1位になる事の方がよっぽどいいではないか!」

 

「成る程注目を浴びる事で兄からの接触。又は一流プロヒーローからの指名を狙い、情報集めがやりやすくなるというわけか。」

 

「そうだ。」

 

もちろんこの口論中もお互いに剣を降りながら、相手の癖やら隙やらを伺っている。時にはわざと隙を見せそこに攻撃を打たせるようにしようとしても引っかかる事はない。

 

「その剣も兄に?」

 

「ああ。私の兄は最強の剣士と呼ばれていた。八月殿は内藤 茸史(たけし)という名に聞き覚えはあるか!」

 

その名前に私は聞き覚えがあった。というのもそういえばあの人も内藤君のように仮面を被り剣を磨いていたな。

 

「ああ。知っているよ。何せ彼もまたここにきた事があるからね。」

 

内藤君の剣が止まった。探していた兄の情報がこうも簡単に見つかるとは思っていなかっただろう。

 

「では今は何処に!」

 

「そこまでは知らない。…もしかしたら父が知っているかもね。」

 

内藤君は剣を下ろし、頭を下げてその場から亀裂を作りその場から消えた。…ってあれ?勝負は?

 

その中途半端な感情をどこに向ければ…そうか今日の挑戦者達(可哀想な犠牲者達)に向ければいいのか…

 

今日も私は闘技場の主として全勝で終わるだろう。




ではオリジナルキャラの紹介

○和藤 瑠璃 個性『分身』
元ネタはカービィに出てくる愛らしいワドルディ。10体までなら今回みたいに戦う事は可能。分身する人数が増えるほど細かな動きが出来ない。
内藤 貴志とは幼馴染で、恋心を持っているがアタックはいつも失敗に終わっている。

そして、内藤の兄の名前が明らかに…内藤君と同じ蝙蝠の個性で、同じく仮面をしているなんて一体何者なんだ!(棒)

あと出てくるカービィキャラは2人の予定です。誰が出るのかは楽しみに待ってて下さい。
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