個性『桃球』   作:猫好き

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作るつもりが無かった父視点です。そして少しシリアスです。まあ、次回の方がシリアスというか残酷な表現を使う予定です。

そして残りの正義の味方の2人が出てきます。賛否あるかと思いますが2人共好きなキャラなので、こういう風にしました。ご了承ください。

また、あとがきにて2人の情報を載せておきますので、時間があったら見てね。


八月 勝の幼馴染

桃が闘技場で同級生と試合をしていると同時刻。ここは昔あったとされる夢の国(東京デズニーランド)を模様した区画。

 

その施設の中で私はベンチに力を抜いて座っていた。少しばかり個性を使いすぎたようだ。本物は個性の発生の拡大と共に衰退し15年程前に閉館になった、

 

「お、久しぶりだなゴエモン…また個性を使いすぎたのか?あまり無茶すんなよ?」

 

そんな時に声をかけてきたのは身長2mもあろうかと思われる大きな青いペンギン。まあ知り合いなのだが…

 

「3Dか久しぶり」

 

「いやいや、何年いえば分かるの!俺はDDD(トリプルディ)と言うかっこいい名前があるんだからね!」

 

「ああ。はいはい。かっこいいかっこいい(超絶棒読み)」

 

このペンギンみたいな男は私の親友であり数少ない()()()八月 桃を知る人物である。

 

「で?何しに来た?」

 

いつものおふざけから一転して鋭い目つきで問いかける。このDDD(トリプルディ)と名乗るペンギンはヴィラン側にいるヒーローのスパイとして活躍する一見変わったヒーローである。

 

(ヴィラン)で最近行われるであろう『ある計画』についての情報だ。正直言って信じられないものだが…雄英の襲撃。そしてオールマイトの殺害計画が持ち上がっている。」

 

何とも恐ろしい計画が持ち上がっていた。しかし、俺達の考えは違っていた。

 

「表向きにはそうだろうな…本当は娘の奪還が目的か…いつかそうなるだろうとは思っていたが…雄英には?」

 

「言っておいたが確証はないからな。やれても警備強化くらいだろう。それはそうと桃に全て話したのか?」

 

ふと、DDD(トリプルディ)が話しかけてきたが、思わず目を離し明日の方向を向いてしまった。

 

「おいおい。まだ話してないのか?いくら酷いものだからといってもいつかは話さないといけないだろう?」

 

「いや、全てはまだ話してない。まだ個性の事は話せるに話せない。もし話せば桃は狂ってしまうかもしれない。」

 

「そうかもしれねぇが、いつまでも秘密に出来るほど記憶っていうのは甘くはないだろう?」

 

『全てを断ち切る』個性は確かに強力だが、何を切るかによって大きく差がある。目に見えるものを切るには簡単だが、目に見えないものを切るのはかなり難しい。

 

目に見えないもの程厄介なものはないからだ。

 

「既に俺たちが()()()()じゃない事、個性の名前と由来の事、敵の総大将(オール・フォー・ワン)の事は伝えてある。賢い娘の事だ…自分で答えに辿り着く事だろう。その時になったら側にいてやれないのだろうな…ま、彼らに娘を託すのも悪くないだろう。」

 

「そうか。言っていないのは未だに個性が増え続けている理由と、本当の親についてか…確かにあれは大人でも発狂しかねない物だが…言えるのか?」

 

「どうだろうな…少なくても今は言えないのは確かだろう。今の桃は自分の中にある記憶が偽物だと言われ混乱している。1日経った今日の朝でも娘の様子はやはり元気がないものだった。いつもの笑顔にも影が差している気がしたよ。」

 

その場に空気が重くなる。そんな空気を察してかもう1人の調査員がやってきた。

 

DDD(トリプルディ)さん!勝手に先に行かないでくださいよ!後処理が大変なんですからね!」

 

「悪かった。悪かったってアンドレーム。お詫びにケーキを上げるから許してくれよ。」

 

「わーい…って許すと思っているんですか!それにアンドレームって何ですか!私はアドレーヌです!」

 

DDD(トリプルディ)の胸辺りしかない身長のこの子もまた(ヴィラン)に身を置くヒーロー側のヒーローであり、DDD(トリプルディ)と『ゴエモン』の同級生でもあり、DDD(トリプルディ)妻でもある少女である。

 

まあ並んで見ると親と娘にしか見えない位の身長差があるが…

 

「お取込み中失礼する。」

 

いつもの夫婦漫才を見ているとそこに仮面をした1人の少年が現れた。確か内藤 貴志と名乗っていた少年だった筈だ。

 

「おや?君は…」

 

「某の兄内藤 茸史について伺いたい事があるのだが、時間は大丈夫だろうか?」

 

やはり兄の事で私に聞きに来たようだ。しかし、私よりも2人の顔が驚いた顔をしていた。

 

「ああ、いいよ。どうした2人共目玉が出そうなくらい驚いて…」

 

「その人物なら裏で最近有名になっているな。アドレーヌ情報を!」

 

「はい!名前名内藤 茸史。ヴィラン名ギャラクティックナイト。個性『蝙蝠』。強い者との勝負を求め、ヴィランに加入。現在はヴィラン側の用心棒の1人として活躍の場を広めています。」

 

相変わらずアドレーヌの情報収集能力は何かおかしい。まあそういう個性なのだからなのだが、それでもおかしい気がする。

 

彼女もまた本当の八月 桃を知る人物である。

 

「兄がヴィラン側に!まさか!」

 

「残念だけど事実だ。彼女の個性は『アートダイブ』。人物の絵があれば、その者の今を知る事ができる個性だ。彼女に外れはないよ。」

 

「…そうか兄がヴィランに…より力を付けなければ…ゴエモン 殿某にご指導のほどお願い出来ないでしょうか?私は…いえ、某が兄を止めなければなりません。」

 

少年は何かを決断するように土下座をしながら私に頼んできた。

 

「私には君を指導出来るほど強くはない。オールマイトの対決だって本当に戦った訳ではない。ルール上の勝利なんて勝った事にはならないからね。」

 

「そうですか…」

 

見るからに落ち込んでいるようだが、勘違いしているみたいだね。

 

「アドレーヌ。彼を出してあげなさい。」

 

「ok。」

 

アドレーヌは何も書いてないキャンパスをどこからか取り出し絵を描き始めた。その絵は次第に内藤 茸史の姿になっていく。

 

「これは!彼女は何をされているのですか?」

 

「貴志君。君には兄の偽物と戦ってもらう。これが彼女の個性の本当の使い方さ。あくまでそれ以外は副産物に過ぎないのだよ。」

 

DDD(トリプルディ)やるなら違う場所でお願いするよ。ここを壊したらただじゃおかないからね?」

 

「分かっているよ。それじゃ後について来てね。更地52番で勝負するよ。」

 

「兄の偽物…何を躊躇う必要がある。いずれは超えなければならぬ存在…DDD(トリプルディ)殿よろしく頼む。」

 

DDD(トリプルディ)達がその場から消え、辺りがまた静かになる。そして、それを見ていた謎の人物もまた見つかる事なくその場から姿を消した。




○大門・D・大輔 ヒーロー名DDD(トリプルディ)
個性『皇帝ペンギン』

元ネタはデデデ大王。敵としても出てくる事があるが、味方になる事もあるプププランドの王。アニメやゲームと同じくでかいハンマーを愛用している。イメージはこっちの方


【挿絵表示】


○安藤 麗奈 ヒーロー名アドレーヌ
個性『アートダイブ』

元ネタはそのままアドレーヌ。64のみ?に登場するキャラクターで、作者がカービィゲーム内で好きなキャラの1人。
ゲームと同じく絵を描き実体化させる事が出来る。副産物として描いた物の今を知る事ができる。
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