個性『桃球』 作:猫好き
そして、主人公がワンピースしか着ていない理由と、主人公の事が少し分かるそんな回だといいな…
「あれから襲って来ませんわね。」
「おそらく私達の個性を知らなかったんじゃ無いかしら?もし知っているのなら間違っても私や上鳴ちゃんをここには飛ばさないと思うわ。」
水難ゾーンにある船の上で作戦会議をしてるのは蛙吸と八百万の2人。八百万は筆記試験で満点を取っている学年一の優等生で、蛙吹も八百万には負けるが冷静な判断力を持つ。
この2人が中心となって脱出計画を練っていた。そして、上鳴はと言うと
「おっと、そこを動くなよ。少しで動けば俺っちの個性が発動するぜ?」
「チッ。よりによって電気系統の個性かよ。下手に攻めれねぇぞこりゃ。」
「他2人は可愛いしスタイルも良いからあわよくばと思っていたのによ…」
ヴィラン相手に脅しをかけていた。その行いはヒーローというよりヴィラン側に近い。
「何とか近づけないようにはしているけどよ。いつまで持つか分からないぞこれは…」
「ええ。分かっていますわ。でも、良い案が浮かびませんの。」
「少し深呼吸をしてみたら?こんな時こそ冷静になるべきだわ。」
何とかヴィランによる攻撃を受けないでいるが、いつまでも脅しが通じる相手では無いことは薄々感じていた。
「なあ。八百万って船の運転出来ねぇのか?」
「え?」
「いや、わりぃ。何でも作り出せる八百万なら運転も出来っかなって思ったけど、出来ないなら他の「出来ますわ!」びっくりした!」
「そうですわ。何故そんな簡単は事を思いつかなかったのでしょう。3分程お待ちください。必ず動かせてみせますわ。」
流石八百万!俺達に出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れる!水難ゾーンに希望が見えてきた。後は時間を稼ぐだけだ。
「じゃ後は俺っちに任せな。」
ここで上鳴が時間を稼ぐと言い出したが、蛙吹は心配そうな顔をして尋ねた。
「大丈夫?上鳴ちゃん。」
「へへっ安心しなって!八月道場で教えて貰った技を披露してやるよ!ピンポイントショックガトリング!」
上鳴が両手を拳銃のように構え、指の先から電気をヴィランに向けて放っていく。それをヴィラン達は水中に潜ったり横にずれたりと避けていたのだが…
「体が痺れて…ギャーー」
水面に当たるとその一帯のヴィランが体が痺れて動けなくなり、2度目の追撃を交わすことが出来ずに次々とヴィラン達が倒れていく。
だが、そんだけ強い電気を出していれば上鳴は…アホに…
「ほらほらどうした!まだまだこんなもんじゃ無いぜ!」
なってない…だと…相変わらず上鳴の攻撃は弱まることも遅くなる事も無く打ち続けている。お前はあの上鳴なのか?
「凄いわ上鳴ちゃん。一体八月道場で何を学んだのかしら?」
「具体的な事は何も教えて貰ってないさ。ただ、俺っちは己自身以外からでも電気を貰う事が出来ることを教えて貰っただけさ。しかも俺っちには影響がねぇ。どうよ俺っち最強しょ。」
「つまり静電気とかの電気を貯めて使っているってことかしら?」
「まあそう言った所だ。まあ無限に打てるわけじゃねぇから、こんな所さっさと脱出してしまうぜ。」
上鳴の活躍により近くのヴィランは逃げるように離れていった。ヴィランに取って1番の失策は生徒1人1人の個性を伝わっておらず、日々成長しているということを知らなかったことだろう。
勿論彼1人ではこのピンチは切り抜けられなかっただろう。水中でも自由に動ける蛙吹が2人を救出し、上鳴がヴィランを撃退。八八百万が船を動かす。この3人は集まるべくして集まったようなものだった。
「皆さんお待たせいたしましたわ。さあ。ここから脱出しましょう。」
「おう」
「取り敢えず第1関門突破って感じね。」
水難ゾーンクリアミッションコンプリート!(プレゼントマイクの幻聴)
…………
「おい八月!起きろ!」
誰かの声と揺さぶられたことに私は覚醒した。…ここは…
「大丈夫か八月!急に意識が切れるから心配したぜ!」
周りを渡すと何処かの牢屋の1室らしく簡素なベットがあるだけの所だった。
「ここは?」
「分からねぇ。黒い霧に包まれたと思ったらここに飛ばされてきた。壁を殴ってもみたんだがビクともしなくて困っていた所だ。」
そうだった。私はUSJで気を失って…ならここは…
「お目覚めかな?」
「「!!」」
突然壁が消え、その奥に何本もの点滴を刺している男が座っているのが見えた。その隣には2人の人が座っている男を守るように立っており、男の後ろには多くの液晶が生徒達を映していた。
「久し振りとでも言っておこうか満月 桜…いや、今は八月 桃だったか…どうだい?俺からの取って置きのプレゼントは?」
「やっぱり生きていたのねオール・フォー・ワン。気分は貴方のお蔭で最悪の目醒めよ。」
この座って点滴を受けている男こそヴィランの総大将オール・フォー・ワン。他者から個性を奪い己の力にし、他者に個性を与える個性を持つ悪のカリスマ的存在である。
「知り合いか?」
「出来れば知り合いとは言いたく無いけどね。」
「ククク。つれねぇじゃねぇか。昔みたいに『先生』と慕ってくれてもいいんだぜ?」
お父さんが教えてくれた私の過去を思い出し、悪寒が走る。まだ全てを教えてもらった訳では無いが、それでも私は酷いことをした事は事実だった。
こんな所にいる理由は無いさっさと切島君と共に逃げるのが先決だが、この男は私を連れてくる為だけにこんな事をしないと踏み質問をする事にした。
「で、何の用?用が無いならささっと帰らせて貰うけど?」
「ほう?後ろのスクリーンの連中がどうなってもいいというのかね?」
「どういうことだ!」
「なーに簡単な事だ。この私がこの程度で終わるとでも思っているのか?答えはNOだ。この広場にいる奴はお前の代わりに作った対オールマイト用の人造人間。」
あれが人造人間?まるであれは…
「作った?あれを?まるであれは桃自身じゃないか!」
「おや?まだ話していなかったのですか?ククク。まあ言える訳がありませんね。」
やめろ!私はそう叫びたかった。だが、またしても激痛によりその言葉は言えなかった。私の弱点はもう一つある。前にこの服しか着られないと言ったと思うがあれは嘘だ。
何故嘘を付いたのかといえば、人はやってはいけない事をしようとする人が少なからずいる。私はそういった人に無理矢理服を脱がされ、別の服に着替えさせられた。
そう。私の大きな弱点それは別の服を着ようとすると、今のように激痛が走り動けなくなる。例えそれが繊維の1つであってもだ。度数が上がれば上がるほど痛みは強くなり2%を超えれると気絶してしまう程である。
丸々別の服に変えられた時は約半年の間意識を失い、更に半年はまともに日常生活が出来ない程だった。
「そりゃ言える訳が無い。何せその彼女は…
はい。まさかの上鳴君の強化されています。今の彼は電気を自分で作り出す事以外に他の所から貰うことが出来ます。これであのアホ面を見せる事も少なくなったでしょう。
そして、オール・フォー・ワンから告げらる衝撃の内容…果たしてこれから先どうなるのか…
期待しないでお待ちを!