個性『桃球』   作:猫好き

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本日2話目です。長くなったので分割しました。ある程度原作に沿っていますが、色々違う感じになったかな…

後何話でUSJ編が終わるか分かりませんが、よろしくです。


USJ襲撃事件⑤

USJ入り口付近でも生徒とヴィランによる攻防が行われていた。2対10と数的には優位に立っている生徒達も戦闘経験の多いヴィランに五分五分の戦いをしていた。

 

その中でも爆豪と内藤をメインに飯田を逃す戦いをしていたのだが…

 

「甘い。」

 

「くっ。」

 

「危ねぇ飯田!」

 

黒霧の黒い霧が飯田を飲み込もうとするが瀬呂がいち早く気づき、テープで飯田ごとこちらに引っ張り何とか飛ばされずに済む。

 

「すまない皆。あの扉が近いようで遠い。」

 

「うぅ。ビームの打ち過ぎでお腹が…」

 

「駄目や。早すぎで当たらへん。」

 

肝心の飯田を扉まで運べておらずにいた。

 

「チッ。そう簡単にいかねぇな。」

 

「いえいえ。貴方方は素晴らしい力をお持ちだ。私に入ってきた情報によればそこの不良少年と剣士以外は大して強くないと聞いていましたが…」

 

「ま、まさか!内部にスパイがいるとでも言うのですか?」

 

「そ、そんな」

 

ヴィランが漏らした些細な情報に13号は内部にスパイの存在を感じ、生徒達に不穏な空気が流れる。そんな空気を変えたのもこの男だった。

 

「くだらねぇ。俺達を惑わすつもりか知らねぇが、てめぇはお喋りすぎんだよ!」

 

またしても黒霧に向かって攻撃を仕掛け黒霧がそれを交わすそうなる筈だった。しかし爆豪は黒霧に何回も同じ様に攻撃する事により隙を作り、黒霧の服の部分を勢いのまま押し倒した。

 

「なっ!」

 

「おっと下手に動いてみろ!今の俺はかなりヤバイぜ?」

 

爆豪の見た目に反した頭脳プレイにより黒霧を捕まえた。

 

「爆豪。うちと瀬呂の個性で動けなくするからそのまま待っといて!」

 

それに気づいた耳郎が瀬呂を連れ、黒霧を無効化する為に近づいてきた。

 

「…いつから気づいていましたか?」

 

「俺が攻撃した時『危ない』と言った時からだよ。それにてめぇみたいなモヤ野郎の戦い方を知っていただけだ。残念だったなモヤ野郎。どこでその情報を仕入れたかは知れねぇが、俺はお前みたいな三下に負ける程弱くはねぇんだよ!」

 

黒霧が爆豪に捕まっても内藤の兄ギャラクティックナイトは助けにはいかなかった。あくまで内藤との一騎打ちをしたいようで彼の目には内藤しか映ってなかった。

 

「ほう。スピードで衰えていても俺の攻撃を見切っているとはまるでちょっと前に()()戦ったような動き方だな?」

 

「拙者は兄に勝つ為に、友の力を借り()()()()にやってきた。兄がこの世界で悪に手を貸すというのならば己の剣で兄を切るのみ!」

 

地上にいる生徒達には2人の会話が聞こえておらず既に黒霧は耳郎と瀬呂の個性により気絶をし拘束されていた。障子には丸聞こえだが…

 

「では、僕は先生方を呼んでくる。なるべく早く戻ってくるから安心して待っているといい。」

 

「うん。お願いね飯田君。」

 

飯田が扉を開け、自慢のスピードで校舎に向けて走り出した。これで数分もしない内に遊英教師がやって来るはずだ。

 

「さて、皆さんはここで休憩をとりましょう。こういった時には休める時に休んでおかないといけませんよ。」

 

ここで13号先生が救助や戦闘の際に、大切になってくる休む事の大切さを言っているが、

 

「どう障子君。皆んな大丈夫そう?」

 

そう簡単に休める事は出来ないでいた。この場所に障子がいる事で生徒の安否を確かめられるのは生徒達にとってプラスだっただろう。

 

「水難ゾーンの動いている船には八百万、蛙吹と上鳴…どうやらヴィラン達に勝ったようだ。火事ゾーンは上手いこと逃げながら戦っているし、危険もなく処理できている。山岳ゾーンは勝てたようだが、ヴィランに逃げられたみたいだ。崩壊ゾーンは未だに戦いが続いているようだが、なんとかなるだろう。問題は広場にいる相澤先生だが…正直苦戦している。」

 

「なもん俺が行けばすぐに終わらせてやるよ!」

 

「いけません!これ以上危険を冒すことはありません。」

 

「だったらそこで見てろよ三下が!先生がピンチだっていうのに黙って見てられっかよ!」

 

爆豪が得意のブーストで広場に向けて走り出した。が、先程の言葉に生徒達は驚きの顔を見せていた。

 

「今ヒーローぽい事言った。あの爆豪が…」

 

「信じられへんけど、うちもそう聞こえたわ。」

 

彼のまた八月道場で徹底的に扱かれ少しだが、自分以外を認めるようになった。しかしそれは彼にかなりのプラスとなって跳ね返り、より一層鍛錬に力を入れる結果となった。

 

「内藤君の様子はどう?」

 

「ああ。彼も上手い事やりあっているようだ…(しかし、先ほどの話は一体…)」

 

「おい。霧の奴が消えたぞ!」

 

「なんですって!」

 

一瞬目を離した隙に黒霧が個性を使いワープしたのだ。そして、再度生徒達と向き合う形で現れた。

 

「お見事です。この私めが1度捕まる失態を犯すとは…しかし、詰めが甘いですね。あんな軽い拘束では私を捉える事はできませんよ。さあ、お遊びはおしまいです。第二ランドといきましょうか…」

 

黒い渦の中から広場にいる化け物とは別のクマに似た人?が出てきた。

 

「敵を排除する。」

 

謎のクマはそう言うやいなや近くにいた腹を抑えている青山のところに素早く移動する。緊張が緩み気の抜けていた生徒達は反応出来ず救出出来ずに青山が犠牲に…

 

「かかったね。ハイパーネビルレーザー」

 

ならなかった…だと…青山はそれを予見していたかのようにレーザーを打ち、敵を遠ざける事に成功した。

 

「僕だっていつまでも弱点を克服出来ない程、馬鹿じゃないさ。あの美しいマドマーゼルには感謝しなくちゃね。」

 

何とか敵との距離を開けその隙にようやく戦闘態勢に映る生徒達だが、下手に動けないでいた。何故ならば

 

「さて、どうします?不良少年や仮面騎士様はここにはいません。更に言えば私達がこれだけの手勢だけで遊英を攻撃すると思いですか?」

 

「どういう事や?」

 

「助けに呼ばれる事は想定内だと言いたいのですよ。彼も驚く事でしょうね。皆の託した伝令を伝える先生がいないとなったら…」

 

黒霧が自分の個性を使いその場から消えるように消えた。

 

「脳無。軽く遊んできなさい。」

 

そんな言葉を残して…




今回のクマ?はワンピースのバーソロミュー・くまをモデルにしてます。個性は全く違いますがこれってタグに追加しないといけないのでしょうか?

誰か教えてもらえると嬉しいです。
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