個性『桃球』   作:猫好き

28 / 53
入り口編はあれで終わりにします。後はプロヒーロー達がなんとかしてくれるでしょう。今回は崩壊ゾーン編です。
ここはほぼ原作通りかな…違いとしてはオリジナルヴィランが出現する事と常闇の隠されていた新たな力を披露するくらいです。
生徒の改造は書いていて楽しいですね。本編へどうぞ。


USJ襲撃事件⑦

倒壊ゾーンでは生徒対ヴィランによる鬼ごっこが繰り広げられていた……と言っても

 

「いたぞ!」

 

「へへ。捕まえてみろよ!」

 

峰田がヴィランを引き連れ得意の逃げ足で路地裏に逃げ、

 

黒影(ダークシャドウ)

 

『はいよ!』

 

常闇がヴィランを気絶させて峰田の『もぎもぎ』によりヴィラン同士を引っ付けていく簡単な作業とかしていた。

 

「相手が格下という事もあって楽だな。この調子で頼む。」

 

「…なあ常闇…」

 

そんな時に峰田の口から不安気な声を出し常闇を呼ぶ。

 

「何だ峰田」

 

「お前ばっか楽しすぎじゃねえ?こっちは必死にヴィランを集めて来てやってるっていうのにさ!お前は殆ど動いてないじゃないか!」

 

現状常闇はヴィランを気絶させる時にしか動いておらず、峰田は汗を垂らしていた。

 

「俺の黒影(ダークシャドウ)は闇の中でこそ力を発揮する。ヴィランがどこにいるか分からない今、光に溢れている表に出る事は得策ではない。」

 

「いやいや、それ部屋から出たくないニートのセリフだから!」

 

「そうよ。格好良いなんて決めちゃってそこの小さい子に失礼よ!」

 

「「ん?」」

 

2人以外の声が聞こえ、そちらの方へ向くと捕まえていた筈のヴィラン達が立ち上がりこちらを見ていた。そしてその1番前にいたのは、

 

「うーん…君たちじゃ面白くなさそうだけど、遊んであげる。」

 

「女の子だ。女子がいる!良かったここに来て!」

 

「チッ黒影(ダークシャドウ)

 

『はいよ!』

 

可愛らしい女子だった。しかも八百万並みにスタイルが良く、見えそうで見えない服に懲りずに鼻の下を伸ばす峰田を常闇が黒影(ダークシャドウ)で掴んで逃げる。その判断は間違っていない。

 

今2人がいるのは安全な場所ではない。相手が生徒の1人でもない限り油断をするような事を常闇はしない。

 

「あら?また追いかけっこ?いいよ。遊んであげる。」

 

その少女は後ろの人達を指示するように指を指す。すると後ろにいた男達はその少女の指示に従い2人を追う。

 

まるで軍隊のように一丸として追って来る様子は少女に操られているようだ。

 

「おい!峰田の個性は1日中くっつくんじゃなかったか?」

 

「知らねぇよ。今日は調子良いから1日中付いていると思うぜ。恐らくあの少女が何かしたんだと思う。」

 

意外と頭のいい峰田の読みが当たっているが、そんな事を言っている時間はない。峰田を黒影(ダークシャドウ)が持ち狭い路地を利用して逃げていた常闇だが、少女の手により追い詰められてしまう。

 

「おいおい。俺達挟まれてしまったぞ!どうするんだよ!」

 

前後を包囲され、絶対絶命のピンチを迎え峰田は狼狽えるが、常闇はその状況でも慌てることなく次の1手を出す。

 

「安心しろ!俺があの場所に止まっていたのは楽をしたかったからでない。」

 

「そうなの?私ずーっと見てたけど何もしてなかったように見えたけど?」

 

少女も合流し、いよいよ生徒の方が不利な戦いが始まると思われた。

 

「隠し玉は常に隠し持つ物だろう。行くぞ黒影(ダークシャドウ)八月道場での成果を見せよう。」

 

『はいよ!』

 

常闇の合図と共に黒影(ダークシャドウ)が常闇を包み込んだ。そしてその中から更に黒くオーラを放つ常闇が現れた。

 

「常闇!なんだよそれ!」

 

「個性の憑依だ。体力を削るが強化出来る個性のもう1つの使い方だ。」

 

そう。これが常闇が八月道場で習得した新たな力。影を自分に纏い常闇が好むような姿へと変貌する。更に言えば己自身の強化の為徹底的に自分自身で戦う事を念頭に過ごした。

 

その結果以前と比べ基礎体力が増え、個性の暴走をある程度抑える事に成功したのだ。更に言えば、この憑依は弱点でもあった光をある程度弱める事によりダメージを極力少なく出来る。

 

「で、どうするの?その個性を使って私と遊ぶの?いいよ遊ぼう。どんな攻撃が来るのかな?そこから影が出るのは見飽きたから違う攻撃で私に攻撃するんだ。あは、あははははは。」

 

「常闇あいつこえーよ。ここは常闇に任せたぜ。」

 

流石の性欲魔人も引いてしまう程のある種狂気に目覚めた姿だと言っても過言ではない。

 

「ああ。行くぞ黒影(ダークシャドウ)!」

 

『あいよ!』

 

常闇が選択したのは峰田を脇に抱え、真上に黒影(ダークシャドウ)を飛ばす。

 

「!!捕まえて!」

 

いち早く気付いた少女が2人を捕まえるようヴィランに指示を出すが2人に届く前に常闇達の姿は上へと消えてしまった。

 

「ギャーー!」

 

そんな情けない峰田の悲鳴を残し、そこには少女と何十人のヴィランが先程まで常闇達がいた場所に群がっていた。

 

「やってくれるじゃないの。鬼ごっこは捕まえるまで油断したら駄目だよね。じゃあ、まだまだ遊びましょう?」

 

まだ鬼ごっこは始まったばかりだ。

 

………

 

「久しぶりだな桜よ。今日は私の誘いを受けてくれた事を感謝するよ。」

 

「出来れば会いたくなかったわオール・フォー・ワン。にしても酷い傷ね。…少しずつだけど治っているところを見る限り最近超再生でも手に入れたのかしらね。」

 

「ククク。その通りだ。この怪我も後2年もかければ治るだろうというのがドクターの見立てだが、それでは遅いのだよ。今候補者は用意しているが、彼では平和の象徴は重過ぎる。それに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和の象徴にも()()()()()のだろう?表の世界から消えてしまっては困るんだよ。彼には平和の象徴として死んで貰わないとね。」

 

この男は知っているんだ。オールマイトの秘密を…そして、この男は時間ではなく直接的に勝ちに行こうとしている。

 

オールマイトの貢献者である緑谷君がまだまだ育っていない。とてもじゃないがこの男と戦うには早過ぎる。もし私の弱点を突かれなくてもこの男には勝てる未来が見えない。

 

「では手術をお願い出来るかな?ドクター彼女が変な事をしたら例の指示を頼む。それからあのパロラマを持ってこい。」

 

「はい。お任せ下さい先生。」

 

パロラマ…一体何をするつもりだ…ドクターが私の手術を見るのは分かる。もし、変な事をすれば契約を放棄したと見なされUSJに第2陣を送るつもりだろう。

 

そして、そのパロラマを見て私は理解した。この男は…

 

「父を人質にするつもりか!」

 

「何時間も手術をして貰っては困るんでね。それにこちらはそのパロラマにいる『ゴエモン』に復習したい者もいる。満杯になるまでおよそ30分。それまでに私を治せるかな?」

 

私は自分の中の甘さに苛立った。契約の細かな部分まで決めていなかった私が悪いのだ。最もあの時に父が捕まっているなどと思ってもなかったが…

 

「分かったわ。10分で終わらせる。」

 

私は手の中にメスを出現させて手を合わせる。今回使うのは『ドクター』。名前の通り怪我や病気を対象が死んでいない限り治せる個性だ。

 

勿論死んでいる者を治す事は()()()()じゃ出来ない。私の父の命を賭けた手術が始まった。




ここではオリジナルヴィランについて書いていきます。なお、このヴィランは作者が前に出そうと思っていた僕アカ小説の主人公の予定だった人です。

○奏 咲(そう さき)。 個性『操作』

自我を持たない物ならばなんでも操作出来るぞ!人間には抵抗があると効かないぞ!ただし、意識を無くしていると操つる事は可能になる強力な個性だ!しかし、操作する物が多いとその分脳にダメージを負いアホになるぞ!(プレゼントマイク風紹介)

ついでに前回裏切った八月道場を作った男の紹介もどうぞ。

○園内 創錯(えんない そうさく) 個性『パロラマ』

パロラマを作る事だけに特化した個性だぜ!攻撃も防御にも活かせれないが、パロラマの中に入れれば外からパロラマをつくる事で倒す事は可能だぜ!それでも本人自身はかなり弱いぞ!《プレゼントマイク風紹介)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。