個性『桃球』 作:猫好き
え?書かなくてもいい?………(・・;)
で、では本編へどうぞ!
「そらよ!」
「あはは、楽しいね。フランとここまで遊んでくれたのは君達が初めてだよ。」
ここ火事ゾーンでも生徒とヴィランによる戦いが始まっていた。ここも山岳ゾーンと同じように相手は1人だが苦戦を強いられていた。何せ相手は空を飛び遠くからビームを放っているからだ。
「で、どうする緑谷。攻撃は出来るけど空じゃあっちの方が武がありすぎるぜ?」
「うんそうだね。でも僕の時は余裕を持って逃げているって事は何かしらあるんだとは思うんだけど…」
「お話なんかよりもっとフランと遊ぼうよ!」
防戦一戦になっていた。勿論緑谷の方も攻撃を仕掛けるが何故か尾白の時より十分に距離を置いている。そして、ヴィランの漏らした情報により以下の事が分かっている。
・少なくともヴィランはオールマイトが今日この授業を受け持つ事を知っていた事。
・生徒の何人かの個性について何かしらの情報を持っている事。
・目的は八月 桃であり、オールマイトの件はついで扱いだという事。
そして、最大の問題は…
「いいよ。尻尾のお兄さん。緑谷君っていう緑色のそばかす君は注意しろって言われていたけど、まだまだ強い人がいたんだね。」
「くっ!」
緑谷の攻撃を完全に封印されている事。攻撃をしようとすればビームを放ち避けさせ、その場で風圧による攻撃をしようとすれば上に逃げてやり過ごしていた。
一方で尾白のと時はギリギリまで回避せずに完全に遊んでいるように見えた。勿論同時攻撃も何回も試そうとしたが、緑谷にだけビームを撃ったりと徹底的に警戒しているらしい。
「おいおい。どうするするよこれこっちに怪我らしい怪我をしてないが、このままじゃジリ貧だぜ?」
緑谷が封印されている今まともに攻撃出来ているのは尾白だけだが、尾白の攻撃では届かない。
その時緑谷の体がまるで電気を帯びているかのように発光し始めた。
「緑谷それは?」
「僕だっていつも同じところで足踏みばかりしてない。みんなが成長するよりももっと大きく成長して、
それは前から八月に言われて自分でなんども試し、ようやく八月道場で習得した技。その名ワン・フォー・オールフルガウル。
今までの必要な時に必要な場所だけ使うやり方ではなく、常に全身を薄く使うことで以前の数倍もの力を出す事が出来る。
と言ってもまだまだ5%程度でしか扱えず、集中しなければ終わってしまうような脆いものには違いない。
「切り札かな?でも私に届くかな?」
「届けるさ!何故って?僕だって立派なヒーローの卵だからだ!」
言い終わった時には緑谷の姿はフランの目の前にいた。余りに早過ぎるスピードに対処が出来ず、フランの顔には驚きの顔が見えた。
「スマッシュ‼︎」
緑谷の攻撃を避ける事も出来ずに戦いの中で初めてダメージを受けた。フランはそのままビルに突っ込みここから見えなくなっていた。
「すげぇ。一瞬緑谷が消えたように見えたぜ。これなら…」
安心する尾白をよそにフランが飛んで行ったビルが砕け散った。
「嘘だろ!あれでも倒れないってどんだけだよ!」
「いや、無事ではないみたいだよ。」
よく見ればフランの服が元の服とは別の赤い物を付いており、額からも血が出ていた。
「いいよ。最高に面白いね。…そろそろいいかな?」
「そうね。私達の役目はこれで終了よ。」
いつからかフランの隣にまたしても空中に浮く物体が現れた。それは轟達と戦っていたドロシアの姿だった。
「どういうことだ?」
「そのままの意味で捉えてもらって構わないわよ。私や
ドロシアはそう言って1枚の絵をどこからか取り出し空中にまるでそこに壁があるかのように掛けた。その絵はどこかのバーのような絵であり、何故それを取り出したのか理解が追いつかない。
「じゃあまた遊ぼうね。尻尾のお兄さんとそばかすのお兄さん。」
するとフランがその絵の中に消えるように入っていった。慌てて追いかけようとするが距離が離れている為すぐに追いつけず、ここに来た謎の女性共々絵の中に消えてしまった。
「くそ!逃げられた!」
「まあ、しょうがないよ。今回ばかりは相手が上手だったんだ。それより今は無事に生きていられた事に感謝しようぜ。」
「…そうだね。…でも皆んなが心配だ。とりあえず広場に出て状況を確認しよう。」
「了解。」
火事ゾーンクリア!ミッションコンプリート(プレゼントマイクの幻聴)
………
「これで終了よ。でも1日は安静にね。」
「おお!素晴らしすぎる手術技術。無駄の無い流れるような動きお見事です。」
オール・フォー・ワンの手術を宣言通り10分で終わらした。後はこいつの超回復があれば1日も経たないうちに完全に治ってしまうだろう。
そして、チャンスもこの時しか無い!『ドクター』の個性を切ると同時に素早く鞭を憑依させる。そして現れたのはカーボーイのような格好をした『ウィップ』である。
「な、何を!」
驚いているところ悪いが、父のいるパロラマを鞭で掴み、思い切り床に当てる。元々鑑賞用のパロラマはそれだけで壊れる。
パロラマから出る方法は父の個性なら1発だが、出来ないことを考え、外から壊す事でパロラマから外へと強制的に出す。
「ほう。自らパロラマを壊して父を助けるか…
「先生!ゴエモンは俺が直々に倒す契約だった筈だ!」
父と一緒に出てきたのは2m以上の身長とそれに見合ったハンマーを持った男だった。確か父が前に言っていたヴィランにいるプロヒーローのスパイ
「桃…か…すまんな…迷惑かけた。」
色々聞きたい事はあるが先ずは…『ウィップ』の個性を消して、新たな個性を発動させる。
「‼︎
オール・フォー・ワンが何かに気付いたようだけど、もう遅い。何より距離が開きすぎている。私が発動させた個性は『エスパー』。私の持つ唯一の瞬間移動系個性だ。
「貴方程の者でも失敗を犯すなんてね。私の存在が欲しいのは分かるけど!私の契約は何回も使えるものじゃない!1回でも使えばそれは『私』を使った事になる。」
そう。契約の際に罠を仕掛けたのはあちらだけではなく。こちらも仕掛けたのだ。それにまんまと引っかかってくれたと言うわけだ。
………
八月がアジトから消え、ドクターが契約破棄とみなしボタンを押そうとした。
「まあ、待てドクター。押してはならん。」
「何故です?このような事を仕出かしたのですぞ?」
「契約をしっかり確認しなかったこちらが悪いのだ。それに気づいていないだろうが、体内に強烈な毒物を入れられている。私でも『でも1日は安静にね。』と言われるまではまるで気付かなかった。流石の見事な腕だ。」
そう。これが八月 桃の置き土産。オール・フォー・ワンを殺すまではいかないだろうが、少なくとも数ヶ月は動けなくする事は出来る超強烈な毒物である。
「ではこれからどうされます?」
「そうだな……
先ずは
原作よりかなり前倒しでの主人公覚醒でしたね。
次回は広場での相澤先生がピンチになってからの話です。もしかしたら内藤兄弟の戦闘が先に入るかも?そして本作の主人公に新たなる壁が立ち塞がる。
さあ、皆さんも一緒に更に向こうへPulsultra!!