個性『桃球』 作:猫好き
わ、忘れていたわけなないんや。ただ絡みにくい所に置いてしまった作者を恨んでくれ。
『さあ、早くも上位陣は第3の障害物地雷原に突入だ!よく見れば埋まっている所は分かる仕組みになってるぞ!更に砂嵐で視界が悪くコースを外れないよう注意して進んでくれよな!』
『空を飛び過ぎると雷が降る仕組みになってる。諦めて地面を走ることだな。』
結局私は後ろに切島君を乗せて走ることにした。スタート地点で走ることをせずに私を待っていた切島君を置いていくことは可能だっただろう。
しかし、それは私を信じて待っていた切島君を裏切ることになる。でも…
「しっかり捕まってね。」
「おう!」
せ、背中に切島の熱い胸板が…お、落ち着いて素数を数えるだ。1・3・5・7・9って1と9は素数しゃないし、どんどん鼓動がはやくなって…
「大丈夫だ。桃なら1位を取れる…後ろの守りは俺に任せろ!」
「…うん。」
切島君の言葉にまだパクパクしているが落ち着き、私と切島君を乗せた伝説のマシン ハイドラが今遊英体育祭1種目目で牙を剥く。
『流石に下位が詰めてきたが今の所1位は轟、爆豪、内藤の三つ巴状態!!というかそれぞれ邪魔しあいながら上位にいるとか最高にクールだぜ!ん?』
その時、第1の障害物ロボ・インフェルノで大爆発が起きた。
『おいおい!何が起きたんだ?』
『おい!マイクあれを見ろ!』
そうそれは…
『おいおい!あれはなんだ?緑色のマシンに2人が乗って物凄いスピードで抜いていっているぞ!?』
私と切島君が乗るハイドラが0pロボを破壊した時にロボが爆発したのだ。そして、その爆発に巻き込まれるように他のロボも爆発…大爆発が起きてしまった。
幸いな事に殆どの生徒は第1の障害物を超えており、被害も少なく済んだ。
「次飛ぶよ!」
「おう!」
『そのマシンに乗っているのは…八月道場次期当主の八月 桃だ!あっと言う間に第2の障害物ザ・フォールを飛んだ!他の生徒からの妨害は八月に当たらず、切島に当たっているぞ!』
『あの2人お互いに足りない物を補っているからだろが!』
『と言うと?』
『それを話す暇は無いと思うが?』
「切島君次地雷地帯突っ切るよ。」
「おう!」
流石のハイドラのスピードによりわずか数秒で第3の障害物地雷原+砂埃+雷エリアに到着した。そして、ここで私はマシンを作る時にポケットに入れておいた個性を発動させる
このハイドラならばそれだけで凶器になる『トルネイド』。これで…
「行かせるか!」
「1位は取らせねぇぞ変身女!」
そうだよね君達は邪魔してくるよね。でも…無意味だ。轟君の出した氷の壁はハイドラのスピンにより破壊され、爆豪君の爆破は切島君に当たり私には届かない。
ここに来ていない内藤君は2人の攻撃に耐え切れず一旦下がっているみたいだし、この勝負私の勝ちだ!
「ぐっ!」
「ごめん切島君。」
そして1位でゴールを…
「1位は取らせ無いよ八月さん。」
「え?」
それはその姿は私にとって意外な人だった。確かに個性を扱い切れれば、このハイドラにも劣らないスピードを出すことは出来るのは知っていた。
でも、つい最近まで個性の無かった君がここまで制御して…いや、足が少し腫れている事を考えるとまだ完璧ではない?
でもそんな事を考えている内にハイドラを抜き去った緑谷君がゴールを一足早くゴールした。
『オイオイ!この展開を誰が予想出来た!?轟、爆豪、内藤の三つ巴の中からでも無く、謎のマシンで追い上げた八月と切島コンビを追い抜いてゴールしたこの緑谷 出久を!!』
『八月はあの時妨害に出なかったからな。妨害に出ていたら1位は取れていただろうに…』
結局私は2位、切島君は3位になってしまった…それよりも…
「緑谷君。大丈夫?私はてっきり着地も考えているかと思っていたけど…まあその足じゃ駄目か…」
「あはは。まだまだ制御に課題ありだね。」
緑谷君はやはり無理をしていたみたいで、立ち上がること無く地面に横たわっている。勿論完璧に治してあげましたよ?
これがこの雄英体育祭の仕事の1つだからね。リカバリーガールは今日は外せない用事があるとかで雄英にいないみたい。ならなぜ開催したし…
その後も次々とゴールしていき結果こうなった。(10位まで)
1位緑谷君
2位私
3位切島君
4位爆豪君
5位轟君
6位飯田君
7位内藤君
8位八百万さん
9位峰田君
10位和戸さん
流石に襲撃や私のアドバイスを受けているA組がほぼ独占状態だね。内藤君は飯田君にも抜かれたけど何かあったのかな?
それにしても…
「くっ。又しても峰田さんにやられてしまうとは…」
「やっぱり俺って天才かも。上位取れて楽も出来て、そして何より…」
「良い加減に離れないと失格扱いにするわよ?」
峰田が上位に来るとは思わなかった。まあ、八百万の背中に自分のもぎもぎを引っ付けて来たみたいだね。まあ作戦勝ちと言えば良いのだろうか…
「いやー惜しかったな…」
「ごめんね切島君…その…1位になれなくて…」
「ちょっ、ちょっと泣くなよ。俺だって何も1位になりたかった訳じゃねぇしよ。相澤先生も言うだろ?合理的に考えた結果さ。」
『さ〜て第1種目の結果が出たわ。次の第2種目に進めるのは上位45人よ。落ちてしまった人にも活躍の場を用意しているからがっかりしないでね。そして、第2種目はこちら【騎馬戦】。』
上位45位以内か…もしヒーロー科が全員入っているとしても普通科かサポート科の数人が入る計算になるのか…ヒーロー科でもこういった競争に不向きな人もいるからもっと多くの普通科、サポート科がはいるかな?
2種目は騎馬戦ね…嫌な予感しかしない。
『ルールを説明するわ。各騎馬は2〜4人のチームを組んでもらうわ。制限時間は15分。奪い合うのは第1種目で獲得したポイントが書かれたハチマキよ。各ポイントは45位5ポイント。44位10ポイントと多くなっていき、5位から上は更に上がっていくわ。5位500ポイント。4位1000ポイント。3位1万ポイント。2位10万ポイント。そして1位は1000万ポイント。そう。これは上位に入るほど狙われる可能性の高い下剋上よ!』
やっぱりそう来たか!普通なら1位でも225ポイントの所が、その45000倍近い1000万とかそのハチマキ取ったもん勝ちじゃないか…更に言えば5位以内に入っている者達のハチマチを取れば本戦出場にかなり近くなるのか…
でも…私は慣れているとして切島君は…
「桃勝負だ!これに勝てば本戦に行ける。だが、俺は桃の力抜きで勝ってみせるぜ!」
あれ意外にも大丈夫そう?
「ええ。受けて立つわ。」
こうして、私の第2種目を勝ち抜く為の仲間集めが始まった。切島君を入れられたら前衛を任せられたのにね…
………
「やあ。久しいな…それよりも良いのかい?今日は大きな祭りだったんだろ?」
「良いのさ。私の代わりはいるさな。それに私を呼んだのはあんたさな。で、患者さんはあの2人かい?」
「ああ。頼む。」
「こりぁ。長丁場になりそうさな。」
そこには全身血まみれで微かに息をしている2mを超えるペンギンのような姿をした男と、あちこち曲がってはいけない方向に曲がっているまだ幼く見える1人の少女。
そう。彼らはヒーロー側のスパイでもあった
はい。久し振りに登場したのはオリジナル3人組和戸・アドレーヌ・