ダンジョンに衛宮親子の力をもらったものがいるのは間違っているのだろうか 作:all
俺、鷹峰志騎は転生者という存在だ。ある日ポックリ死んで、神様に転生させられた。特典を持って。
特典を選べと言われたとき俺はこういった。
『fateの衛宮切嗣の固有時制御と英霊エミヤの能力をくれ』
俺の申し出を、神様は承諾し、俺は異世界に送られた。
《ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか》に原作知識のみを消されて。
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「クソッ!どこだあのクソ牛!」
ダンジョンの上層に俺、level8の冒険者、シキ・タカミネは狩り逃したミノタウロスを同じロキ・ファミリアの一級冒険者、アイズ・ヴァレンシュタインとベート・ローガと共に始末するため走っている。
「ったく!こんな上層まで逃げるなんてありかよ!」
「あと一匹。早く見つけないと」
「急ぐぞ!」
別れ道をベートが右、俺とアイズが左に別れる。
それにしても、冒険者が少ないな。これなら被害も恐らくないだろう。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!』
「今のは…!」
「ッ!わかってる。アイズ、先に行くぞ」
「うん、よろしくシキ」
「ああ、任された。『
自分の体内の時間経過速度を操作する魔法を使用して普段の四倍の速度で悲鳴のする方へと向かう。
「見つけた…」
ミノタウロスとそれに教われている白髪の少年を確認する。固有時制御を解除して、俺のもう一つの魔法、投影の準備をする。
「
二小節の詠唱を行うと、俺の両手には白と黒の夫婦剣、『干将・莫耶』が握られている。俺は自らの全力を持ってミノタウロスに接近する。
干将でミノタウロスの背中を縦に切り裂く。
ミノタウロスが汚い悲鳴のような声をあげ、血を出す。そのまま莫耶でミノタウロスを横に真っ二つにする。
返り血がかからぬようにバックステップで離れる。ミノタウロスは血を噴水のように吹き出して、消滅した。
「シキ、やった?」
俺がミノタウロスを倒したところに、ちょうどアイズが追い付いてきた。
「アイズか、今終わった。…っと、少年、大丈夫か?」
「あの、大丈夫ですか?」
アイズが座り込んだままのすっかりミノタウロスの返り血を浴びてしまった少年に手を伸ばす。
「立てますか?」
「………」
「?どうしたんだ…?」
「………………う」
「う?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」
怯えてえしまったのか、少年は返り血を浴びたまま、アイズの手や俺の声かけも無視して逃げていった。
「クックククク…ハハハ!アハハハハ!逃げられたなあ!アイズ!アハハハ!アイツも!アイツでよー!トマトみたいになってやんの!!」
「笑いすぎだ、ベート」
「むぅ…」
こちらに合流したベートが、先程の少年を笑い飛ばす。いや、責任はこちらにもあるし、怯えさせたのも俺だ。だから、アイズさん。別にそんな頬を膨らませなくても…。可愛いだけですよ?
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「遠征隊、今戻った。門を開けてくれ」
ダンジョンから地上に上がり、ホームの門の前まで戻り、ロキ・ファミリアの団長、level6のフィンが門番の男にそう告げる。門番は、はっ!と勢いよく返事をして、門を開ける。するとホームの奥からなにかが、というより、我らが主神、ロキがすごいスピードで向かってきた。
「おぉぉぉかぁぁえぇぇぇりぃぃぃいい!みんなぁぁああ!無事やったかーーー!!?」
そのまま跳躍。団員はみな、何時ものことなので普通に避けていくが、レフィーヤだけはそれに対応できずに押し倒され、胸を揉まれる。おい、あんたもうただのおっさんだぞ。
「強く生きろよ、レフィーヤ」
そう言い残して俺はみんなより一足先にホームに入った。夕飯の支度をしなきゃいけないからな。