BLOOD-C Light which cultivates darkness 作:MIDNIGHT
いろいろ未熟なところもありますが、よろしくお願いします。
・小夜×文人好き
・オリジナル展開嫌い
・主人公チート気味苦手
といった方はご遠慮いただければと思います。
零話
読んでいた小説を閉じ、深々とため息をついた。
「はぁ…小夜をもっと救ってあげられなかったのかなぁ」
なんとはなしに私は今まで読んでいた小説『BLOOD-C THE Last Dark』を置いて呟いた。
私、アニメ好きのオタ女子校生ね。CLAMPが加わったアニメは全部観てるわよ!
アニメで見た小夜ちゃんのあの状況からどんな物語が展開されるのかと約一年間楽しみにして遂この間公開された映画も観てきた。それだけに留まらず、小説も買って全部読み終えた。
そして思ったのが、冒頭の言葉だ。
「結局、真奈ちゃんとも再会しないままだし…小夜ちゃんも本当に救われたのかな……」
目的を達しても観る限りは小夜ちゃんの方に救いがあったとは思えないんだよね。せめて真奈ちゃんやサーラットのメンバーといっしょになれていたら、少しはマシだったのかも。
でも物語はここで終わり…あの後どうなったかは結局自分で予想するしかない。
もし私だったら、絶対HAPPYENDを目指すんだけどね。
そのまま電気を消し、私はそのままベッドに入った。
明日からまた学校だな…せめて小夜ちゃんが幸せになった状況でも妄想しながら寝よう。
『あの…もしもし』
「誰? まだ眠いんだけど」
身体が睡眠を欲しているのだ。まだ眠いと手を払いのけるも、しつこいぐらいさすってくる。
「もう、なに…!」
鬱陶しくなって身体を起こすと、そこには見慣れぬ女性が一人…うわっ、なにこのゲームに出てきそうな女神っぽい人。
『あの……非常に申し上げにくいのですが…貴方は、今死んでしまったんです』
「はい……?」
思わず頭に?マークを浮かべる。
いきなりこの人は何電波なことを言っているのだ。なんで私が死んだのよ……と何気に見やると、私が下で寝ているではないか。
っていうか、なんで私は自分を見下ろしているのだろう…って、よく見たら私顔白いじゃん! 血出てるじゃん! 本棚の下敷きになってるじゃん!
「これって…私、死んだってこと……?」
『はい…本当にゴメンなさい!』
その女神っぽい人が土下座して謝ってくるものだから、私の混乱は増すばかりだ。
「と、とにかくどうなってるの……」
自分でも驚くぐらい冷静になっている。いや、だってね…こんないきなり死んだと言われて普通信じられないでしょ。
ひたすら謝る女神さん(こう呼ぼう)を落ち着かせて理由を聞くと……神様が管理している人間の生死――謂うところの寿命を記載してあるリストを整理中に思わず飲んでいたコーヒーを零してしまったらしい。
そのページには私の寿命が記載されていたみたいで、汚れた部分をすぐに拭き取ったらしいんだけど、なんでもその際に誤って寿命の数字も消してしまったらしい。
寿命の数字が消える―――即死亡……ということらしい。
『ほぉぉぉんとぉぉぉぉに、ごめんなさぁぁぁぁいぃぃ』
事情を説明し終えると、女神さんは再び土下座した。
いや、そんなことってあるんですね……はぁ、私の人生…10代で終わりか………まだ読んでないライトノベルとか、始まるアニメとか続きを見ていないアニメも結構あったんだけど……
『あの、そのお詫びなんですけど…貴方を貴方の望む世界に転生させようかと』
落ち込む私に掛けられたその言葉に、思わず顔を勢いよく上げた。
「それって…まさか、転生!?」
何を隠そう、私はネット小説のヘビーユーザーでもある。最近読んでいたのが現実から二次元に転生するものだ。まさか、その権利を私にくれるのか。
「それって、好きな世界にいけるってことですか!?」
掴み掛るような勢いで迫ると、女神さんは若干引きながら頷いた。いや、でもこれって凄いことなんですよ。
『貴方のこの世界での肉体は死んでしまったのですが、別の世界に新しい肉体を再構築して魂を定着させます』
おお、そんなこともできるのか! 流石ご都合主義!
「行きたい世界って選べるんですか?」
ここ重要だね。それこそまったく興味のない世界に否応なしに送られるのだけは流石に嫌だし。
『はい、貴方が望む世界に送ってさしあげることができます。その際に、望むならお好きな能力も付与できますし』
それってチートの魔改造もOKってことだよね。
「お願いします!」
「分かりました。では、どういった世界に…?」
勿論決まっています。
「『BLOODーC』の世界です」
小夜ちゃんを…みんなを助け、絶対にHAPPYENDを実現させる!
取り敢えず導入部分――いろいろ転生を書かれる方は本当にすごいですね。
この転生の流れが非常に難しいです。
さて、次回から主人公の奮闘を描いていきます。