俺は最強なんか求めてない!   作:飛縁魔

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すいません!英検とか受験とかFGOのイベントとかで忙しくなかなか更新できず…。
主人公いつ戦うんだろ…。まあ予定はあるんですけど、それまで遠いなあ、と。
それから、主人公を絡ませられない、原作通りのシーンって、どうすればいいんです?


第3話

「お前が(かしら)か?」

「ええ、そうですよぉ。名はビショウと申します。以後お見知りおきを、お嬢さま。」

「ならば丁度いい。あんなことをしてはいるが、私はあまり戦闘を好まない。まずは対話を考えているが、応じるつもりはあるか?」

 

 どうやら香久夜はできることなら対話でことをつけたいらしい。その無意味さもわかってはいるのだろうが。

 

「その問答の前に、一つこちらでしたいことがありましてね。少し時間をもらっても?」

「…構わない。」

 

 そう言ってビショウは、香久夜に向けていた目を部下たちに移す。その眼光は香久夜に向けていたほど優しくはない。

 

「おい。何をガタガタやってんだ。てめぇらぁお留守番(・・・・)もまともにできねえのかよぉ。」

「ひっ」

「俺ァ大人しく待ってろっつったよなぁ?大切な人質には手ェ出すなっつったよなぁ俺ぇ?」

「お、俺たちあ止めたんスよ!でもヤキンの奴が言うこと聞かなくって!」

「ヤぁキン……。この騒ぎの原因はテメェか?」

「い、いや、ち、違うんですッ!あ、あのガキが俺のズボンをよごしやがったから……。」

「アァ!?たかがそんなことでガタガターーー……いや。」

 

 ふと、ビショウは何を思ったのか、思案顔をして黙り込むと、

 

「……ヒヒヒ。」

「び、ビショウさん?」

「……アァ、ヤキン。そりゃ災難だったなァ。同情するぜ俺ァ。」

 

 急に先ほどまでと態度を豹変させ、ズボンを汚された部下の両肩を叩きーー

 

「だが安心しろ。てめぇら《名誉市民》の名誉は俺たちがまもってやるからな。」

 

 懐から拳銃を取り出すと、その銃口を母親に庇われている子供へ向けた。

 

「…一応聞いておこう。何をするつもりだ?」

「何って、そりゃ決まってまさぁお嬢さま。このガキに自分のやったことのケジメを付けさせるんですよォ。……そりゃァ大事なことでしょう?人として。」

「やはり…対話をしようとした私が莫迦(ばか)だったようだ。一つ言っておこう。罪には罰を(・・・・・)確かにいい言葉だ(・・・・・・・・)。だがな、それを使っていい相手は犯罪者だけだよ。…お前たちのような、なぁ!」

 

 瞬間、ビショウの周りから多数のレーザーが放たれる。しかし、それらは全て、ビショウに掠ることもなく消える。

 

「……。」

「無言になって…驚きましたか?」

 

 ビショウがその両手を掲げる。その中指には、禍々しい赤光を放つ指輪がはめられている。それこそが彼の固有霊装(デバイス)大法官の指輪(ジャッジメントリング)》。その特性は罪と罰。左の指輪は彼に対するありとあらゆる危害を『罪』として吸収し、右の指輪でその力を『罰』と言う魔力に変えて打ち返すことができる。つまり、相手が強ければ強いほど強くなるということだ。

 

 しかし。

 

「いや…知っていたよ(・・・・・・)。話に聞いていたからな。それで?今吸収したレーザーをどうする?」

「知っていたなら知っていたで構いませんねェ。レーザー?そのままあなたに打ち出すに決まってるでしょうよォ!」

 

 そういって右手から打ち出される一本のレーザー。多数のレーザーを受け止めたのだ威力は半端なものじゃないだろう。

 

「残念だ。お前は贖罪の機会を失った。」

 

 その時、香久夜の姿が廻兎の隣に移り、それと同時に珠雫(しずく)の声が聞こえた。

 

「《障波水蓮(しょうはすいれん)》ーーーーッッ!!」

 

 水使い・黒鉄珠雫が生み出した水の防壁が、人質と解放軍(リベリオン)を分断した。それが、合図だった。

 

 ♦︎♦︎

 

 はーい、俺、すなわち神無月廻兎視点でいこう。あとはわかるよね?実は上で見ていた一輝先輩が第七秘剣・雷光(らいこう)でビショウの左腕を斬って返す刀で右手も切断。戦意喪失したビショウが気絶して終わりだ。ちなみに人質の中に混じっていた解放軍は、バレないように俺がオとしておいた。そうしてないと面倒だし…。あ、でも彼がカッコよく出てくることはできそうにないね。

 

 ♦︎♦︎

 

「おいおい、ボクの見せ場がないじゃないか。」

 

 突然どこからでもない(・・・・・・・・)、まるで直接頭の中に語りかけるような男の声が響いた。

 

「こいつ…直接あたm「それ以上言ってはいけない気がするぞ、神無月。」すいません、白金さん…。」

 

 声の主と思われる人物が、目の前の何もない空間から現れた。手に弓の形をした固有霊装(デバイス)を携える、一輝たちと年の変わらない、線の細い少年が。

 

 彼の気配は、この場にいる誰もが感じ取れていなかった。Aランクのステラや、ビショウたちの襲撃を察していた有栖院でさえも、だ。

 

 それもそのはず、それが彼の能力特性。

 そしてそれを一輝は知っている何しろ彼は、一輝の元クラスメイトなのだから。

 

「ひさしぶりだね、桐原(きりはら)君。」

 

 彼の名前は桐原静矢(しずや)。前年度の『主席入学者』にしてーー去年の七星剣武祭代表の一人だ。後にジャンケンがどうとか言われるようになる例の彼である。

 

 ガールフレンドは多いしイラつく言動するしで原作でもアニメでもいい思い出ないんだよな…。

 

「ああ、。ひさしぶりだね、黒鉄一輝君。」

 

 かつての級友との再会に桐原は静かに微笑み、

 

「君、まだ学校にいたんだ。」

 

 細めたまぶたの隙間から、嘲りの視線を寄越した。

 

 …俺こいつ嫌い!原作でもアニメでも!ましてや三次元になるとそのウザさは1.5倍くらいに跳ね上がる。しかもこの辺俺とか原作にいない白金さんとか関係ないし。

 

 よって割愛!

 

 ♦︎♦︎

 

 デパートから帰った廻兎たちは、それぞれの部屋に戻った。

 

「ほんっとに嫌な奴だな、あいつ(桐原)。一輝の試合の日が楽しみだ、まったく…。さっさと負けて生き恥晒せばいいのに。」

 

 部屋で一人ごちる廻兎。香久夜はシャワーを浴びている。

 

「まあそれはともかく…。白金さんにはあとから聞かないといけないことがあるな。」

 

 噂をすれば影がさす、と言うが、丁度香久夜が出てきたところだった。

 

「いつもいつも先に済まないな。風呂場、空いたぞ。」

「ああ、ありがとう。…ところで質問なんだけどさ、転生って知ってる?」

「てて転生?こ、言葉としては知っているが、そそそ、それはどう言う意図の質問だ?」

 

 目が泳ぎ、口元が引きつっている。動揺が激しすぎるだろ!だろうなとは思ってたけど隠す努力ぐらいしようよ!

 

「誰にも言ってないんだけどさ、俺、別の世界から転生してきたんだ。」

「ほ、ほー、そうなのかー。それは驚きだなー!」

「完全に棒読みだよ。昼の戦闘中でも、解放軍とかビショウとか知ってたし、出てない言葉を先取りしてたし、向こうの世界のネットでよく見たスラングを遮ったりしてたし。…君も転生したんじゃないのかい?」

「うぅ…はい、そうですぅ。あ、で、でも、このことは誰にも言わないでね?」

 

 もう口調が崩れている。軍人口調はキャラ作りだったらしい。しかしそんなところも可愛い。

 

「誰にも言わないよ。ていうか、俺もそうな以上誰にも言えないし。」

「ありがとう、神無月君…。」

 

 しかし、転生者である以上、向こうの世界で死んでいるということだ。彼女にも何かトラウマがあるかもしれない。が、それは今聞くようなことではないだろう。

 

「この話題はここまで!じゃあ、俺は風呂に入ってくるよ。今の口調もギャップがあっていいと思うけど、俺はやっぱり軍人口調の方が好きだな。」

「そ、そう?じゃあ、そのままにしておくよ。…いや、そのままにしておこう。」

 

 というわけで答え合わせ終わり!その後?特に何もイベントはなく風呂に入って寝ましたよ。ええ、何もなかったですとも。…何も…なんでないんだろうなぁ…。




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