スパロボ転生R(リファイン)   作:7誌

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1~3週目

 気がついたら大戦前の日本に転生していた。

 な、何を言っているか解らないと思うが、俺にも何が何だかさっぱりわからない。

 転生とかチートとか、そんなチャチなモンじゃ(ry

 

 というわけで、何故か昔の日本に転生した。

 意味が解らないが、十数年で戦争が起きるのを知ってる身としてはじっとなどしていられない。

 とりあえず覚えてる限りの現代知識を総動員し、後ろ暗い方法なんかも自重せずに使って溜めた元手を使い、ソレを用いて車やら自転車、その他諸々をなんとか作り出して販売。そうして手に入れた金銭を使い、軍部や官僚に賄賂を送りまくってコネを造り、更に金を溜めて新製品やらなんやらの工場を建てたりと、そんな風に過ごしてたら良い感じに金持ちになれた。

 

 嘗ては平々凡々の学生だった俺が、若くしてこんな金持ち人生を得られるとは……まあ、徴兵されるのを阻止するために両足を斬り落したりしたが後悔はない。

 

 ヒャッハーと喜びながら本を読みながら過ごすこと数年、何の前触れもなく屋敷が襲撃された。

 襲ってきたのは胴に顔がある首無しの化物共とサイズのおかしいチ●●ケース付けた変態の奇天烈集団。

軍から横流ししてもらった機関銃で応戦するものの奮戦空しく、最後は預かってた子供達の盾になって死んだ。

 

 

 

 

(二週目)

 

 気付いたらまた生まれ変わっていた。

 今回は前回と違い、前回と同一人物として転生したらしい。

 一体何事だと、身に起こった現象を確かめるべく、かつて辿った道を辿りながらあれこれと調べること数年が経過、しかし、コレといって手がかりになりそうな情報を得ることが出来なかった。

 これ以上の調査は不要と断じ、何れ来るだろう化け物と変態の襲撃に備える。

 連中を返り討ちにする為に武器を調達し、立ち回れるように義足を手配、それでも不安が消えないので屋敷にトラップを増設。

 そうして、かつて殺された時と同じく二十代を迎えた頃、変態が化け物を率いて襲撃してきた。

 

 何故自分が襲われたのか?

 転生した事にこいつ等は関わっているのか?

 そもそもこいつ等は何のか?

 聞きたい事は沢山あるが全てを後にし、化け物と変態の駆除を開始する。

 

 機関銃と屋敷に仕掛けたトラップで化け物を蹴散らし、最後に手足の無くなった変態の命乞いを無視して頭を撃ち抜いて永遠に黙らせる。そうして、漸く全ての敵を叩き潰したと、心の其処から一息ついたところで

 

「おやおや、まさか禁牙(じんや)を返り討ちにするとはね。いやぁ実に驚いた。本当に驚いたね」

 

 思わず息を呑む。振り返った先に立っていたのは、白いスーツを着込んだ、顔に傷の入った優男が一人。

 しかし、それなりに死線を超えてきた俺の勘が、煩い位に叫んでいる。

 

 ――死んだ、と。

 

 逃げろ、ではない。勝てない、でもない。

 こうして対峙した時点で、俺の死は確定したのだと。

 目の前にいるのは人間ではない、先刻殺した化け物や変態の同類――否、それ以上の怪物なのだと。

 

「しかし惜しいな。君に強念の素質があるなら勧誘も考えるところなんだけど……ま、無い物ねだりしても仕方ない。件の古文書の処分も済んだし、君には消えてもらおうか」

 

 パチンッと、男が指を鳴らすと同時に、少しずつ身体から力が抜け、重力のままにぐったりと倒れ伏す。

 

「あれ? ミイラにならない? ……ったく、無理に起きてるせいで鈍ったかな?」

 

 身体から力が抜けていく。

 今日に至るまで鍛え続けた肉体ではあるが、あくまで人の範疇に入るものでしかない。

 何をされたかは分からないが、どちらにせよ殺される事には変わりないだろう。ならば、せめて

 

「―ぁ―――ぇ――――………」

「うん、何だって?」

「―――な……ぁ……ぇ…………」

「なあえ? ああ、名前かい? そうだね、名前を聞かれたのも久しぶりだし……うん、教えてあげてもいいかな」

「―――……………………」

「旅立つ君に特別に教えてあげよう。僕の名前はね――」

 

 

孫 光龍(そん がんろん)っていうんだ」

 

 

 そうして、俺の意識は闇の中に解けて消えた。

 

 

 

 

(三週目)

 

 ああ腹立つ。あんの白スーツ。いま漸く思い出したけど、アレって孫光龍だよな? スーパーロボット大戦に出て来る敵キャラ。最上位の超機人、四霊の一角にして全ての超機人の長である応龍皇の操縦者。

 忘れない内にその情報をメモしつつ、これからの事を考える。

 孫光龍が居る以上、ここはスーパーロボット大戦の世界の過去で間違いない。αとOGのどちらかまでは分からないが、ここがスパロボ世界の過去という事は変わりない筈。

 

 Noooooooooooooooo!?

 ナニソレ。つまりアレか、俺はスパロボ世界に転生してしまったと、そういう事なのか!?

 いや、待て俺。ストップ。だとすると、然し何故? いや待て待て、そもそも何でこんな事に? 死ぬ直前までαシリーズやってたからか?

 無限力か? ゲッター線かザ・パワーの意思か? 俺に何をさせようというんだ!?

 いやいや、俺を転生させた所で何の利がある? と言うか第一、新西暦にさえ届いてない時代に放り込んでどうしろというんだ!? そもそも何で俺はって、そういえば死んだ時に誰か…ってイタタタタ!? 頭いてぇっ!?

 

 いかんいかん。なけなしのSAN値が直葬される。

 落ち着け俺。深呼吸深呼吸……ふう。

 

 とりあえず、俺がすべき事は一つ。

 孫光龍が言っていた書物が何なのかはよく分からないが、殺されて何もしないままでいる等、俺には到底できない。殺されたからには殺し返してやる。

 

 孫光龍は銃弾を撃ち込んでも死なない。実際に試した訳ではないが、漫画ではピンピンしていたのでこっちでも同じと考えた方がいいだろう。

 機関銃よりも威力のある武器の入手は流石に出来ない。下手に入手しようとしたら逮捕されてしまう。

 

 武器の入手が出来ない以上、己が肉体を鍛える以外に道はない。

 目指すは十結集や東方不敗が座す人外の領域、例によって汚いアレコレで金を稼ぎ、戦争が始まる前に海を渡って中国へ向かう。

 まぁ、俺にそこまでの才能があるかは分からないが、何処までいけるか試してみるのも一興だろう。

 

 

 




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