天龍の改変者   作:

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第7話

【海軍本部 マリンフォード】

 

MARINEと書かれた白く壮大な建物がある海軍本部マリンフォード。昼間は海兵達の訓練の音で騒がしいマリンフォードだが今は太陽が沈み、疲労した海兵達は夢の中。そして、今マリンフォードには濃霧が立ち込み妙な静けさだけがマリンフォードを支配していた。並みの動体視力では進むことはおろか、前の確認することが難しい。そんな中、一人の白銀の髪をした碧眼の少年が海兵の服を着て巡回する海兵のモノマネをしていた。

 

 

 

「みぎー。ひだりー。そして、まえー。以上なーし。」

 

掛け声をかけてい少年。レオンは今、絶賛遊び中である。天竜人である事を隠すためペストマスクと天竜人独特の服は着ず、見習い海兵の服を着て巡回している。海兵の服は本当の巡回をしていた海兵のを奪い取ったため全身の服はダボダボ、帽子はブカブカで片目でしか前方を確認できていない。おそらく、誰かが見たら少年が憧れの海兵のモノマネしている微笑ましい光景だろう。しかし、誰も少年の姿に気づくことはない。仮に近くに海兵が来た時はレオンがスケスケの実の能力で自身の姿を消し、見えなくするからだ。

 

 

 

「スケスケの実って応用が効いて隠密の時に本当に便利だよね。マリンフォードを出た後はどうしよう。おじいちゃんはマリージョアに帰るらしいから一緒にマリージョアに帰ろうかな。新しい力のコントロールをできるようにしたい。…んんっ?…あ、やっと海賊達がゼファーの家族と接触したか。」

 

まさか、海賊が海兵になってまで復讐するとは。復讐心すごすぎだろ。まぁ、僕のせいで失敗することになるけど。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

マリンフォードの海軍本部近くにある。他の家よりも少し大きい家の前に海兵の服を着た男達十数人の男達が短髪で青い色の髪の女性と紫色の髪をしたレオンと同じくらいの男の子を囲んでいた。しかし、周りに家がないのと濃霧のせいか、その光景に気づくものはだれもいない。

 

 

 

「うちの夫が危ないって本当ですか!?早く場所を教えてください!」

 

「お母さん。お父さん危ないの?この海兵さん達はお父さんの友達?」

 

 

 

「あぁ。危ねぇぜ。ゼファーのクソ野郎じゃなくて。お前とガキがだけどな!!安心しろ。俺の悪魔の実の能力で濃霧を発生させているから視界が悪いから助けなんてこないぜ。しかもこの周辺の警備は俺らの仲間がやっている。ぎゃははは!!」

 

 

「くぅぅ〜〜!やっと、あいつらの仇が打てるぜ!」

 

 

「かっかっか。お頭どうします?顔もいいし。輪姦しちまいやしょうぜ。今は憎きゼファーの野郎もいやせんし。あぁ!そうだ!輪姦した後、この女の前で子供もころ…『あぁ!!前方に以上あーり!!!ナイフ持ったおじちゃん達が女の人と子供を襲ってる!正義の名の元に助けないと!』…だれだっ‼︎?…ってガキかよ。焦らせんなよ。へっへっへっ。お頭、あのガキはどうします?」

 

 

「そうだな。助けを呼ばれたらかなわん。捕まえて早く殺しておけ。俺は今、ゼファーのやろうに復讐したくてたまらねーんだよ。さっそく女の方を犯し…『頭!ゼファーの女とガキが消えやがった‼︎‼︎』…消えるなんて、そんなわけあるか‼︎どこ行ったのか探せ‼︎‼︎そう遠くまでは逃げては…『その女の人ってこの人?』。…あぁぁぁん?って、なんでお前の前にゼファーの女とガキがいんだよ!!?お前ら‼︎ガキからゼファーの女とガキを奪いとって殺せ!」

 

頭がそう言うと部下達は一斉にレオンの元へと剣を振るいに向かう。だが、突如半数の男達が白目を剥き、気絶し倒れていった。もう半数の男達は何が起こったがわからず動揺し、辺りを警戒し始めた。一部の海賊の部下たちは見えない襲撃という恐怖から逃げ出そうとする者もいた。そして、その様子を見かねた海賊の頭が前に出てきた。

 

 

 

「これはガキ。てめぇがやったのか?」

 

 

 

「うん。そうだよ。ってか僕以外だれができるの?足りない頭で考えてみよう!」

 

 

 

「ガキだからって、甘く接しといてみりゃぁ!大人を舐めんじゃ、ねぇぇーーぞ!お前ら!俺ら全員であのガキをぶち殺すぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

数十分後、濃霧は跡形もなく消え同じ場所には騒ぎを聞きつけた新たな海兵達が二十数人とセンゴク大将、そしてコング元帥がいた。側には、綺麗すぎる太刀筋により切られた死体が数人と、白目を剥き、気絶して縛られている海兵が数人。合計十数人の海兵達がいた。しかし、少年の姿は霧と共に存在しなかったかのように消えていた。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

【数十分前 ゼファーの家前にて】

 

 

 

〜レオside〜

 

「ガキだからって、甘く接しといてみりゃぁ!大人を舐めんじゃ、ねぇぇーーぞ!お前ら!俺ら全員であのガキをぶち殺すぞ!」

 

なんでこんな海賊がいるのだろう。…はぁ…僕は“海賊"がとても好きだし、憧れる。しかし、それは麦わら海賊団や赤髪海賊団、白髭海賊団などの“海賊”という2文字に誇りを持ち、自由に生きるために海賊をし、誇りであるジョリー・ロジャーを掲げている“海賊”だ。こいつらのような、戦闘経験のない弱い人々から略奪、強姦などを目的とし、平和な生活を崩していく腐った“海賊”は大嫌いだ‼︎第一、こういうやつらは海賊じゃない!犯罪者なだけだ!…くそっ。考えてきただけで、腑が煮え繰り返ってくる‼︎‼︎ヤバイ!抑えないと。さっき、数人に覇王色の覇気を使ってみたが、予想以上の出来だ。人数コントロール。範囲指定。後は攻撃に使うだけだが、この犯罪者達の中には使えるやつがいないから、また今度だ。こいつらでアブアブの実によって強化された三種の覇気を試してみるか。覇王色は使ったから、 後は2つだな。まずは見聞色を使ってみよう。

 

 

 

「屑ども、こいよ。僕が相手してやる。1分だ。1分間僕はお前達には何をされても手を出さない。その代わり、1分すぎたら覚えておけ!許しをこいても手加減はしない。殺すぞ。」

 

数人が僕の漏れ出した覇気に恐怖を感じて後ずさったな。

 

 

 

「く、くそっ!生意気なガキが!お前ら!怯むな!たかがガキ1人だ!!全員でガキを囲んで串刺しにするぞ!」

 

「「わ、わかりやした!」」

 

そういうと犯罪者達は僕を取り囲んだ。1人ずつ犯罪者達は僕を殺すため剣を僕に向けて斬りつけてくる。僕はそれを目を瞑り、見聞色の覇気を使って当たる寸前で避けていく。…予想以上だ!!相手の思考。相手の一人一人の立ち位置。360度何があるのか、何が動いているのかまでわかる。

 

40秒が経ち、犯罪者達はだんだんと焦り始め、動きが単調になっていく。

 

 

 

「「な、なんであたらねぇ!!くそっくそっ!!」」

 

「おい!お前ら!一人一人じゃ、らちがあかねぇ!全員で一斉に突きをして串刺しにするぞ!」

 

「わ、わかりやした!」

 

犯罪者達の頭だけあって、周りが見えているようだ。部下たちは僕を取り囲み、一斉に四方八方から突きを繰り出してくる。…これは、少量の動きでは、さすがにかわせないか。そして、僕はその場から真上に2メートルほど跳躍する。下では犯罪者達の剣先が交錯する。僕はその剣先の中心、重心に静かに降り立ち、子供の声とは思えないほどの冷酷な声で告げる。

 

 

 

「お前ら。約束の1分がたった。今から僕は攻撃を始める。僕から逃げ切れると思うなよ。」

 

僕は周りにいる海賊達を見下しそう告げると、愛用している刀を収納空間から取り出し、鞘から刀を抜き鞘をしまう。

 

鞘から抜き出された純白の刀身は月の光が少ししか入らない濃霧の中でも、悠然と輝いている。その光景は少年の容姿と合わり、このような状況でも優美と思えてしまうほどだ。そう思っているのも束の間、突如、刀身が黒く染まる。

 

うーん…武装色はもっといけるはずなんだよなー。もっとだ。もっとだ。もっと、もっと、もっとお‼︎‼︎

 

黒く、輝きを失った刀身は次第に黒いまま輝きを増していく、3秒後漆黒の輝きを持った刀に変化する。その美しくも信じられない光景をただ周りは唖然として見ることがしかできなかった。

 

おそらくだけど、いつもの切れ味の10倍はあがったな。武装色を刀に纏わせる技術はおそらく、将来の七武海ジュラキュール=ミホークをも超えたかな。これなら、あの技が完成したな。じゃぁ、まずは下の邪魔な剣を斬るか。

 

 

 

「まずは剣からだ。刀技 闇月(やみづき)」

 

僕は刀を自分を中心に円形になるように振る。犯罪者達の剣の剣身達は豆腐のように音もなく切れ、重力によって真下に落ち、音を奏でる。そして黒い刀による円形の残像は数秒間残り続け黒い円の形を作り出す。真上から見ると、その光景は明るい光を出す満月とは対極に位置する暗い光を出す満月のように見える。犯罪者達は自分達の剣が切られ使い物になくなった事を理解し、目の前の少年との力量の差に気づき、顔を蒼ざめる。

 

 

 

「「た、たすけてくれっ!!俺たちはもう何もしねぇ!!大人しく帰…」」

 

僕は犯罪者達の言葉を最後まで聞かずに犯罪者達の首を無慈悲に一振りで切り落とす。剣筋は目では追うことができず、見聞色の覇気を扱えるものしか認知できないほどの剣速で繰り出した。

 

 

 

「お前らは今までそう言ってきた人々をどうしてきた。天界へ行って神にでもあってこい。意外と気さくだぞ。来世は善人になって幸せに生きろよ。」

 

はぁ…予想以上に疲れたな。取り敢えずこれでゼファーの家族は死なず、ゼファーは海軍を出ないですむのか。無事原作改変成功だ。よかったぁー。あっ、やばい。誰がしたかはバレてないけど、コング元帥が僕の覇王色の覇気を察知したみたいだ。すぐに部屋へ戻ろ『お兄ちゃん!たすけてくれてありがとう!!すごいかっこよかった!!!』…ん?紫色の髪の毛の子供?あぁ、この子はゼファーの息子かな?…

 

 

 

「どういたしまして。」

 

 

 

「あ、あの?私と息子のゼノを助けていただきありがとうございます!この恩は一生忘れません。何をして返せばいいでしょうか?」

 

 

 

「別に返さなくて結構ですよ。…あ、そうだゼノ君。」

 

部屋に戻る前にこれだけはこの子に伝えとこう。

 

 

 

「ん?お兄ちゃんなにー?」

 

 

 

「ゼノ君。ゼノ君には大切な人、物があるよね?その大切な守りたいものを守るために強くなるんだよ。そして、守るんだ。英雄であるお父さんのようにね。わかった?」

 

 

 

「うん!僕はお父さん、お母さんが大切だよ!お兄ちゃん!!僕強くなってお兄ちゃんもお父さんも超えてみせるよ‼︎‼︎」

 

 

 

そ、そうか。お父さんはともかく、僕を超えるのは流石に無理だと思うけど。まぁ、決意した目をしてるから大丈夫だろう。…おっと、流石にそろそろまずいな。

 

 

 

「この海軍の帽子をゼノ君に託すから、海軍大将になったら僕に返しにきてよ。その時、僕は有名になってるはずだからさ。それじゃあ、バイバイ!」

 

この帽子は先の戦闘で頭の剣先が少しかすってしまって、つばの先の部分が少し切れている。また会ったときにかぶってくれてれば、一目でわかる。そして、僕は帽子をゼノ君にかぶせる。

 

 

 

「お兄ちゃん。名前おしえてよ。じゃないと僕が気づいても誰かわからないよ」

 

んー。名前か。ディアノスは天竜人とバレる恐れがあるけど、あまり名前は変えたくない。少し変えて…

 

 

 

「僕の名前はディノス=T=レオだよ。次会うときを楽しみにしてるよゼノ君。」

 

僕はそう言い残してスケスケの実を使い、姿を消して自分の部屋へと戻って行った。戻るときに大勢の海兵達とすれ違った。危なかったぁ。

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

〜ゼノside〜

 

レオお兄ちゃん、僕と歳が近いのにものすごく強くてかっこよかったなぁ。僕も将来あんな強くなれるのかなぁ。いや!なるんだ!お母さんや大切なものを守るために!そして、将来大将になって帽子を返してやる!

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

〜ゼファーの妻side〜

 

あのレオという少年は言ったい何者なのでしょうか?正直あの歳であの強さは素人の私から見ても異常です。どのような環境で、どれくらいの鍛錬を重ねてきたのでしょうか?それはそうと、彼はとても綺麗な顔をしていました。髪は白銀で目は青空のように澄んだ目でした。…おっと、海軍の方々が来てくださいました。少年が逃げるように去って言ったのを見ると見つかりたくはないのでしょう。これは、息子のゼノにあのレオ君について言わないよう言っとかないといけませんね。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

【現在 ゼファーの家前にて】

 

〜コング元帥side〜

 

「おい。センゴク。これは一体何が起こったんだ?覇王色の覇気を感じられたから、急いで来てみれば数人の海兵の姿をした海賊の首が落ちた死体があって、全員一太刀で綺麗に切られている。しかも、切られた箇所の血が周りに吹き出していないないところを見ると世界でも上位にくい込むほどの剣士だぞ?しかも、斬った当人は消え、消息不明。これだけでもやばいのに、この死んだ海兵と気絶し縄で縛られている海兵はゼファー大将の家を襲撃しにきた海賊ときた。危なかった。大将の家族が殺されたりでもしたら世界中にこの事が広まるっていたぞ。そして、今は天竜人のディアノス聖とレオン聖がマリンフォードにいるんだ。このことについては内密にするよう手配しておけ。」

 

 

 

「わかりましたコング元帥。至急始めたいと思います。」

 

そうセンゴクは言うと本部の方へ戻っていった。

 

 

 

「くそっ。」

 

ゼファーの家族を守った人物を調べようとしたが、唯一人物を見た家族は「濃霧の影響で分からなかった」の一点張りだ。この様子だと探しだすことはむりだろうな。こんな事はができるやつ、海軍になってくれれば即戦力だろうから入隊を勧めたいところだったんだが。無理か。一体何が起こって、そして、誰が起こしたんだ?…

 

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