ブロリーに憑依しまして……(現在更新停止)   作:龍帝2号

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今回はご都合主義(超展開)が凄いことになります。
若干シリアスが入っていますがご了承ください。


狂った未来

地球に向かっている最中なのだが思ったより距離が遠い。悟空の乗っているPODと並行して進んではいるが、飽きる程度にはそこそこ遠い。

俺はもちろん気で自分を囲って飛んでいる。俺が乗るものはないからな。それにしてもこのPOD結構速いし、中も快適みたいだな。それにあれはギニュー特戦隊のだからそこそこ大きいみたいだし。で、でも気で囲った方が大きいし? 手足を自由に伸ばせるし? 負け惜しみですね、はい。

 

途中途中、俺と悟空のトイレやら腹減ったコールもありながら地球と思わしき気を掴むことができた。けれどその地球であろう所に邪悪な気がいるのにも気がついた。おそらくフリーザたちだろう。

 

「悟空、この気は……」

「フリーザがいるな、あとはフリーザに似てる気……いや、フリーザが似てんのか? ま、いいさ。オラが先に行って」

 

やっつけてやる、と言いたかったのだろう。けど、それよりも先にフリーザ達より大きいが現れたのを察知した。多分トランクスだろう。となると、俺がいるのは本当に原作ルートの様だ。これで来なかったら悟空が病死して他のサイヤ人もやられていく、絶望の未来ルートになってはず。

 

「強いな、この気。地球にこれくらいの強い奴が居たんだな」

「いや、居ねえはずだ。もしかしたらべジータが超サイヤ人になれたのかもな」

 

べジータは確かこの時にはまだ超サイヤ人になれていなかったはず。というか俺サイヤ人だからべジータに対してなんか反応しないと。

 

「べジータ、ね」

 

これでよし。べジータ本人にもなにか反応しておくべきか。いやでも、ブロリーは悟空しか知らないか。赤ん坊の時にべジータの顔を見てるとは思えないし。名前だけ知ってることにしよう。ここは上手くやらねば。

 

「この気ならフリーザ達を倒せるな」

「もしヤバそうなったらオラ達も行こうぜ」

「ああ」

 

そして別段急ぐわけでもなくそのままの速度を維持したまま地球へと向かう。その間にフリーザであろう気とコルドであろう気はトランクスであろう気によって倒された。

にしても、であろうって言い過ぎだろ。いや、本物を見てないからわかんないけど。ああ、やっぱり地球って本当に丸いんだなぁ、綺麗だし。

フリーザも確か悪くない星とか何とか言ってたな。

 

大気圏に突入した俺たちは上空で赤い流星になった。あ、このモノローグ的なのかっこいい。隕石とか流星群とか見ててかっこいいとか、神秘的とか思ってた時もあったけど、過去の自分がそれになるとは思うまい。間近で見るならまだしも隕石になるとは。

この速度のまま降りてもいいけど地面がクレーターで凄いことになるから、減速してから俺は降りよう。その間に悟空がみんなに挨拶できるだろうし。

 

減速し始めたら、みるみるPODと俺の距離が離れて凄い音と地面の破片を散ばしながら着地を見ていると、そこへ向かってくる者が多数。きっとZ戦士と呼ばれるであろうメンバーかな。悟空はもう出たから多分話してトランクスにちょっと驚いてる頃で、俺が来たら多分驚くはず。

俺の未来にはこの人はいなかった的な。

 

「おーい、ブロリー。早く降りてこーい」

「悪い、今行く」

 

流石にゆっくり降りすぎたみたいだ。急かされるとは。

 

「すまん、遅かったみたいだな」

「オラは良いんだけどよ、こいつらがオラとおめえと話てえことがあるっていうからよ」

「こいつら? 俺を知っている奴がいる?」

 

何を言ってるんだろう、未来から来た奴はトランクスだけだろう。他に一緒に来たのか、それとも本当に知ってる奴が……。

 

「あっち」

 

悟空が指をさした方向を見ると本当に2人がいた。それは俺が来ると知っていたトランクス。そしてもう1人はトランクスのために、自分の世界の未来のために人造人間と闘い、死んでしまった男、孫悟飯。その男だった。

これは思わず俺も固まってしまうものだった。予想の斜め上を超える展開に俺の脳は驚いてしまったから。

 

「どうも」

 

その声に我にかえる。俺は驚いてしまったが、トランクスと悟飯が驚いてないところを見るに、未来に俺は存在しているんだろう。

 

「お前らか。それで一体俺と悟空に何の用だ?」

「内緒の話なので……少しここから離れてもらっても良いですか?」

「ああ、オラは問題ねえ」

「俺も問題ない」

 

離れて行く際に何人かは俺に視線を向けられていた。恐らく誰なのかという視線だろうけど。

 

「まずは自己紹介からしましょう。信じられないかもしれませんが、俺たちは20年後の未来から来たんです。名前はトランクス。あそこにいるべジータさんの息子です」

「え⁉︎ べジータの⁉︎ 本当にべジータの息子なんか⁉︎」

「はい、本当です。母さんはあそこにいるブルマになります」

「どっひゃーーー!!!! ブッ、ブルマが……!!!!」

 

本当に原作のような展開だ。なんか嬉しいな、それを自分の目で見るっていうのは。

 

「絶対に驚くと思ってましたよ。じゃあ、次はオレの自己紹介ですね」

「へへーん、実はオラ一目で誰かわかっちゃったもんね」

「……では言ってみてください」

「おめえ、悟飯だろ?」

 

流石父親っていったところだろう。父親らしいことをあまり出来ていなかったとはいえ、自分の息子を見間違えるのは流石になかったか。

驚いた顔と泣きそうな顔、嬉しそうな顔が混ざってるな。

 

「自己紹介も終わりましたし、オレ達がここに来た理由を話しましょう」

 

離れた場所で行われた話は途中まで原作と似たようなことだった。少し違ったところといえば、敢えてフリーザ達を倒すことで自分たちに実力があるということ、そんな実力を持ってなお過去に来て事情を話し、無意識的に深刻な状況をみんなに植えつけたとのことだった。

考えたのは俺のようだけど、多分ほぼ適当だろう。限りなく原作に近づけるためにこじつけしたんだろう。

原作というかこれから起こるはずの出来事から離れると何が起きるかわかったもんじゃない。

 

そんなことを考えながら聞いていたら、それらを全て吹き飛ばすことが言われた。

 

「そういやよ、オラやべジータの名前とかあんまり出てこねえけどなんかあったんか?」

「実は……オレ達の未来にいる戦士はトランクスとオレとブロリーさんしかいないんです……!!」

「ッ⁉︎」

 

どういう……ことだよ。少なくとも俺がいればブウ編までは行けても問題はないはずだろ。一体何があったんだ……。

 

「俺たちの未来をメチャクチャにしたのはドクター・ゲロが生み出した人造人間。奴の生み出した人造人間は途轍もない強さでした。けれどみなさんのおかげで倒すことに成功したんです」

「それから一体何があったんだ?」

「奴の最終兵器、集大成と言うべきもの、人造人間セル。そいつが現れてしまったんです」

 

セル、確かに強い。けどブロリーのパワーがあれば苦戦するような相手ではないはず。

 

「倒したと思っていた人造人間をセルはこっそり回収し、吸収をして完全体と言うものになってしまったんです。その後はブロリーさんがあっさりと追い詰めてセルは地球もろとも自爆しようとして、悟空さんが犠牲に……」

「そっか、オラはそん時に瞬間移動を使ったんだな?」

「はい。そして、セルは倒されたと油断をした、その瞬間にブロリーさんを除いた皆さんがセルジュニアに襲われたんです」

 

思いたくはないが、この後は想像がつく。外れていて欲しい。

 

「セルが復活し、セルジュニアで俺以外を襲って人質にとったわけか」

「よくわかりましたね、流石です。でも、それだけなら良かったんです。オレ達を人質にとってブロリーさんが動けなくなった後、みなさんの気を死ぬまで吸って来たんです。意地でも勝つつもりだったんでしょう。でもオレはピッコロさんにギリギリのところで助けられて……」

 

逃げて来たのか。凄く悔しそうな顔をしている。いや、当たり前だよな。何も出来なかった挙げ句、逃げてしまった。悔しくないわけがない。

多分俺は慢心をしていたんだろう。さっきまでの俺がそれを語っている。何が、ブロリーのパワーがあれば、だろう。本人が油断してたらダメだろうに。

未来の俺は今の俺じゃないからどんな気持ちかはわからないし、想像ができない。

 

「今、俺たちの未来ではブロリーさんがセルと闘い続けています。俺たちが過去に行く時間を作るために。過去に行く直前ブロリーさんが過去のブロリーさんに向けて言っていたことがあります」

「なんだ」

 

一体なんだろうか、この世界は本物でアニメではないとかだろうか。油断をするなとかだろうか。そんなものはこの話を聞けばわかるのに。

 

「『この俺は罪を犯したことの償いしかできない。けど過去のお前はまだ罪を犯していない。決して間違いを犯さないでくれ』……だそうです」

 

「……そうか」




アミールさん、雷影さん、やぶいぬさん、丸々さん、評価ありがとうございます!

追加
感想や評価を貰うと嬉しくなりますしやる気も湧きますね。
楽しみにしてると言われるとさらに。
感想をくれた方、評価をしてくださった方、本当に有り難うございます

追追加
ラブちゃんさん、ありがとうございます!
pekochiさん、ありがとうございます!
アイアンハイドさん、ありがとうございます!
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