それからも悟飯とトランクスの話は続いたが、悟空の心臓病やその特効薬。3年後に人造人間になったドクター・ゲロと19号が南の都にやってくること。その後に17号、18号がやってくる、その時にはもうセルが行動を起こしていたということ。
悟飯がいることで、トランクスだけの世界線より事前情報を多く手に入れることができた。俺は知っている内容だが言えるわけがない。だから俺も行動できる範囲が広がる。
話すことが終わりそろそろ帰ると言われた。悟飯は悟空にトランクスのことは言わないように、しっかりと釘を刺していた。確か、ブルマが初めてトランクスを見せた時に、うっかり名前と誰が親かまで言っちゃったからなぁ。
「大丈夫だって! オラ口硬いんだぞ?」
「そう言いますけど、お父さん、硬くてもうっかり滑ることはあるじゃないですか。だからブロリーさんはお父さんがうっかり言わないように見張ってて欲しいです」
「任せろ」
帰る前に仙豆を数粒欲しい、とのことだった。多分未来で仙豆は未来の俺が使っているんだろう。
悟空がカリン塔まで瞬間移動で取りに行って仙豆を渡す時だった。
「悟飯」
「なんでしょう?」
突然悟空が手を悟飯の頭に乗せて撫で始める。
「よく頑張ったな」
「…………っ、はい!」
父親と息子の関係は良いものだな。俺も頑張ったら褒められたな。そういえば俺のいた世界で俺はどうなったんだろう。分身みたいな感じで元の世界でも普通に暮らしてて欲しいな。
俺がここにいる以上何を言っても無駄だろうけど。
「タイムマシンの往復分のエネルギーを得るにはかなりの時間がかかりますが、3年後に確実にまた来ます」
「未来は大丈夫なのか?」
「問題はないでしょう。その間も時間を稼ぎ続けるとブロリーさんが言っていましたから」
「お互いまた生きて会おうぜ」
そうして2人は笑顔で親指を立て去っていった。俺たちはみんなのいるところに歩いていく。悟空は腕を組んで悩んでいるようだ、言うべきか言わないべきか。
ここはまあ、ピッコロがフォローしてくれるだろう。俺が言っても信用ないだろうし。おっと、言ってて悲しくなるぜ。まあほとんど初対面だし、仕方ないか。
そして俺の考えている通りにピッコロが伝えて良い事だけを言ってくれた。各々が修行をするべく解散かなと思っていたけど、そんなうまい話はない。もちろん俺に質問の矛先が向かうのは当たり前ですねっていう。
「それでカカロット、そこの横にいるやつは何なんだ」
「そうだぜ、悟空。一体どこのやつなんだ?」
「ああ、こいつはオラがさっき話したヤードラット星でブロリーにあったんだ」
「俺はブロリー。サイヤ人だ」
「まだ生き残りがいたとはな。それもブロリーか……てっきり俺の親に殺されていたと思っていたがな。俺たち以外にサイヤ人は絶対にいないと思っていたがそれなりに生き残りがいるのかもしれんな」
「俺の場合は運良く生き延びただけだ」
俺の紹介も終わって今度こそ解散をしていく皆。俺はどこで生活しようかな。
悟空たちに着いていくのも食費的な問題で大変なことになるし。だからって他の人の所に行くにしてもほぼ初対面だからなぁ。
適当に地球を回るか。どこぞの農家系アイドルランクは無理だけどなんちゃって方法でなんちゃってな家を建てるくらいはできるはず。
良い場所を探すために色々と見て回っているけど、この世界ってやっぱり自然多いな。何もない荒野も広いけど。さてさて、理想の立地は海がそこそこ近くて森も近い所なんだが……。
お、あそこの孤島、良さそう。周りに人の気はいないし怪獣のような気も感じない。近くに凄く綺麗でとても深い池もある。
よし、ここを我が拠点とする場所である。なんてね。
あれから1年、我が家が完成しかけている。1年って言うけど本当は半年前に完成しかけていたんだが、自然の猛威が俺の家を襲い大破したんだ。ショックだったけど技術が上昇してるから作り直して行くのも速かったし、最初よりいい感じに作れていた。問題はドアだった。長方形を作ったのは良かったんだが、ドアノブの作り方がわからなかった。
諦めてブラブラしてたら隣の大きめの島でゴミの山を見つけた。そこのゴミ山が宝の山だったと言う。
今はその
今日は頑丈そうな太い鉄棒を探している。ドアロックの代わりにする予定。ほら、この孤島にいるのは俺だけなんだけど気分的な意味で、ほら欲しいじゃん。
後は面白そうな物もついでに見つかればいいかなって思いつつ今日も今日と……て…………あれはドラム缶じゃないか。
日払いのバイトで金もらってシャンプーとか買ってたけどドラム缶があればお風呂にも入れる。
目的の鉄棒と掘り出し物のドラム缶。これらを一度洗浄して乾かしてから使う。
乾かしたら薪にする木の枝と太めの木を気手刀で斬って作る。薪が出来たら次は土台にする石を探す。無いから岩を斬って作る。後は池から水を汲んでドラム缶に入れる。下で薪をおいて火を付ける。水を温めている間に、底に木を入れる。鍛えられたサイヤ人とはいえ熱いものは熱い。
「ふぃ〜」
入った時には丁度いい温度で極楽極楽。気を使って風を起こす。この程度は今の俺には指を動かす程度の難易度。疲れるわけもない。薪が足りなくなったら気を使って持ち運ぶ。これも大して疲れない。
「ああ、こんな快適な生活が送れるとはな」
腹が減ったら山菜を取りに行ったり、海に潜ったり、暇があれば
運要素がだいぶ絡んでたとはいえ、なんだかんだで楽しい生活を送れているなぁ。
そんな充実した生活を送っていたら悟空がやって来た。
「よっ、ブロリー。久しぶりだな」
「ああ。それにしても相当強くなったな悟空」
「なかなかいい修行が出来ててよ。ブロリーはどうだ?」
「修行の成果はもうみせている。気づかないか?」
俺がそう言うと悟空は少し真剣な表情に変わる。多分、俺のやってる事を探ろうとしてるんだろうね。でも初見で気付かないなら成果はあったな。
「……オラの後ろに薄く気を撒いてるな」
「あっている。そしてこれをこうする」
薄く撒いている気に意識を向ける。それに気による衝撃を与えると爆発する。
もちろんその爆発した場所は誰もいないし、そこまで威力を高めていない。粉塵爆発の粉塵を気で代用することによって、威力を高めればどんな奴にも効く。実用性があるか自分自身でも試したけどそこそこ強かった。
「凄えな、オラ全く気付かなかったぜ」
「気付かれないように特訓したし、うまく撒いたからな」
これは闘いながらゆっくりと撒き続ける。ブロリーの様な気がほとんど無尽蔵な奴にしかできない技の1つだと思う。ただ気を爆発させてるわけじゃなくて、細かく大爆発させているからとんでも無い威力を出せる。奇襲にも使えるし、ダメだったとしても気をそらすのに使える。
「へへ、こりゃあ2年後のおめえがどうなるんか楽しみだ」
「俺も悟空がどこまで強くなるか楽しみにしてる」
「んじゃ、またな」
「ああ」
そう言って悟空は帰っていった。悟空に会うまで忘れてた。そういえばここってドラゴンボールの世界だったね。
無駄に充実してたからなぁ。
途中で我に帰ってなければ今回の話は孤島で充実してる生活で終わってた。
前話でも書きましたが評価や感想をくれた方々、本当にありがとうございます!
お気に入りも100件目前ですし本当に嬉しいです!
これからも宜しくお願いします!
追加
bqさん、ありがとうございます!
誤字報告ありがとうございます!