申し訳ございません。
3年の月日はすぐに流れた。
悟空たちの修行に顔を出したり、悟空に聞いて様々な気のコントロールに長けている人達に教えに行ってもらったり。
ブロリーの身体は本当に優秀でいいんだが、当の本人である俺が詳しい気のコントロールを知らないため、大雑把な気の使い方になるから。
気の形を作るコントロールはクリリンに教えてもらい、放った気のコントロールはヤムチャに教えてもらった。天津飯は技が凄いんだが、サイヤ人にはできない技もあるし。ただ、技よりもすげえもんを天津飯には教えて貰えたから問題ない。
気のコントロールとか教えて貰うだけじゃなくて組手とかしていた。クリリン達より少し上という力配分での組手。
その組手をしてて思うんだが、戦闘経験みんな高すぎ。考えてみれば同格以上との闘いをして来たんだからそうなんだろうけど、闘い方がうまい。
正直、全員の力を同じにしたら最初に脱落するのは俺のような気がする。悟空と手合わせしたときだって、俺が強かったから闘えてただけだし。でも俺も強くはなっているはず。
さて、どこ集合だったかな。と言っても瞬間移動があれば問題なし。みんなが集合している場所に移動すればいいし。
まだ何人か向かってるみたいだな。遅すぎるのはダメだから、向かってる人たちが全員着いたら行こうかな。
「行くか」
身だしなみも整えたし、みんなも集合してるし。気を捉えて、そこへ飛ぶ。
「やっぱり瞬間移動できたな」
「予想されていたか」
「へへ、まあな」
みんなも大して驚いた様子はない。出る前には時間を確認してたし問題ない。確か、人造人間が来たとわかるタイミングはヤジロベーの空飛ぶ車が落とされてからのはず。一応ここは阻止したい。下手したら死んでいたかもしれないものが、俺が来たせいで死んでしまうルートに変わるかもしれないからな。
「何者かがこっちにくる」
ピッコロが来るのを察知する。多分この気がヤジロベーなのだろう。なお、今回初対面。だか、初対面といえど見捨てるわけにはいない。
カリン様からの差し入れとのことで仙豆をもらった悟空。ちらりと俺を見たがすぐに帰ろうとする。俺に興味がわかなかったんだな。さて、ここからだ。
「そろそろ出て来てもおかしくはない、か」
「だが、そんな強そうな気は感じられん」
「恐らく気を隠してるのかもな」
「俺たちにできて敵にも出来ないわけはないってわけか」
警戒を強める俺たち。街を見たり空を見たり。当たって普通の行動をして、実はヤジロベーの方を集中して見ている。
「ん!?」
「どうしたブロリー! 見つけたか⁉︎」
「あの空を飛んでいる2人組がヤジロベー……とかいうやつの方に向かっている!」
視界に入った2人組。気を感じないから当たりだろう。迷う暇はない、間違っていたとしても、いずれそこらへんに現れるのだから問題はないはずだ。瞬間移動より普通に空を飛んだほうが速い。
「まてぇぇぇぇぇ!!」
空を飛び2人組の方は飛んで行く。そうだ、ここで止めなければあの都の半分近くが吹き飛び、沢山の人が死ぬ。それは止めなければならない。
2人組がこちらを見る。間違いない。あの白人のようなデブとシワの多い老人は19号とゲロだ。
「誰だ貴様……。私のデータに存在しない人間だ」
「フン、疑問に答える必要はないな。貴様らは俺を知らんだろうが俺は貴様らを知っている。人造人間だとな」
「不思議だ……なぜ我々が人造人間だとわかったのだ。それに、ここへ来ることがわかっていたようだな」
「言っただろう? 疑問に答える必要はない」
人造人間と会話している間に悟空達がやって来る。作戦は成功。誰も死なずに済んだ。
「ここで闘うとあそこにも被害がいってしまうかもしれない。別のところへ行くぞ」
「別のところか、わざわざ移動する必要もあるまい……」
おもむろに手を都の方へ向け、気弾を放つ。そのようなことをすると推測ができてたし、実力的には俺の方が上だから余裕を持って反応ができた。気弾よりも先に移動して手で弾く。弾く方向はもちろん人造人間の方へ。その気弾は手についている特殊なもので吸収する。
「なんだっ⁉︎ 今のは!」
「吸い取ったか、霧散させたな?」
「答える必要はない。……ここは気に入らないらしいな」
「当たり前だ」
そうして人のほとんどない方へと移動をして行く。
よし、計画通りだ。この3年間はどうやれば被害を少なくし、セルを倒せるか紙に書きながら計算をしていた。それを誰かに見られるわけにはいかないから常に持ち歩いてたし、ここを出るときには土に埋めて来た。
これから計画も憶えているから大丈夫だ。問題はどこまでこの計画はうまく行くかだが……。
「どこまで行くつもりだ、貴様らには場所を選ぶ権利はないのだぞ」
やはり勝手に降りていったか。さて、ここからが山場だ。多少の修正は効くぐらいに収まってくれるといいが。
悟空は息切れしてるな、このタイミングで心臓病の症状が現れるか。
「オラ1人でやらせてくれ」
「大丈夫か? さっき息切れしてたみたいだが」
超サイヤ人へ変身をする。いつもより弱くなってるね。止まる様子はないな。強いやつ前だと闘いたくなる、サイヤ人だから仕方ないか。
「問題ねえさ、こいつらの目的はオレみたいだからよ」
「言っておくか少しでもヤバくなったら言えよ?」
「ああ、わかってるさ」
もし、ここで悟空が俺の言葉で止まっていたら、俺が闘うことになっていたかもしれない。その闘い方は凄く舐めプをした戦いになって、技と気弾を吸収させてべジータが来るまで闘うというひどい考えだった。心底ボツになって良かったと思う。
そうして悟空は2人の人造人間の前に立つ。
会話の内容は超サイヤ人を知らなかったけど驚く程ではないということに対し、悟空が笑みを浮かべて言い返して飛びかかる。
「そりゃ!!!!」
速さが落ちてるところをみると、本格的に心臓病が発症し始めているな。問題はどのタイミングで入るかだ。一応予定では悟空がやられ始めているところだ。
その前に介入したいけど悟空は納得しないだろう。
闘いが上空に移り悟空の乱撃を19号がもろに食らう。そしてその怯んだ一瞬を見て蹴り落とす。地面と激突し煙が19号を覆う。けれど普通に立ち上がり悟空を見上げる。
その姿を見て悟空は少し間を空けてエネルギー波を放つ。
「しめた!」
その言葉と同時に19号は掌をエネルギー波の方へ向ける。そして綺麗に、何事もなく吸収されていった。恐らく言ってもいい頃合だろう。
「悟空!!! 下手に気功波や気弾を撃つなっ!!! 奴は何かしらの方法で無効化している!!!」
ゲロのやつがほくそ笑んでやがる。まだ誰も吸収していることに気づいてないと思ってるな。言えない以上は知らないと同義みたいなもんだから仕方ないか。
それからは悟空が息切れを起こし、19号を相手に一方的にやられ始めていた。心臓病な上に気を吸収されればそうなるだろうし、その状況で逆転しろというのも無理な話。
そろそろ言ってもいい頃合かね、べジータの気もいい速度で近づいて来てるから。
「悟空、もうやめろ。今のお前はおそらく心臓病で本気を出せん。現に今、苦しいはずだ」
悟空の前に移動し心臓の部分を抑えているのを見てから、闘いをやめるようにいう。このまま闘えば更に心臓病が悪化する。酷くなる前にやめさせて、特効薬を使うべきだ。
絶対に、未来のようにはさせたくないから。
「で、大丈夫だ。仙豆を食えば……」
「言っただろ、心臓病だと。あの3年間で心臓病にならなかったんだ。超サイヤ人で体に負担をかけてるこのタイミングで発症して、悪化しても何らおかしくはない」
まだ、微妙に納得しきってないか。サイヤ人は闘うことに全てをかけてるから仕方ないが、ここで死なせるわけにはいかない。何より病気による死は、ドラゴンボールの復活できない自然死の一種になるはずだからな。
「今ここで死んで、強いやつと闘いたくないなら別にいいがな」
「…………」
「だが、もっと強い敵と闘いたいだろう? もっと強くなっていきたいだろう? ならここは引いて治療に専念するんだ」
「わかった……。オラも全力を出せねえまま死ぬのも強え奴とも闘えなくなるのは嫌だからな」
「わかってくれたのなら良かった。そのかわりと言っては何だが、心臓病の治療が終わったら1番最初に強い奴と闘わせると約束するさ。だから死ぬなよ」
「へへ、そう簡単には死なねえさ……」
そう言って悟空はみんなの元へ戻って行く。
「19号! 孫悟空を逃がすな!」
ほう、ここであえて追うように指示をするか……。だが、ここに来るものがそれを許さないはずだ。
「フン、ここでカカロットのヤロウと決着をつける前に死なれても困るんでな。先にてめえらガラクタ人形からボロクズにしてやる」
邪魔をしようとした人造人間だったが、べジータが19号の前に現れる。この速さには誰も反応が出来なかったみたいだな。
「カカロット! このオレと決着をつけずに死ぬなんぞ許さんからなぁ!」
「へへ、オラだっておめえと決着をつけてえからな。絶対治してやるさ」
そう言って悟空は瞬間移動で消えて行った。
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