【朗報】優しくあざとかわゆいお嬢様幼馴染系ヒロイン ナギサ・奏・アマツちゃん無事発見される。
ナギサちゃんがすごい、ウカレポンチになっています。
とても、とても幸せな夢を見ていた。
頭がぼんやりとしていてすぐにこれは夢だとわかった。服を着ていると熱いので服を脱いで、汗をかいてしまったために新しい下着へと取り替える。新しくつける下着は姉さんが「これでアッシュ君を悩殺よ♪」などと言いながら勧めて来てくれた物だ。胸の部分が透けているためにこんなの着れないと私は言ったのだが、「男の子はこういうのが好きなのよ、良いから良いから」などと押しきられて買ったは良いが、つける勇気を結局持つ事が出来ずに引き出しの肥やしとなっていたものだ。
(まあ夢の中だし良いよね)
現実じゃ恥ずかしくてとてもじゃないが結局着る事はないだろうから、折角だし着てみよう。心配せずとも見ているのは姉さん位だ。そうして姉さんにお話を読んで貰ったりしていると私のとてもとても愛おしくて大好きで大切な人が部屋へと着てくれた。当然私は満面の笑みで出迎える。せっかくの夢なのだ、普段は恥ずかしくて出来ないこと言えない事をしよう、伝えよう。だってこれは夢なのだから。
ーーーこの胸に秘めている大好きだという思いを全力で伝えよう
ーーー普段は恥ずかしくて出来ないけど、今は自分に素直になって目一杯甘えよう
そうして私は好き、大好きと想いを伝えて彼にすりすりと身体を擦り付ける。アッシュは私の恋人なんだから、誰にも渡したくない、渡さないとアピールするかのように。(アッシュ好き、本当に本当に大好きだよ♪)
今の姿がまるで美麗な天女のようだなどと褒めてくれた時は本当に嬉しくて、この下着を勧めてくれた姉さんに感謝した。普段だったら恥ずかしがって縮こまってしまうところだけど、せっかくなんだからアッシュにはじっくりと見て貰いたい。だってアッシュの為に買ったもので、アッシュ以外に見せる気なんて毛頭ないのだから。(えへへ、アッシュが喜んでくれているのが本当に嬉しい♪)
そうして彼の顔を愛おしく見つめて(えへへ、本当にカッコいいなぁ。こんなカッコいい人が私の王子様なんだよね♪)、彼に抱きしめられて温もりを感じて(アッシュの身体本当に暖かい…普段は気づかなかったけどこうしてみると胸板もたくましくてドキドキしちゃう♪)幸せに浸っていた私だが、ふと大切な事を思い出す。
そう、多くの物語の最後を締めくくられるもの。それは時に眠りに落ちたお姫様の目を覚ますあらゆる魔法すら凌駕するもの。すなわち王子様からのキスだ。そうして私は私の愛しい
「私を貴方のものにしてください……その証をどうか私の身体に刻み込んで……」
普段だったら恥ずかしくて言えないような事を告げて、そっと眼を閉じて唇を差し出す。そうすると普段の優しくて穏やかなものとは違う荒々しい口づけがされる
(ん……)
それは私のお願いしたとおりに私が彼のものだという事を刻み付けるかのような濃厚なキス。そうして思う存分にお互いの存在を確かめ合うと、彼は私の肩を掴んで普段とは違った荒々しい表情で私を見つめてくる(普段のアッシュも素敵だけど今のアッシュもワイルドでカッコいい♪)だから私はそんなアッシュに思いを告げるのだ
「これで……私はアッシュのものだね。だって王子様にキスされたんだもん。ずっと……ずっと一緒だよ。浮気……したら嫌だからね」
もちろん現実はそんなキスしただけで何もかもが丸く収まるハッピーエンドなんてわけがない。想いが通じ合って結ばれたとしてもすれ違うこともあるだろう、かつてそうだったように悲劇によって引き裂かれるかもしれない。だけどそう、だけどこれは夢の中なのだから。王子様とのキスをした以上めでたしめでたしで幕を閉じるはずなのだ。現実でも……私はアッシュとまた巡り会うことが出来たのだから。そんな事を告げると私の王子様は何時もの私の大好きな柔らかな笑顔(さっきのワイルドなアッシュも良かったけどやっぱりいつもの優しいアッシュが一番だなぁ♪)を浮かべて、もう一度優しいキスをしてくれたのだった。
そうして想いを確かめ合って、抱きしめあってお互いの温もりに包まれながら、愛しい人の顔を見つめながら私は穏やかな眠りについたのだった……アレ?これは夢のはずなのにどうして私は夢の中でもう一度眠ったりしているんだろう?……まあ、細かいことは良いか。こんなに幸せで素敵な夢なのだから。
眼が覚めた私の目の前に飛び込んできたのは世界で一番愛しい人の穏やかな寝顔だった。まだ半分ぼやけた頭にアレ?と一瞬何か疑問が過ぎるが、その穏やかな寝顔を見ているだけで胸が暖かくて一杯になる。ずっとずっと会いたくても会えなくて切なかったから、目の前でこうしてアッシュが生きていてくれているというだけで胸に愛おしさが溢れ出す。
そっと彼のたくましく引き締まった胸へと耳を当ててみるとドクンドクンと心臓の鼓動が聞こえてきて、彼の暖かさを感じてもう一度改めてその顔を見つめる。見ているだけでとても愛おしくなって昨晩の喜びがまた蘇り、思わずそっとキスをしてしまう。……昨晩?アレ?
そんな事をして居ると彼が目を覚まして………驚いたように目を見開く。そんな彼に私は
「えへへへ、おはようアッシュ」
はにかみながら朝の挨拶を告げる。そうすると彼は顔を赤くして恥ずかしげに目を逸らしてしまう。
(むぅ……)
どうしてそんな反応をするのか。こういう時は向こうも多少照れながらも笑顔でおはようと返すべきではないのか。そんな不満を抱いた私は目を逸らそうとする彼の頬に両手を添えてそっと、寝ぼすけな王子様へと目覚めのキスを行なう。そうして改めてもう一度
「
言うべき事があるのではないかと笑顔で挨拶をする。そうすると彼はまるでどう接すれば良いのか迷っているかのような戸惑った様子で、相変わらず私から必死に目を逸らそうとして、でも何が気になるのかチラチラとこちらを見ながら
「お、おはよう、ナギサ」
ようやく私の挨拶に対する返事をしてくれたから笑顔で私も告げる
「うん、おはよう。もう、どうしたの?そんな風に顔を逸らしたりして」
まるで
(全くもう、昨日はあんなに情熱的にこちらを見つめてくれてたのに……)
プクリと私は頬を膨らませてそんな不満を抱く。……昨日?
「な、なあナギサ……君は昨夜の事を……い、いやその前にまずは何かを着てくれないか……その格好は正直目の毒だ。理性が悲鳴をあげているんだ」
慌てた様子で恥ずかしげにそんな事を彼は口にする……格好?
「いやでも、こうして一緒に寝たりしたけどそれは文字通りの添い寝的意味であって俺は決して!誓って!手を出したりはしていないぞ!本当だ!!!」
常になく動揺した様子で彼はキョトンとするこちらが見えていないかのようにまるで言い訳するかのように必死に弁解を続ける……一緒に寝た?
「もちろん、それは決して君に魅力がなかったとかそういう意味ではなくて、色々と男の意地の問題というだけであって、むしろ俺としては本当に昨夜は限界ギリギリだったというか正直今もその下着姿はさながら天女の衣のようで君の姿が眩しくて色々と辛抱たまらないっていうか……って何を言っているんだ俺は!」
ついには自分で自分が何を口走っているのかさえ動揺のあまりわからなくなったかのように頭を抱えだしてしまった……下着姿?
昨日、格好、一緒に寝た、下着姿……そんな言葉を聞いて慌てた様子の彼を見ていたら徐々に寝ぼけていた頭が覚醒してくる……そうして改めて今の状況を確認してみる。今いるのは私の寝室、私のベッドの上に上半身が裸で慌てた様子のアッシュが居る、私は今姉さんに買ってもらった(女の子なんだから勝負下着の一つ位は持っておかないとね♪などと言いくるめられて買ったものだ)シースルーのかなりきわどい下着を着た状態だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうして今の状況を理解した瞬間に、今度こそ完全に頭が覚醒してあまりの羞恥に私は思わず叫んでいた
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
声にならない絶叫が響き渡る。恥ずかしさのあまりもはや私の顔は真っ赤を通り越した状態だ
「なんで!?何でアッシュが私のベッドに!って私が誘ったような気がするけど……じゃなくて!じゃなくて!だってだってアレは夢のはずじゃ!!!!!」
だってそうアレは夢だったはずだ。だってアレが夢じゃなかったら
「だってだってアッシュにこんな姿で抱きついた上に、頬を舐めちゃったり、キスまで強請ったりした上に、最後は一緒に寝ようとまで誘って!!!」
はしたないにも程がある!そんなのまるで痴女じゃない!!!
「しかもしかも!この格好は貴方に見せるためのものだからじっくり見てね!なんてことまで言っちゃって!言っちゃって……」
ふとそこで私は我に返り今の自分の姿を省みる。そうしてアッシュがどうして必死に目を逸らしていたのかを理解する
「う、うわああああああああ!な、なんで私こんな格好のまま寝たり!いつもはちゃんと寝巻きを着て寝るのに!こんな派手な下着だって着たこともなかったのに!!!」
寝巻きを着ていなかったのは身体が熱かったから、今の姿になったのはそうして汗で濡れて着替える際に姉さんが面白がって勧めてきたからだったのだが焦った今の私はそんな事を冷静に考える余地はなく
「ってアッシュも何時まで部屋にいるんだよーーー!!!見るなよ!あっちいけよーーーー!!!」
必死に隠すようにシーツで身を覆いながら涙目になりながら、私はそんな事を叫ぶ。見ろといったのも私で、寝ようと誘ったのも私で第三者が見ていれば理不尽なことこの上なかっただろうが、重ねて言うがこの時の私はそんな風に冷静に考える余裕などなかったのだ。
「ご、ごめんナギサ!出て行く!すぐに出て行くから!!!」
そんな完全にパニクった私に枕を投げられたり、理不尽な言葉を受けてもアッシュは怒る様子もなく、慌てて脱いでいた服を持ってその場から去っていくのであった……
バタリとドアの閉まる音が聞こえて、ようやくほんの少しだけ落ち着きを取り戻した私は羞恥のあまりにその場で真っ赤になった顔を覆い隠して呟く
「もう、お嫁にいけないよぉ……」
むしろ責任を取らせるチャンスじゃないと囁く姉の言葉がどこかから聞こえてきたような気がしながら、私はしばらくベッドの上で丸くなるのであった……
ケルベロス(っぽいアッシュの本能)「だから手を出しときゃ良かったんだよ」
ヘリオス (っぽいアッシュの理性)「胸を張れ。お前は間違ってなどいない」
頑張って耐えたアッシュに対する然るべき報いはいずれちゃんと与えます。