ライファー   作:ゆきせつ

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太陽が雲に隠れ薄暗い。

昼と言うには暗すぎるくらいだ。

そんな天気の中、ライファー育成学校『リヴァイブ』の屋上で仰向けに寝てる少女の姿があった。

目を瞑り、風を気持ちよさそうに感じながら眠っている。

風で屋上に咲いている花と彼女の綺麗な白い髪が揺れる。

ガチャ。

唐突にドアの開く音が聞こえた。

少女はゆっくり目を開け音のなった方へ目をやる。

そこには青色のロングヘアーの少女が立っていた。

海の色のように綺麗な髪、それと対照に炎のように赤い瞳。

独特な雰囲気を纏わせた彼女は寝ている少女の前まで歩いていった。

「もうすぐ授業始まるよ。アリサ」

青髪の少女はアリサと呼んだ白髪の少女に話しかける。

アリサは体を起こした。

「わざわざ呼びに来たの?セツラ」

アリサはセツラと呼んだ青髪の少女に顔を向けず、あくびをしながら尋ねた。

「そりゃあ、そうだよ!放って置いたらいつまで寝てるか分からないもん!それで前にも先生に怒られたじゃない!」

セツラは腰に手を当て少し前かがみになり、興味無さそうに話を聞くアリサに向かって話した。

「はいはい、行きますよー」

アリサは起き上がり、無視するかのようにセツラが入ってきたドアへ歩み始めた。

「ねぇ、何時になったらその眼帯の話してくれるの?」

セツラはドアに歩み始めたアリサに背を向けたまま尋ねた。もしかしたら、いや確実にこの質問はタブーだと知っているから面と向かって聞く勇気がなかった。

「聞いてどうするの?」

アリサは歩みを止め、セツラに背を向けたまま質問を質問で返した。

「だって、何も話してくれないじゃない。私のせいでそうなったのに、何も…」

「勘違いしてるみたいだけど、あなたのせいではない。」

アリサはセツラが言い切る前に言い放った。

「こうなる運命だってだけだから、セツラがそこまで思い詰める必要はない。」

それからは黙って教室まで歩いていった。

少し気まずかったが気にしなかった。

 

約二分くらい歩いてすぐに2-Dと書かれたドアの前についた。

ここがアリサ達、この学校の最低ランククラスのライファーの集まる教室。

アリサは扉を開け、教室に入る。

「あれぇ?雪音じゃん」

「今日はちゃんと起きれたの~?えらいね~」

入ってすぐに煽りを受ける。

こんなのは日常茶飯事で慣れてしまった。

アリサと後ろについてきたセツラは自分の席につく。

アリサは窓際から2番目の一番後ろ。

セツラはその隣の一番窓際。

アリサが座ると、前の席の金髪の女、朝堂院キアラが私の机にドンッと肘を置き、こちらに話しかけてきた。

「やぁやぁ、アリサ。その眼帯はまだ取らないのかなぁ?」

キアラは眼帯に指を指す。

「お前、別にそれ失明とか怪我してねぇんだろ?なんでしてるんだよ?」

「貴女に関係ある?」

アリサは彼女の顔を見下しながら言った。

「苛つくんだよね。そういう私可哀想アピールするやつ。それともあれか?『この眼帯外すしたら力が暴走してしまう!!』とか言っちゃう痛いやつ?」

キアラは嘲笑う。それに便乗するかのように教室の中が笑いでいっぱいになる。

みんな笑ってる中、セツラは止めようと入ろうにもどう止めていいか分からないような困惑した顔をしていた。

「そうかもね…」

アリサは小声で呟く。

「なんか言ったァ?」

キアラはこちらに耳を向けて来た。

「…弱いやつは人を嘲笑うことしか出来ないから弱いんだなって」

とアリサは答える。

それを聞いたキアラはアリサの襟を掴み立ち上がる。

アリサも立ち上がる。

「てめぇ、調子こくな」

「おやや?お取り込み中かな?」

キアラが何かを言いかけた時、その場には不自然な声が聞こえてきた。

アリサは声のした方向へ目をやる。

そこにはまるで神父のような格好した40代くらい男性がいた。

この学校に入る客人には先生のみならず、教師のみならず生徒や関係者全員に知らされる。

つまり、何者か分からないこの男が居るのはイレギュラー。

そしてイレギュラーに対して生徒達の取る行動は『拘束』。

男の近くにいた生徒3名が自分たちの武器を取り出し男に向ける。

1人はナイフ、1人は直剣、1人は槍。

キアラもアリサの襟を離して自分の武器、大剣を持つ。

全員は警戒しながら混乱していた。

この男はいつ、どこから、いつからその場に居たのか。

誰1人男が入ってきたの気づかなかった。

「誰だ!お前!」

ナイフを構えた男子生徒が男に質門をする。

男は片手に本を持ちながら両手を上げていた。

「おいおい、いきなり武器突きつけるなよ。」

「答えろ。お前は何者だ!」

今度は直剣を持った男子生徒が質問し直した。

男はため息を1回つき、面倒くさいと言わんばかりの表情浮べ

「君たちに要はないんだ。」

と言う。

その二秒後、男に武器を向けていた3人の生徒が後ろに向かって吹っ飛び、思いっきり壁にぶつかった。

「おい、大丈夫か!?」

生徒の何人かは飛ばされた1人の様子を見るため駆け付ける。

それ以外は男を警戒している。

「まったく、僕は戦う気は無いから警戒しないでくれよ。って無理か不法侵入者だもんね」

男は腰に手を当て下を向き、すぐに前を向いてまた話続けた。

「僕はね、このクラスにいる雪音アリサに用事があるんだけど、誰かな?」

と、男は周りを見る。

他の生徒はアリサの周りから離れた。

セツラだけが、アリサの隣いた。

「君が雪音アリサかい?」

男はアリサに尋ねた。

「そうだけど」

「君が雪音家の呪い子か」

男は物珍しいモノを見るような目でアリサを見る。

「…どこでそれを?」

アリサは男に尋ねる。

すると、男の口から思いもよらぬ言葉が飛んでくる。

「君の姉上、雪音ルミからだよ」

その場にいた全員は驚きを隠せなかった。

雪音ルミはこの学校のトップで生徒会長。

そして雪音家次期当主。

ある日から行方不明だったのだ。

男はアリサと自分の間に教壇が来るように立った。

「彼女から伝言だ。『パーティーへ招待しよう。愛する妹よ』」

そう告げると男は片手で教壇をアリサの頭を狙って飛ばしてきた。

アリサは咄嗟に反応し、バク宙して回避し、回転しながら両足のホルスターに入っているリボルバー式の銃を引き抜く。

教壇は壁に大きく穴を開け、その前にありさは着地した。

すぐに男のいた場所に銃を構えるが男は消えていた。

「消えた?」

誰かが呟いた。

「あいつ、マジックか?」

「ええ、しかもBクラスかしら」

生徒達が今起きたことを確かめるように話し始める。

それを他所にアリサは1人男が言っていた事を考えていた。

「パーティー…ねぇ…」

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