ライファー   作:ゆきせつ

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6 進行

今までに見た事のない敵を相手に勝利し、新しい武器を手に入れたアリサだが、すぐに新しい敵を二つを相手しなくてはならなかった。

一つはリツカへの説明だ。姉が見えたから突っ込んだ、と言って納得する訳もなく、話してから約十分位は説教されている。

二つ目はこの部屋への唯一の出口であろう門である。リツカ達がら入ってきた所はケロベロスとの戦闘の際、天井から落ちてきた瓦礫の山で塞がってしまった。この量だとキアラでも壊して進むのは難しい。門は押しても引いても開かない。周りを見てもスイッチやらレバーなどは見当たらず、万事休すといった状態だ。

アリサは戦闘に備えるためにセツラが持ってきた荷物を整理していた。中には銃の弾や応急処置セット、携帯食糧、イヤーテルのバッテリーなどが入っている。これらは学院生徒は当たり前に所持しているものである。そんな中に一つだけ変なものが入っていた。

「こんなものまで持ってきたの?」

アリサはバック中から黒いゴツゴツとした少し長い棒状の物を手にした。触ってみると少し暖かく感じる。

「アリサのロッカーに入ってたから必要なのかなって思ったから」

セツラは頬を指で撫でながら答えた。

「ま、武器替わりにはなるかな?」

アリサは試しに横振りしてみる。すると一瞬、手元が熱くなったのを感じる。アリサは棒を横にゆっくり振ると門の所で熱くなった。

そのまま前に進み、門に近づいて行くとますます熱くなっていった。

「どうしたの?アリサさん」

リツカがアリサの行動を気にしたのか、近寄りながら話しかけてくる。

3人に今起きたことを伝え、改めて門を調べてみた。

すると門の真ん中に穴が空いてるのをキアラが見つけた。

大きさ的にギリギリ棒が入る大きさに位だった。

「早く入れてみろよ」

キアラは煽るように言ってくる。この空間に閉じ込められたままなのが嫌なのだろう。アリサとしてもそれは同じだった。早く出て姉の元に行きたかった。

アリサは棒を差し込むと穴と棒の隙間から光が漏れてきた。

あまりの眩しさに四人は手で目を隠す。

しばらくして光は収まり、アリサは手を下ろして門を見る。

そこに刀の持ち手の部分である柄が門に刺さるようにしてあった。

それを引き抜く。

すんなりと抜け、鞘らしきものが姿を現し、同時に門が開いた。

赤…いや紅のベースに黒の模様が入ってる鞘から刀身を拝もうと抜こうとするがどんなに力を入れても抜けなかった。

抜くのを諦め、門の奥を見る。

リツカとキアラは既に少し門の奥に入り周りを調べていた。

「螺旋階段しかなそうだ。これ何回まであるんだ?」

「ざっとビル十階位の高さね。取り敢えず他に何も無さそうだから登りましょ」

四人は不安を抱えつつ階段を登り始めた。

 

「それ、使えないの?」

階段を登ってる途中、セツラが尋ねてきた。

「んん、このまま使えるけれど刀本来の使い道としては無理ね。抜けないから」

アリサは刀の鞘と鍔の間を見る。そこに黒い何かがまるで溶接されたかのように着いていた。

「ま、さっきみたいに何かの鍵になるかもしれない。一応持っていく。学校支給の刀と、さっきのケロベロスの牙もあるしね」

アリサはケロベロスを手に話す。

セツラはそれを見て直ぐに目線を奥にやった。

「あれ扉じゃない?」

セツラが指さす方を見ると扉があった。

少し古く、木製の扉だった。リツカが先導し中に入ろうとドアを押す。

中は広く、さっきのケロベロスが居た部屋のように広い。

奥には門があり、両端に棺が二つあった。

アリサはリボルバーを手に取った。

それと同時に他の3人も自分の武器を手に取る。

この部屋に入った瞬間、各々感じ取っていた。

誰もいないこの部屋。しかし、確かに向けられる殺気。

4人は死角が無いようにお互い背中を向け少しずつ門に向かって前進する。

これならどこから来ても攻撃が来たら分かるはず、だった。

ドンッ

何か鈍い音がし、三人は音のなる方をみる。

その光景に三人は驚愕し、異常なことが起きてる事を察する。

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