第2話
「⁉」
青年は急に起きた。いや、起こされたという方が正しい。爆発だ。何かはまでは見えたかったが、あそこはギャラルホルンの方向だ。嫌な予感がする。
「クーデターか?悪くないといいが..」
爆発何てするんだから悪くない分けねぇだろ
そう言ってもう最後になる我が家を見つめた。
「まぁここはテイワズの家だからまた来れるか。」
そう言って、端末と家の鍵等の最低限の物だけリュックに積めて家を出た。しっかり鍵をして。
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外に出ると、たくさんの人が倒れていた。いや、死んでいた。その中で一人の女性がクーデリアに抱き抱えられてる。
「うれ...しい私革命の乙女の...手の中で...まるで物語...みた」
カクッと彼女の首が、体が力を無くし、倒れる。
「しっかり....あ....そんな....私は...私は...」
その時ものすごい殺気を感じた。
「クーデリア·藍那·バーンスタイン!!」
「...はっ...」
「⁉」
ドォォン
「フミ..タン...」
その光景は青年に8年前を感じさせた。
眼鏡を掛けた女性がクーデリアを庇った。その衝撃で眼鏡が吹き飛ぶ。
「このっ!」
腰のホルスターに入れていた拳銃を抜き撃ってきた方向に、撃つ。距離から考えれば、当たっても死にはしない。しかし、それでも、それでも気休めとして。
「おいっ大丈夫か⁉お前⁉無事か!」
しかし無事なわけがない。彼女の背中は赤く染まり、もう長くないことを物語っていた。
「はぁ.....はぁ.....」
「フミタン?フミタン....」
「動かないで。.......まだ...連中が狙っているかも知れない..」
青年が撃ったことには気いていないようだ。青年はその二人の会話をどうすることも出来ずに見ていた。
「これじゃあ....一緒じゃないか....」
自分があと少し早ければ間に合ったかもしれない。自分がその弾を受けれたかもしれない。身代わりになれたかもしれない。
「連中?連中って........あっ....」
「これは私には....ふさわしくない。」
「えっ....」
それはクーデリアがフミタンとお揃いで買ったものだが、彼には気づくよしもなかった。
「覚えて...ますか?私は...火星のスラムでわざと....あなたをあなたを置き去りに...」
「フミタン?」
「だってあの子はまるで昔の私だったから。」
「フミ....」
青年はそこで遠くからの視線を感じた。振り向くと、店で見た阿頼耶職をつけている、青年(三日月)だった。青年(???)は、すみませんとだけ言って、その場を離れた。クーデリアは彼(三日月)と彼女(フミタン)が守る。自分にもやらなければいけないことがある。
「フミ....タン...ああっ...フミタン?ねぇ返事をしてフミタン、フミタン」
その声を聞いたときに青年の頬には水が伝っていた。
「くっ.....どうすればよかったの?ねぇ教えてよ。父さん.....母さん....みんな.....」
父さん...母さん...みんな...僕は...僕は...
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とりあえず走った。走っているとたくさんの死体が見える。まるでこっちを見ているような顔をしている死体もある。
「(考えるな考えるな..........)」
走っているとコロニーの無重力の所についた。そこにはモビルスーツが置いてある。(作業用ではあるが)
何機かあるなかで一番近い機体を選んだ。
ピッピッピッ
「(データの改ざんとかやられてなければいいけど....)」
先程の恐怖に怯える顔とはうって代わり、一人の兵士の顔になった。
コンピューター部分を端末に接続して、設定する。
「(ううっ...やはりわからん)」
コンピューターについてはあまり知らないので適当にやってみる。
「もういいや。とりあえず満タンだけど、スラスター確認するか」
そう言ってコックピットから出て、スラスターを見る。
「(⁉ガスがない⁉)」
その事に気付いた瞬間にガスを入れる。しかし、時間がかかる。その上、データ改ざんがわかったのでどれだけ入れればいいのかわからない。
少し、データをいじりながら、見ていく。
「まぁいいかっ」
そう言って、モビルスーツを発射の体制にする。元々、空っぽな訳じゃなかったし、さっきまでの時間で結構入った。後はみんなに任せとけばいい。
発進どうぞ等の声はない。それはそうだ。一人なのだから。宇宙を見ると、戦闘が始まっている。スラスターを節約して、ハンマーヘッドの方に行ければいい。後は残酷ではあるがテイワズとして名が売れてしまっているこちらは上手く動けない。それでも......
「ユウ·タービン行きます‼」
誰も聞こえはしないが、青年は叫び、それとほぼ同時にモビルスーツが暗い宇宙に飛び出した。ユウ·タービン。それが青年の名前だ。
第2話終わり
やっと主人公の名前が明かされました。ユウ·タービンもちろん名瀬の兄貴の息子です。あんだけいるから一人くらい戦闘員いても可笑しくないよね