オルガ「いよいよ敵陣だ」
三日月「...」モグモグ
「すまないな。ガエリオさんよ」
「...」
作戦から帰ってきた奴からの知らせはカルタの死亡。
旧友を失ってしまったのだ。
「俺の機体もボロボロでアーブラウまでは行けない。でも、これでわかったよ。奴ら鉄華団の強さ。それは連携だ。戦うなら複数の機体で敵をバラバラにしてから戦うことをおすすめする」
「そうか。礼を言う」
そう言うガエリオは下を向いて、ただ喋ってはいたがまるで止まったロボットの用に動かなかった。
「とりあえず、俺の唯一の部下を共に行かせよう。まだ強者の側にはたててないが戦力にはなる。.....後、マクギリスさんに伝えてくれ。彼女は最後まであんたを呼んでいたっな」
「....!」
ガエリオの頭が上がる。それを確認して、手に持ったジュースを呷ってあるいっていった。
「じゃあな。大切にしろよ」
「ああ....」
その頃、鉄華団はエドモントンに到着した。
しかしギャラルホルンがかなりの戦力で待ち構えており、鉄華団はその防衛線を突破すべく戦闘を開始せざるを得なかった。
市街地にエイハブリアクターを着けたモビルスーツを入れるわけにはいかないのでモビルワーカーで戦うことになった。
シノ機は阿頼揶識以外、別の鹵獲したグレイズのため色は普通のダークバイオレット(宇宙用)だ。
そして、それが一昨日の事だ。
鉄華団はぶっ通しで戦っているが、未だに防衛線を突破する事が出来ない。
日が沈み、夜。ギャラルホルンも一時撤退をして行った。
「姉さん。流石にこれは....」
「うん。きついね...」
「仕方ない。仕事だ」
三人でコックピットの食料も無くなったし、残弾も少ないので、補給しに来た。
「姉さん。良いこと思いついた。明日、戦況を覆す」
「ゆーちゃん...」
「これが終わったらさ。団長さんからお金もらってまた、運び屋をやろう。ね?」
「うん...」
休息をとりたいが、夜でも光のせいで寝る気になれない。
「明日の朝、作戦を開始する」
「うん」
「オルガさんに伝えといて」
「わかった」
先程もいった通り、光が眩しいので、アンドラスのコックピットに入る。
「なぁ。アンドラス、お前はどう思う?鉄華団を。」
そんなことを言ったってアンドラスは機械。阿頼耶識もないのに、会話などできるはずがない。
「お前の前のパイロットはどんな人で、どんな事をしていたんだろうな....」
「なぁ、相棒....」
その時は何か聞こえたような気がした。
その頃、ギャラルホルン。
「貴様が、ニール・ガロン。あの、ライル・バレルの唯一の部下...」
「はっ!このニール・ガロン二尉!この度作戦に参加します!」
唯一の上司である、ライルとは全く違う。礼儀は出来るし、問題行動もあまりない。あると言えば、ライルの部下になったこと位だ。
「明日、アーブラウ代表選だ。お前には鉄華団のモビルスーツを止めてもらう」
「はっ!おまかせください!では、失礼します!」
そう言って、部屋を出る。
戦績を見ると、最初の方の戦績はギャラルホルンでも、底辺のレベルだ。しかし、ライル・バレルの部下となってから延びていき、今ではエースといっても過言ではない戦績を残している。まるで奴が裏から手を引いてるいように。
「まぁ信用しよう。やつの部下だ。仕事はするだろう」
翌日。
アーブラウ代表選の日。
鉄華団にとっては蒔苗を届ける最後のチャンスである。
「よし!お前ら!ここからが正念場だ!気ぃ引き締めて行くぞ!」
「「「おう!」」」
「始まった...か」
「うん。そうだね」
「じゃあやるよ」
そう言って、片膝を付き、補給の時にもらった残り一個の滑空砲を構える。
「それじゃ...狙い撃つぞ!」
引き金を引く。
同時に出てきた弾が、モビルスーツの戦場を越えて、モビルワーカーの戦場、それもギャラルホルンのモビルワーカーが固まっている場所に命中した。
「す、すげぇ...」
これがユウの狙いだ。エイハブリアクターを持ち込めないなら、撃ってしまえばいい。その後も、二発目、三発目と撃っていき、ギャラルホルンのモビルワーカー隊は壊滅的状況となった。
「よし。団長さん。もういい?」
「おう。ありがとな。ユウ!よっしゃ行くぞ!お前ら!」
「「「おう!」」」
それを確認した後、滑空砲を投げ捨てた。弾はあるがこういう乱戦では、超遠距離射撃は向かない。アンドラスの腰からアンドラスライフルを抜き、敵が休んでいるところまで行った。
「なんだ?警報?敵襲!?ぐわっ!」
「おらぁ行くぜ~!」
「これで最後だからな!」
「混乱しているうちに数を減らすよ!」
「「了解!」」
鉄華団が保有する全部のモビルスーツで敵の拠点に攻め混む。
モビルスーツに乗ってないのも結構いるので止まっているやつはコックピットを踏むだけなので簡単だ。
「まさか向こうから来るとは!」
「ここで全部終わらせる」
「ああ。行くぞ!アンドラス!」
胸部バルカンを放ち、モビルスーツに乗っていないやつを殺す。威力がそこまでないバルカンだが、人を殺す程度朝飯前だ。
そこに、救援部隊が来た。キマリスか。
「あっ、ぐっ!ちっ!この間のやつか」
「カルタ、任せてくれ。お前の無念は俺が晴らしてみせる。そしてギャラルホルンの未来を俺たちの手に!」
キマリスはバルバトスに狙いを決めたようだ。大変だな。あの人も。
それと二機のモビルスーツ。データにはない。
一機はただデカイモビルスーツ。
もう一機は腕が腕というより、ハサミの用なモビルスーツ。
「ニール・ガロン!グレイズファング!いきます!」
「なんだ...あれは...」
そう戸惑っている間にキマリスのパイロットが言う。
「コーリス・ステンジャ、お前たちはニール・ガロンと共にモビルワーカー隊の援護に向かえ」
「ボードウィン特務三佐、しかし2機だけでは.....」
「問題ない。行け」
「は.....はっ!」
謎のグレイズが他のグレイズの殿をして、援護に行こうとする。
「あいつら......行かせるか!」
「待って!..僕が行く。昭弘さんは姉さん達と後二機を!」
そう言って、アンドラスライフルを撃つ。
すぐさま敵の指揮官と思われる機体が振り向く。
「!!」
そして蹴り飛ばし、コックピットを踏んだ。
「ステン...がぁっ!」
また、来た一機を倒す。
しかし、そのときには、逃げられていた。いや。まだ方法はある。アンドラスのスピードなら...追い付ける!
そう考えながら、スラスターをフルに使って。追い付こうとした。
その頃、三人(アジー、ラフタ、シノ)は突如来た、デカイグレイズにやられて機能停止してしまった。
そして、三人を倒したグレイズは市街地に入ろうとしている。それを止めるのはグレイズに追い付いたばかりのアンドラスには無理だった。
「あっ...!くっ!三日月さん!昭弘さん!一機入られちゃった!殺っといて!」
「!!」
オルガ達は議事堂に向かっていたがその時。
「団長!LCSを除く全ての通信が切断!レーダーも消えました!これって!」
「正気か?ヤツらこんな街なかに...........モビルスーツだと!?」
その声に反応したように来たモビルスーツがモビルワーカーと車を吹き飛ばす。
「そうだ......思い出しました。申し訳ありません。クランク二尉。俺はあなたの......あなたの命令に従いクーデリア・藍那・バーンスタインを捕獲しなければならなかった!」
そう言うグレイズにクーデリアは向かう。
「クーデリアさん!?」
「私がクーデリア・藍那・バーンスタインです!私に御用がおありですか!」
「ああ、こんな所にいたのですね。CGSまでお迎えに上がったのですが.......なぜあの時私から逃げたのですか!こちらについてきてくださればクランク二尉が死ぬこともなかった!そもそもあなたが独立運動などと言い出さなければ.....!ああそうか。あなたのせいでクランク二尉は.......」
あんだけ言われても、クーデリアは止まらない。
「私の行動のせいで多くの犠牲が生まれました!しかしだからこそ私はもう立ち止まれない!!」
「その思い上がり!この私が正す!」
「クーデリアさん!」
アトラがクーデリアを突き飛ばし、そこに斧が振り落とされる
筈だった。
しかし、いきなり来たバルバトスにそれは止められた。
続いてグシオンが射撃を開始する。
「くっ!...貴様ら...野蛮な獣が!」
「行くぞ。バルバトス」
バルバトスとグシオンの目が光った。
その頃ユウは、
「あいつは危険だ。早く二人を助けに...」
行かないと、といようとした。しかし、それは倒したグレイズ隊の中の殿を務めていたモビルスーツに邪魔された。
アームを避ける。
避けたところを見ると、クレーターが出来ていて、威力を物語っている。
「かわした?流石ライルさんが認めた敵だ」
「なんだ?あのグレイズ...」
「グレイズファング...この機体性能でパイロットの差をどこまで埋められるか...」
「さっさと行くぞ!アンドラス!」
アンドラスの目が輝いた。
グレイズファングの機体データは次回のせます。