EB- 06fg グレイズファング
全高 17.8m
本体重量 34.2t
武装 ファング専用アーム
ミサイル
グレイズのあらゆる環境・状況の対応力や、整備性を捨てることによりアームの火力を異常に上げたモビルスーツ。
アームは専用物の為取り回しが悪いが火力は折り紙付きで遠距離の敵はミサイルを対応している間にアームで潰す。というのが基本戦術となる。
特殊なアームのせいか、ろくに武器を持てない。
その上、重量が重いため、重力下でのジャンプの時間は短い。その為、ホバー移動を可能にしている。
名前は独語で「牙」という意味
グレイズファングという謎の機体は、大昔にいたカニという生き物を感じさせるアームを持っている。そして、今さっきそのアームで小さなクレーターを作った。威力は折り紙つき。といったところだろうか。しかし、弱点も一つや二つあるに決まっている。
その一つに他の武器を使えないというものがあるように感じる。
あの体からサブアームが出るとは思えない。つまり、あのアームさえ気を付ければ倒せない相手ではない。
「行くぞ。アンドラス」
グレイズファングが接近してくる。速度は普通のグレイズとほぼ同じ。
倒したグレイズからマシンガンを奪って、連射する。
この距離では効かない用で、アームを振り落とされる。
それを避けて、間接に弾を入れようとしたら、バックパックから何かが出た。
大きさからして、信号弾ではない。なんなんだ?
六角柱の形をしたものから
「これは...小型ミサイル!?」
「貰った!」
六角柱の物体が落ちる。あれ事態には攻撃力は無さそうだ。しかし、その物体から飛び足したミサイルが接近してくる。距離は近い。数発も当たれば、こっちの体が溶けてしまう。
「くっ!」
咄嗟に下がりながら、マシンガンを発砲する。
爆破による、炎で視界が妨げられる。
気を抜いた。いや、このような状態で抜ける訳がない。では、なんなのか。ミサイルの1つが地面に落ちた。それに気をとられた。
その瞬間、グレイズから奪ったマシンガンの1つに被弾した。
それに気付き、投げる。
早速ひとつのマシンガンを失った。
「しまっー」
「貰った!」
グレイズファングが腕を振り落とす、その時、グレイズファングは
咄嗟に盾でガードする。しかし、盾に縦の線が二本、残った。
「強い!」
マシンガンで動きを止める。これなら、滑空砲で遠距離射撃でもしていた方が良かったな。
そう思いながら、離れる。おそらく、相手の方が強い。ならば...どうする...
「(逃げるか...団長さんはもう出た。ここで、奴の相手をしていたら、三日月さんと昭弘さんが死んでしまう)」
そんなことを思いながら、相手と、撃ち合いしていた。
その頃、バルバトスとグシオンは必死に対抗していたが、もうほとんどもちそうになかった。
グシオンはライフルとシールドを失い、バルバトスも装甲を少し、剥がされている。
それにたいして、アインはなんともなっていない。
「罪深き子供.....。クランク二尉は、お前達と戦うつもりなど無かった....やはり、貴様らは出来損ない! 清廉なる正しき人道を理解しようとしない、野蛮な獣! それどころか、救いに手を掛け冷たい墓標の下に引きずり込んだ!」
全く聞かれていないが、アインは喋る。いや、叫ぶと言った方が近いかもしない。
しかし、聞いていない。
「行くぞ、三日月!」
「ああ!」
バルバトスがレンチメイスを投げる。それを、砕くのを合図にグシオンがサブアームでアインの動きを封じる。
「なっ..!!」
そして、バルバトスが太刀と、ハルバードを握って、突っ込む。
「なめるな~!」
ドリルキックで、グシオンを強引に飛ばして、バルバトスに斧を出す。
ハルバードを捨てて、斧を回避するが、キックが辺り、倒れ混む。
「ぐっ!がっ!」
「三日月!」
「ネズミの悪あがきもこれで終わりだ~!」
「何やってんだぁミカ~!!!」
その時、何処から来たのかモビルワーカーに乗った、オルガが叫ぶ。その後瞬間、装甲をパージをして、アインの腕を切る。
「.....!」
「何!?モビルスーツの装甲をフレームごと!?」
「こいつの使い方、やっと分かった」
ドリルで攻撃するが、同じように、飛ばされる。
「この.....化け物がぁ~!」
「お前にだけは言われたくないよ」
「クランク二尉!ボードウィン特務三佐!私は、私の正し.....」
「うるさいな。オルガの声が聞こえないだろ」
台詞を言い切る前に、グレイズ・アインのコクピットは太刀によって貫かれる。
沈み行く夕日が、太刀の刃を紅く輝かせた。
変わって、ユウは、マシンガンが弾切れとなり、ライフルを出す。盾を外し、真っ直ぐ前を見る。
「仕方ない....本気を出すぞ。アンドラス。」
アンドラスの目が輝く。
それと、ほぼ同時にグレイズファングが牙を剥き、ミサイルを発射しながら、接近する。
「....!!」
モニターに移るミサイルを全てロックオンした。
「これなら...!!」
胸部バルカンで全て堕とす。
「今だ!」
「いいや!そんな簡単にアンドラスは堕ちないよ!」
牙をすり抜ける、そして、ジャンプをして、上から、撃ちまくる。その全てが、グレイズファングに当たる。
「小癪な!」
ミサイルを出すがそれは、ライフルで撃ち落とされた。
グレイズファングの後ろに回り、タックルで転ばせる。
「ぐっ!」
その動きはまるで.....
「阿頼耶識....そんな...!」
しかし、ユウは阿頼耶識の手術を受けていない。
つまり、使えない。
筈なのに...
「ライルさんと....同じだなんて....」
その間もアンドラスによる猛攻が続く。
グレイズファングが攻撃しても、当たらない。ミサイルは撃ち落とされ、アームはかわされる。
「だぁぁぁー!!」
グレイズファングがホバー移動で、逃げる。しかし、それを逃がすわけがない。
「逃がすかっ!」
ライフルで、足を撃つ。
そして、接近して、ライフルを撃つ。
「はぁっ....はあっ....なんなんだ!貴様は!」
接触回線が開かれる。それは、弱々しいしかし、それでいて強い声だった。
「僕か?僕はな...」
ライフルをひとつ投げる。
それを避けた瞬間に懐に入る。
「テイワズの...狙撃手だ!」
グレイズファングが倒れる。
久しぶりに相手と会話した気がする。
「....テイワズって...言っちゃったな」
乾いた笑いをする。
まぁでも倒したんだし...よしとするか。
「.....い...きる...る...んだ....」
気がつくと、グレイズファングが地面を這ってこちらに近づいてくる。
「......まだ生きていたのか。呆れたなその生命力」
「はぁ...はぁ....流石にライルさんと渡り合った奴に挑もうとした俺が馬鹿だった...けど、俺はこいつにも勝つんだ....いつか....!!」
「なら、行けば良いじゃん。僕も仕事があるし」
「まさか...「勘違いするな」」
言葉を強引に遮る。敵に情けなど、したくないのだがな。
「僕はあんたを殺したって何もないからなにもしないだけ。死にたいなら勝手に死ねば」
「.....」
グレイズファングがスラスター使って逃げるのを全くみずに自らの家族を助けにいった。
戻ると、エーコが二人をヤマギ(とかいう鉄華団団員)がシノさんを助けていた。
「エーコ姉さん!」
「ゆーちゃん!早く二人を!」
「わかった!」
それ以上の会話はいらなかった。止血をして、包帯を巻き、寝かせる。
少し時間がたてば三人とも起きた。機体も問題無さそうだ。
シノさんはこの短い期間で機体を二機スクラップにしてしまったが。
まぁだいたいコックピット回りを変えたのみなので損害的には一機だが。
その上、そこらに散らばっているエイハブリアクターを回収してしまえば、それなりの金になる。貰ってくか。
そんなことを考えながら、夕日を見た。
それに倣ったのか、タービンズのみんなが並ぶ。
「終わったな」
「うん」
「帰ったらダーリンに誉めて貰おっかなー♪」
「ああ!私も!」
そんな会話を聞きながら、空を見上げる。
一応生きてはいるがあいつは強い。今じゃ勝てない。
「もっと...強くなりたい。もっと....もっと.....」
「ユウ....」
アンドラスはいい機体だ。
しかし、今はその性能に引っ張られている気がする。もっと使えるようになりたい。
「アンドラス...見せてくれ。僕達の未来を」
アーブラウ代表選は、蒔苗東護ノ介が再選した。
それと共にアンリ・フリュウとイズナリオ・ファリドの癒着が明かされる事となり、ギャラルホルンの社会的信用はガタ落ち。
イズナリオ・ファリドは、亡命先へ追放される事となった。
それから、4日がたった。
鉄華団は明日地球から出る予定であり、タービンズもそれと共に行くらしい。
それで....名瀬が来た。
何で来たの?
と言いたいがそれは無粋だろうと口からは出さない。
まぁこれで鉄華団のお目付け役とかめんどくさい仕事は終わりだろう。
しかし。
「うわぁ~ん!」
「ダーリン!」
「よしよし、よく頑張ってくれたな」
これを見せつけられて、息子としては....悪い。もう慣れた。
「なんかそれちょっとおざなり!」
「もっとちゃんと褒めて!」
いや。満足してよ。
まぁいままでの仕事でそれじゃわりにあわないのかな?
近くで、母さんとアジー姉さんが同じようなことをやっている
「あんたはいいのかい?」
「私は....。あっ」
「かわいいねぇあんたは」
「えっ?やめてください姐さん」
「ほら、ユウも」
「はいはい」
そう言って来たので近づく、そうするといきなり抱かれた...始めての時は緊張したがもう慣れた。
「よくやった。よくやった。」
「うん。ありがとう」
今はその感情を全て受け止めることが出来る。
「(やっぱりユウも名瀬の子だね....似てきた)」
そうアミダが感じているのをユウは全く気づいていなかった。
その日ギャラルホルンでも
病室から出てきたニールとライルは会った。
ニールは身体中を包帯で巻かれて、その上にギャラルホルンの制服を着ている。
「怪我が治ったと聞いてな」
「すみません。ライルさん。敵を逃がした上に情けをかけられてしまうだなんて....」
ニールにとっては生きていることは嬉しい。しかし、情けというのは少し嫌だった。
「気にすることはない。次に討てば問題ない....それより」
その言葉でニールの顔が上がる。
「奴に会ったのだろう?どうだった?アンドラスとやらのパイロットは」
ニールは下を向き、黙り混んだ。
でも、ライルは外の景色に視線をやり、何も言わなかった。
何もない時間に耐えかねたのか、ニールが口を開く。
「強かった....といえば良いのでしょうか。強い、というより全くわからない。といった方が正しい気がします」
その言葉を聞いて、ライルも喋る。
「数度戦ってわかった。奴は...奴の弾には強さがない」
その強さとは、とニールが言う。
「感情がない。といった方が正しいのか俺にもわからない。普通射撃とは、人を殺すつまり、それなりの感情がある。誰だってそうだ。無感情で殺す奴でも、機械にですら、何か来る。っていう感覚がある。奴と戦っているときには
そう言って、ニールの方に振り替える。
「それは....」
「どんだけ早く撃てようと、どれだけ威力があろうと今からここに撃つぞと言うのがある。銃弾を捌けるたり避けられる奴はみんなそれを感じている。俺だってそうだ。しかし、あいつにはそれがない」
ニールは考える。あいつだって無感情で戦いをやっているわけではない。
それでも、あるはずの何かしらの気、というのがない。
「至近距離で撃っても、遠距離で撃っても、わからない。強さがない。それが奴の強さだ。」
強さがない。それが強さ。
矛盾しているはずの言葉なのに、真っ正面で向き合ったからか、理解できる。
どんな距離でも、撃つのか撃たないのかわからない。
当たって始めて、撃たれたとわかる
それが奴の射撃だ、狙撃だ。
「まぁカルタ司令もボードウィンの人も死んじまったし、これからどうする?」
「そうですね....アリアンロッドなんてどうでしょう?」
「おういいな!それ!よし!今日は飲むぞ!思いっきりな!」
「はい!」
その二人のエースパイロットにも、また明日が来る。
そして、また鉄華団を苦しめるのは別の話。
これで一期終了です。一期はキャラの関係等といった部分に集中したのであまり原作と変わっていませんが...
まぁ次回は原作の二期...に行くかなぁ?