...ライルの戦闘描写難しい...
「ふーっ。間に合った」
アンドラスの放った弾丸がグレイズルデンの二丁のライフルそれぞれ貫通した。
それを見ながらロックオンの体制から戻す。そして、二機のモビルスーツを見据えた。
ライフルは爆発し、グレイズルデンはライフルを放棄してバトルアックスを二本手に取る。
すると通信が来た。ライルだ。
「ニール!機体は無事か?」
「ええ。まだ戦えます。しかし、三機は難しいのでガンダム以外頼んで良いですか?俺はこいつを...」
「待て。お前があのガンダムを狩れるのか?」
「行けます!機体は此方の方が上なんだ!」
そういうとニールは機体を加速させる。
そして、ガンダムに突っ込むがアンドラスはそれをよけて左足の膝を撃ち抜く。
「ぐっ!ガンダムー!」
左足の膝を庇いながら接近してバトルアックスを振るう。
ユウは機体を細かく動かして避ける。確かに避けられる攻撃だが避けるのに集中して、反撃を封じられる。
「この戦い方...何処かでと思ったがあのときの変なグレイズのパイロットか」
基本的に一対一を望んでいるようだ。ならば
「兄さん!」
「任せなぁ!!」
後ろに回り込んだ獅電がグレイズルデンを攻撃する。
「邪魔を...するなぁー!」
グレイズルデンが獅電を攻撃する。それをまともに食らってエストは下がる。
しかしそれを変わったシュインがグレイズルデンを砲撃する。数発くらいグレイズルデンも下がる。
「ちっ!」
「ニール。冷静になれ。奇襲は失敗だ。体制を建て直す。今から此方に来い」
「...了解。合流します」
「ちぃ!逃がしちまったじゃねぇか」
ニールは真っ直ぐライルの方に向かう。
それを見たユウはジョーカーに通信をする。
「ジョーカー。よく耐えてくれた。戻ってくれ」
「...死にそうだよ」
労働者側のモビルスーツとランチがあったとはいえあのライルを一時的に押さえつけた。期待以上の動きをしてくれた。
しかし奴らはまだ終わっていない。
戻って体制を整えてから来るのか、合流した後そのままか、増援が来るのか。それだけで十分変わってくる。
「相手の目的は殲滅だけど此方は時間内に生き残ればいい。倒すことを考えてず生き残ることを考えて。いい?来るよ」
背中が相手の殺気を感じる。もし阿頼揶識があったら、アンドラスから情報が送られてくる筈だが。
感じた通り、二機のモビルスーツが突っ込んでくる。
「シュイン姉さん!」
「わかった!」
シュインが二機のモビルスーツの間を射撃する。
そして、割れた二機に散っていった。
「兄さん。速いやつはこっちが引き受けるからもう一機よろしく」
「わかったわかった!さっさと行けぇ!」
それぞれに散らばり敵モビルスーツを迎撃していった。
奇襲に失敗した。それは此方が劣っているのか彼方が優秀なのか。わからないが、相手も馬鹿ではない。あのガンダム...精密射撃が強い。つまりは置いておくのも危険だな。仲間にいれば嬉しいが敵なら邪魔以外何者でもない。
「アンドラスのパイロット!」
叫ぶとアンドラスが目の前に出てきた。
「...僕か!」
レールガンを此方に向けてくる。狙いは間接か。
「お前の行動はよめてんだよ!」
「ジョーカー!」
後ろから先程の鎌持ちが奇襲をして鎌を振るう。
「...それも読めんだよ!」
後ろから出てきた鎌持ちを蹴りとばす。
この動きは先程の戦いで十分見た。俺に勝つにはまた行動パターンを変えなければならない。
しかし例外がある。それは仲間が近くにいる場合だ。
「もらった!」
アンドラスの弾丸が脚に当たる。それに気をとられた瞬間、おそらくテイワズの量産機と鎌持ちが同時攻撃を仕掛けてきた。
「ぬっ!」
剣を振るい、二人の攻撃を弾くが二人が微妙にタイミングをずらしていた為軽く喰らう。
「...戦い方って言うものを少しは学んだみたいだな」
いままでみたいに技術でゴリ押しではなく、ある程度戦い方を考えているようだ。
こちらとしてはあの射撃スキルのゴリ押しが戦っていてやりごたえがあったのだが。少し寂しくもある。
あの2年前の射撃一度外してからの正確な射撃から練習期間も少なかったととれる。しかしあの時間で誤差を正確に読み取り、偏差射撃するあのスキルは現在のようだ。
量産機が後ろにまわる。それを振り返らず横に避けると鎌持ちが急接近してくる。
それを避けて蹴りとばすと頭部のカメラに狙撃が当たった。
「たかがメインカメラだけだ!」
アンドラスには構わず、鎌持ちに剣を振るう。
すると鎌で受け止めた後に鎌を振るってくる。鎌の刃の部分にあわせて剣の刃を当てると鎌での攻撃を諦めたのか腕についた武器で砲撃してきた。
量産機との弾幕。しかしそこにアンドラスはいない。
すると死角から弾が来た。
「ぐおっ!」
完全に気配を消した弾に追い付けず食らう。
このままおちょくるつもりか...
まぁいい。それを倒してこそ、こちらの力を示せる。
「来い!全員相手をしてやる」
グレイズでかつてアグニカがやった時のように剣を掲げるポーズを作りながら言った。
それに他のモビルスーツ全てが反応をし、此方をロックオンしている物は武器を再び構えた。
「ライルさんは敵の気を引いてくれている。ならば此方が母艦をやりたいところだが...くっ!本隊は何をしている!」
本隊が出ようとした際にライルが言った一言で本隊は出なくなってしまった。確かにこのコロニーもそこまで大切にされている訳ではないから、解放してもあまり変わらないのだが、それでも組織が微細化されるのはギャラルホルンとしてめんどくさい。
しかもライルも止めるために言った訳ではなさそうだ。
今回は少数で喧嘩の理由作りをしてエース二機で敵の母艦を沈めて何処からか出てきたモビルスーツで倒す。という事だったが奇襲が失敗したので本隊が来てもいい筈だが。
「もしかしたらライルさんをよく思わない奴らか?アメリア一佐は何をしているのだ」
あの人はライルを悪く思っているような印象は無かった。なのでライルをよく思わないものたちが死んでほしいと願ったとしても彼女なら増援位出せるだろうに何故出さないのだろうか。
「よそ見出来るなんてなぁ!」
すると近くの敵のおそらく傭兵の機体が此方の後ろに回っていた。
パルチザンを掲げ接触まで時間はない。
「その程度!」
斧で受け止めた瞬間蹴りが来たので避けて蹴り返す。
敵の機体はくるりと回って此方に接近してくる。
「あの狙撃手のせいで射撃でケリをつける気は無いのか...」
言ってしまえばこの状態は普通に見ればニールが不利だ。アックス以外の武器を失い、撃ち合いが出来ないからだ。
なので遠くから撃ちまくるだけでも負けるが、なのに奴らは接近戦を好んでいる。
「ならお望み通り!」
此方も接近戦で戦ってやろうじゃないか。そう思いながら斧を振るう。
それを避けた機体が華麗なマニューバをしながらかわす。
「かわしたって!」
ニールもライルの影に隠れるとはいえ、相当な実力のエースパイロットだ。エドモントンでの戦闘でもあれだけピーキーな機体を扱い、ユウを圧倒した。
それほどの実力だからなのか。敵のパルチザンをかわしてバトルアックスを振り下ろす。
そこを回り込んだ敵が砲撃するが脚で抑える。
「くそッ!ギャラルホルン!さっさと死ねよ!」
「コロニーのパイロットとは思えない操作技術ではあるが...やはり奴等が雇った傭兵か。なら力の差を...みせつけてやるよ」
エストの獅電は細かな悲鳴をあげていた。
バトルアックスをもう一度振り上げ、これで...と思った瞬間。獅電は急な方向転換をするようなガス噴射でニールから逃げた。
「くっ...逃がすか!...な!」
追い付こうと周りを見渡した瞬間、驚いた。そこには大量のモビルスーツと武装ランチがこちらに武器を向けていたからだ。包囲されている。
「こいつら...あのとき全然邪魔してこないかと思えば...まさか!誘導されたのか...」
だから射撃をあまりしなかったのか。と歯噛みをする。
そして、獅電が安全圏まで逃げると一斉射撃が行われた。
獅電のパイロットの顔は見えなかったが勝ち誇っているのを安易に想像できた。
大量の弾が一機のモビルスーツに向けて放たれる。それを見ながら通信を開いた。
「兄さん!仕留めた?」
「出来てねぇな...ちっ!今度こそ!」
自身の兄とは思えないその言葉に驚く。兄さんも実践になると言動が変わる人か。
実際、戦闘にて言動が変わるのは珍しい事ではない。実際ユウも、戦闘になると口数が少々減る。イプシロンの上となってから、増えた印象が大きいが。
しかし、驚いた事にはかわり無いので聞き返す。
「兄さん?どうか...」
そうしようと思った。しかし一機のモビルスーツがそれを許さなかった。
「周りに構ってる暇があるとはな!」
「ライル・バレル!」
そのモビルスーツに乗るパイロットの名を叫ぶ。
二人を軽くかわしたそいつはプログラムのロックオンはやはり間に合わない。
「そこ」
一閃を盾で防いでレールガンを放つ。コックピット周辺に当たったが弾かれる。
「やはり硬いな...」
「その程度の火力で!」
急速接近してきたその機体をかわそうと機体を動かすが間に合わない。
すると横から出てきたジョーカーが鎌で切る。
そうだ。一対一じゃない。ならば!
「ジョーカー!シュイン姉さん!惹き付けて!」
すると間に二機のモビルスーツが入る。
「「任せて(ろ)!」」
それを確認しながら下がり、フュンフに脚をつけるそして、バックパックにあるコードをレールガンに接続する。そして、レールガンから出てきたもうひとつの持ち手を左で持つ。
「見せてやる。これがアンドラスのもうひとつの力!《スナイプモード》!」
アンドラスの右目にロックオンのマークが出て片膝をついた狙撃ポーズをとる。
そして、専用のライフル型のコントローラーが出てくる。これでレールガンの射撃を行う。
プログラムのロックオンが外れ、自身の狙撃技術がものをいう状態になった。これが《スナイプモード》。
ツインリアクターの火力を全てレールガンに込める事で、ダインスレイヴよりは劣るものの、十分な火力が出せる。
「仕留める!」
ロックオンのマークは出ないが照準器が出てくる。ここから偏差射撃を行えばいい。
狙うは旋回時。スピードが早すぎる上に予想出来ない動きなので動いている時は難しい。しかしつばぜり合い時も味方を盾にされる。つまりある程度先が読めて、かつ味方が盾にされない状態。それが旋回時しかし急な旋回時に限るためしっかり見なくてはいけない上に、ちゃんと当てなければいけない。つまり敵の動きを予測しながらそこを狙い敵に十分なダメージを与えなくてはならない。実際縦横無尽に動くやつの動きを予測というのは骨が折れる。
「でも、やって見せるさ。期待だってされてるしね」
こちらの作戦に気がついたのかスキがなくなった。
しかし、やつも人間一瞬のスキがあるはず。その一瞬を逃がさない。
心臓の鼓動が聞こえる。これを外したら自分はおろか、仲間さえも失ってしまう。この一発にこれからが...
「シュイン姉さん!その先塞いで!ジョーカー左に誘導!」
二人に指示をだし、二人に邪魔をされない一瞬を作りやすくする。
「アンドラス!僕に未来をみせてみろ!」
するとあの機体のガスが止まった。ような映像が頭の中に流れてきた。これか!
それに合わせて標準を合わせる勿論誤差も考慮する。
先ほど流れた映像の少し前をみた瞬間。引き金を引いた。
それは真っ直ぐ出てきて、そのままグレイズクルーガのコックピットに当たった。
「ヒット」
動きが止まったグレイズクルーガを見ながら呟いた。
ヒット...なんかユウが強く見えるなぁ...