この前ピ○シブ○科事典で刹エクを見たとき
「あれ?ユウってアンドラスへの感情って...」
ユウ×アンドラス...?
大丈夫かな?
「ヒット」
動きが止まったグレイズクルーガを見ながら呟いた。
しかし、不思議ではある。確かにコックピットには当たったがコックピットの中に弾が当たった訳ではなく、あくまでコックピットに直撃したのみ。抉ってもいない。
管制制御が追い付かなくてパイロットが気絶でもしているのかと思ったが違う。あのパイロットはライル・バレルだ。この程度で気絶するような奴なら二年前に死んでいる。つまりまだ動ける状態...ということか。
そう思いながら、コントローラーから動きが止まったグレイズを見る。するとそのグレイズのコックピットの横に何か...黒いパイプのようなものがあった。なんだあれは...
「二人とも、下手に手を出さないで。増援が来ても良いようにレーダーを見張ってて」
「「了解」」
「...何がどうなっているんだ...?」
そう思いながらエストの方を向くとグレイズと獅電が激しい攻防を繰り広げていた。
周りにはエストの隙を埋めるコロニーの労働者がいる。モビルスーツの調子が良いとはいえ、前のドルトより成績がいいな。そう思っていた。その時イプシロンの人間は気づかなかった。ほぼコロニーの労働者じゃ無いことを。
「ふーっ。あっぶねぇー死ぬかと思ったー」
グレイズのコックピットでライルは呟く。敵の超精密狙撃。もし増強したパーツが無ければ死んでいた。
しかし直撃だったようでモニターにはアラートがけたたましく鳴り響いていた。その音がうるさくて手を振るう。しかし収まる筈もなく、続く。機体の状況を見ながらモニターを叩く。そして、横に置いてあるボトルをとり、中にある水を飲む。
そんな感じでお気楽なその男は背中ー阿頼揶識を確認したあと体を伸ばす。
「敵がこちらに攻撃してこない...死んだと思ったのか...となればこんな狙撃を毎回やっている事になる...いやしかし確認位はするだろう。もしかしたら俺との戦いを望んでいる...いや、そんな戦闘狂じゃない。ならなんだ...?」
このモニター等に映される情報からして長い時間戦うとパーツに問題が発生しそうだ。
短期決戦...となる。
モニターを弄くり阿頼耶識との差を確認する。
結構ズレが来てしまっている。元々シュヴァルベグレイズとグレイズリッターを組み合わせた機体の為ズレが大きい。それを調整しながらこちらを見てくるモビルスーツのメインカメラを睨んだ。
すると通信が来た。ニールではなくその人は...
「アメリア?何やってんだあいつ」
アメリア・エリオン。
赤髪の女でここを見張っていた人間だ。しかしおかしい。俺にロークスコロニーの事を伝えたもの奴だ。多数あるコロニーの中で何故このコロニーを見ていたのだろうか。
そう思いながら通信を開く。
「あーいよっと。ア・メ・リ・ア・一佐、どうした?」
「作戦は終了です。戻ってください」
「はぁ?」
調子に乗りながら通信を開くと戻れ。ってこの人は何を考えているんだ。
「戻れって何言ってんだ?反乱による暴動は今でも...」
「安心してください。暴動の鎮圧は必要ありません」
どう言うことだ。俺は首をひねり考える。
しかし、考えなど不要だろう。そう考え直して言った。
「わかった。すぐに戻る」
「頼みます」
そうして切れた通信を見ながら呟いた。
「さぁさぁ。ラストと行きますか、お嬢様が待っているのでね」
そう言ってモニターのあるボタンを叩いた。
その瞬間だった。
動かない奴をスコープで覗いて大丈夫だろうと思い、シュインにエストの援護を言った瞬間だった。
そいつが動いたのだ。そして、胸部装甲をパージした。
「まさか!二重装甲!?」
そう言いながら狙いをつける。しかし僕よりも先に気付いたのかジョーカーが間に入り、撃てない。
「ジョーカー!」
「こいつ!」
ジョーカーのトートが鎌を巧みに使い、グレイズを攻撃する。まるで行動パターンを読んだように。しかしそれでやられるほどライル・バレルという男は弱くなかった。
「雑魚に構っている暇なんてねぇんだよ!」
そう言って剣で鎌を弾く。それを、何度も。その後剣を下から突き上げる形で強引に離した。
「くっ!」
「ジョーカー!離れろ!」
そう叫ぶ間も離れた瞬間に最後の一撃を叩き込めるように狙っている。
するとジョーカーが離れた。そしてそこを撃とうとしたがそれは機体ではなかった。
そこには、黒い板があった。
パージした装甲を盾にしたのか。
奴の反応が薄い。何処だ。何処にいるもしかして、フュンフの裏側!?...そう考えながらレーダーとにらめっこしているとアラートが鳴った。
「後ろか!」
機体を後ろに回転させて狙い撃とうとした瞬間、コックピットにマニュピレーターが当たった。
殴られたのだ。
「ぐうっ!」
この《スナイプモード》の弱点はエイハブ粒子を射撃に全て使ってしまうこと。
その為、Gを緩和する能力等無い。
視界が暗くなっていく。
声も出せず気を失った。
「ユウ!」
動かなかったモビルスーツが急に動いたのに気づいた瞬間フュンフを盾にしながら周り、アンドラスを殴った。
まさか奴は《スナイプモード》の弱点を知っていたのか...?
多分それだと思う。あの出力が出せるならそれなりにそこ以外の部分をおざなりにしていると考えるのが普通だ。となれば耐Gの部分も削っていると考えてもおかしくはない。しかしなら何故あんな高度な狙撃が出来るのかと考えるかもしれないがあいつは俺よりも多い数ユウとやりあっている可能性がある。となればその狙撃技術もわかっている可能性が高い。
「結局ユウはやられちまったのか!」
そう唸りながらモビルスーツを加速される。奴の初撃をかわして一発食らわせてやる。
「シュイン!援護しろ!」
そう叫んであのグレイズの前に出る。
するとそのグレイズはアンドラスを投げた。
「正気か!?」
それを受け止めた瞬間視界から消えた。
確認するためにアンドラスを退けてシュインに預ける。すると下から反応がする。
来たか。そう思い、鎌を向ける。
あのグレイズが止まった。
それに構わず仕掛ける。しかしそんな簡単な攻撃が当たる筈もなく、蹴飛ばされた。そしてフュンフに押さえつけられる。
「これがギャラルホルンの実力...」
自分達がどんだけかちっぽけな存在であるかの証明だ。
仕方ないが敗北だ。
それを接触通信で繋げる。
「降伏する。武装も解除しよう」
そう言いながら、コックピットを開き、武装を解除する。とは言っても鎌と追撃砲だけだが。
するとその敵モビルスーツは鎌を奪い、シュインの方に投げる。
「っ!」
避けようとするがアンドラスが邪魔となり、命中する。
それが命中したのを確認して元いた方向へと気体を動かした。
それを確認してゆっくりとため息を吐いた。
「惨敗だな...」
「うん...」
「だあぁぁぁぁぁぁ!!!」
パルチザンを敵のモビルスーツに向かって振るう。こちらの隙を労働者側が埋めてくれる。
しかし何かがおかしい。あれ?こいつら増えてね?
一瞬そう思ったがすぐにその思考を捨てる。
今はそんな場合ではない。
「この...死ねぇぇぇぇぇ!!」
雄叫びをあげながら突進する。
相手のモビルスーツのパイロットが笑っている。いやその顔を見たわけではない。それがまるで映像のように鮮明に出てきた。
それを考えていると相手のモビルスーツがバトルアックスを投げた。それを避けてパルチザンを突き刺す。しかしコックピットに刺さらず肩に刺さる。するともう一本のバトルアックスでバックパックを壊される。
「う...があっ!!」
小規模な爆発が起こり、頭をコックピットの壁に打ち付ける。そして、敵を見失う。
「何処だ!?」
レーダーを見るともう遠くへ下がっていた。
その後ろにはユウ達と戦っていた奴が続く。
逃がすか。と思い、機体を前に動かそうとするがバックパックを破壊された為うまく動けない。
その間にも敵は逃げていく。情けをかけたつもりか。そう思って叫んだ。
「待てよ!戦えよ!くそ!待て!お前!恥ずかしくないのか!ああぁ!」
何度も叫ぶがそれは敵のモビルスーツに届くことはなかった。
「く、くそがぁぁぁぁぁ!!」
必死に手を伸ばすがそれは届かない。
届くはずもなく弱い手は落ちた。
イプシロン。敗北。
しかしコロニーは独立...とまではいかなかったが大きな会社が契約内容の改善に手を出したようだ。時期に良くなるだろう。
何故かこちらがギャラルホルンに睨まれて今後の仕事ができなくなることも無さそうだ。
彼らにとっては、試合に負けて勝負に勝った。という気分だろう。
しかし彼らは知らない。ギャラルホルンは試合すら挑んでなかった事を。
初めての完全敗北...でもユウの強化からライルさんが弱くなったように感じますね。
あえて言おう!ユウ×アンドラスの場合
嫁がガンダムだになりそうですね。
その場合アンドラスは女の子です。はい。
PS感想欄にてアグニ会会員が増える事を祈る。