機動戦士ガンダムテイワズの狙撃手   作:みっつ─

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クリスマス。
今年も来たよ。バーニィ....




わぁいくりすますだ(棒)
キリストの生まれた日だねー!

こういう事を書いていたら芽茂カキコさんに慰められたということを思い出しました。
もうあれから一年か...


第37話

何故か逃げないピンク色のモビルスーツ(?)を蹴飛ばして、アーラの前に立つ。

自身の乗るモビルスーツの両手にはそれぞれ一本ずつ剣が握られている。元々グレイズリッター用なので違和感はないが二本を扱うパイロットは少ない。当たり前だ。一人の人間が二本の剣に意識を集中させるのは難しすぎる。

でも...記憶を辿れば士官学校時代にも使っていた。その頃は何度か使う程度だったがモビルスーツパイロットとなった後は二刀流の方が多くなり気づけばギャラルホルン最強のパイロットになっていた頃には二刀流しか使わなかった。

アーラのナイフが迫る。

それを剣を交差させて止める。その交差を流れるように解くとナイフは弾き飛ばされ、地面に刺さった。

 

相手が普通のパイロットなら驚くだろうが相手はAI。流れるようにライフルを掴んで射撃を開始する。

しかし

 

「遅いっ!」

 

Zの字を描きながら接近していく。

その度にアーラが狙いをつけるものの、剣を巧みに使って弾く。

操縦悍を引き戻してスピードを調節しながら、足元のスラスターを吹かして低空飛行をして0距離まで到達する。

ライフルに利き腕ではない左の剣を刺して横に転ばせる様に丸くいなす。アーラもその動きに対応してきたのか、右を封じようと左腕が出てくる。それを捻ることでギリギリ避けた。そして、空いた右の剣を使い、

 

亜音速でアーラのコックピットに突き刺した。

 

いくらAIとはいえ、亜音速で近づいてくる剣を避けたり読み取ったりすることは不可能。結局コックピットに刺した状態でアーラの残骸が微妙に上昇。そこにライフルを剥がした左の剣を横から突き刺す。

止めはこれで良いのだろうか。

そう思ったが全く動かない事から死んだと判断して剣を抜いて蹴り飛ばす。

 

これであと四機。そのうち二機はイプシロンに押されていて、残りの二機は鉄華団が止めているがもうそろそろフリーになるだろう。

それを確認した後、倒れているモビルスーツに触れて接触通信を開いた。

 

「何をしている」

「あ!いや、その...狙いがつけられなくて」

 

ピンク色のモビルスーツから聞こえた弱々しい声に少なからず苛立つ。

こいつは戦場に出て、モビルスーツ...それもガンダム・フレームの機体に乗り、装備も完璧。先程蹴飛ばしたのとアーラにやられていたが損傷しているようには見えない。まず損傷しているのなら狙いをつけられないではなく、装備が壊れた。と言う筈だ。なのに、こう言うことを言えるのか。

 

「雑魚パイロットが...適当にでも狙って撃て!プルーマ潰さんと近くの街が終わる!」

「うっ!」

 

無理矢理でもしなければならないので強引に立てる。

どうせろくに狙いもつけてないのだろう。揺れたって構わない。

こいつの有効射程はわからないがハシュマルのスピードからして間に合わなくなる可能性が高い。

 

「もういい!さっさと撃て!銃身が焼けるまで撃て!」

「ぐっ!ダインスレイヴ...発射!」

 

ピンク色のモビルスーツの肩に背負っていた弾が出てくる。何発か撃ってそのうち一発が石盤に辺り崩した。プルーマが巻き込まれたかどうかはわからないが例えハシュマルに当てようとしても決定打にはならないだろう。しかしこの火力ならハシュマルに接近でもして撃てば良いのに。そう思ったがその考えは近くにきたアーラで止められた。止めていた四機のうち、鉄華団が止めていた二機が包囲網を突破して危険と判断したこのモビルスーツと俺を殺しにきたようだ。

二機共来てしまったがあの状況でしかもこんなにもの時間稼げた。民間の会社で考えるなら十分すぎる。

 

「流石に難しかったか...しかしここまで時間を稼いだんだ。上出来だ。鉄華団」

 

二本の剣を握り直してスラスターを使い真っ直ぐに突っ込んでいく。それと二機のアーラのライフルの銃口が此方に向いたのはほぼ同時だった。

 

 

 

 

鎌を大きく振ってアーラを真っ二つに使用とするがそれを横に避けてナイフで攻撃してくる。

 

「ちっ!ちょこまかと!」

 

ナイフをいなして追撃砲で威嚇射撃をして、距離をとる。

鎌のように大型の武器はこのような相手には向いていない。ちょこまかと動き隙を見て攻撃してくるタイプのモビルスーツを相手にするとまともに攻撃できない。先程の大振りも時間をかけて作り出したチャンスだった。とはいえ、アーラの持っているナイフも0距離まで近づかなければ効果はない。ライフルも火力より装填数を重点に置いているようなので装甲が貫かれる事は無いだろう。

鎌の一番良い距離、刃にかかるギリギリまで接近する。するとそれと同時にアーラもナイフの刃を当てようと接近してくる。そのナイフを鎌で受け止める。単純な押し合いなら此方の方に分がある。押し合いをしているとアーラに蹴り飛ばされる。しかしそれはもうよんでいた。

 

「今だ!」 

 

追撃砲で威嚇をする。しかし、アーラは構わずに接近してくる。追撃砲は当たった直後に少々煙が出る。エイハブウェーブがあろうと敵の細かい動きまで把握することは出来ない。

体制を整えながら鎌を大きく振り上げる。するとアーラは爆煙の中で気がついたのか下がろうとする。

 

「残念だな!おせぇ!」

 

鎌をまた大きく振り落とす。しかしギリギリアーラがまた避けてしまった。しかし、終わる訳にはいかないのでそのまま重心を前にしてアーラを押す。

アーラの腹に鎌の峰を押し当ててそのまま押し倒す。

押し倒した所にまた鎌を振り落とす。それをよんだのかアーラが素早く立ち上がりライフルの引き金を引いた。

それはメインカメラに当たり、バイザーが弾け飛んだ。それでも止まらず、アーラは引き金を引き続ける。その影響でメインカメラが破壊された。しかしライフルは今だメインカメラのすぐ近く。適当に撃っても当たる距離だ。

 

「たかがメインカメラ...くれてやる!」

 

間髪入れずに追撃砲でライフルを破壊。ライフルを明後日の方向に投げてナイフをもう一本出して接近してくるアーラに追撃砲を適当に撃つ。勿論有効打にはならない。流石にメインカメラを破壊されたのは辛いか。

でも...当たらない距離じゃない。何度も死線を潜り抜けてきて培った勘が教えてくれる。

サブカメラから追撃砲に何かが刺さった映像が来る。瞬間的に追撃砲を二つともパージした。

 

「どうせ残弾は少なかったんだ...それに、もう終わる!」

 

おもいっきり踏み込む。コックピットの中でもモビルスーツの足音とは思えない轟音が鳴り響く。

鎌を片手持ちにしてそのまま横に薙ぐ。

アーラのフレームの上半身と下半身を繋ぎ止めるパーツがそのまま切断された。エグい音がなる。

下半身を失ったアーラがピクピク動きながら体制を建て直そうとしているのを見て吐き気がした。そこに鎌をおもいっきり食い込ませた。

 

「はぁ、はぁ。楯突くからだ」

 

 

 

そして、その激戦の横では。

 

「はっ!邪魔ァ!」

 

パルチザンを大きく振るい、アーラを退かせる。ライフルの弾数もあと僅か。長期戦は上手い話ではない。それにアーラが二機別方向へと行ってしまった。止めなければならない。

作戦がうまくいったとしても、モビルアーマー本体をどうにか出来るとは誰一人言ってない。元々それを止めるのが俺たちの役割だった。自身の役割を投げ出してなお、アーラを逃がしてしまうとはタービンズの恥さらし他ならない。

まさか自分のけつすら拭けなくなっているとは。俺も落ちたな。

 

「けどなぁ!」

 

ライフルをリアスカートに戻してライオットシールドを投げる。それをアーラが避けた所にパルチザンを叩き込む。

アーラの胸のパーツの一部がひしゃげたが、浅い。

そのまま勢いをつけて押し倒して、その横を通りすぎる。

熾烈な戦いをしている時間はない。パルチザンの伸縮機能を使い、パルチザンを伸ばす。此方の方が破壊力はある。

スラスターに頼らない高機動でアーラに近づき直ぐ様横に行ってすれ違う瞬間にパルチザンを当てる。すぐに転がる様子が見えた。

左脚を軸にしてまたほぼ直角に曲がって接近パルチザンを正面から叩き込み、その後上空に打ち上げる。

落下する前に機体の向きをただして当たる直後にパルチザンで加速させた。

パイロットが人間ならこれで頭でも打って気絶位はしているはずだが相手はAI。

 

「立ち上がってくるとは思ってたぜ!オラァ!」

 

立ち上がる瞬間に横からまた殴り込む。倒れたアーラに追撃を使用とするがライフルで阻まれる。

それをライオットシールドを放棄したことを悔やみながらも装甲の厚い所で受ける。

その後パルチザンを回して上から叩き潰す。

相手はライフルを放棄すると同時にナイフでパルチザンの動きを止めた。それに合わせて左のマニュピュレーターで殴るがそこにナイフが刺さる。

しかし読めている。マニュピュレーターの動きを止めてナイフを掴んでそのまま勢いよく後方に放り出す。アーラはそれに大人しく従って後方に立つ。

 

「チェックゥ!メイトォ!」

 

パルチザンを引っ掻けて差し込みそのまま状態で石盤に押し付ける。その押し付けた状態でパルチザンを伸縮機能を使って長くする。

コックピットに刺さったどうかはわからないが動きが止まったので良しとする。

 

「ちっ。弟のやり方を真似る日が来るとはな。まぁ戦場に立っている時間はやつの方が長いから...仕方ねぇか。ジョーカー!行けるか!」

 

敵を殺して少々落ち着いたエストは側で動きを止めていたジョーカーに声をかける。

しかしその声にはノイズがかかってよく聞こえない。機体は停止しているが胸部に傷が見られないため生きているだろう。トートにはアンドラスのスナイプモードのような機能はない。

 

「ジョーカー?」

「ザザザ...すまない。通信機器にダメージがあったみたいだ。あとメインカメラと追撃砲がやられた。そっちは?」

 

まだノイズでよく聞こえないが通信機器、メインカメラ、追撃砲がやられたというのだけはわかった。

 

「損傷は特に無し。残弾は少ないな、スラスターのガスは...フルで行ったらロクに使える量はない...な。結局補給を受けなきゃならんのは同じらしい」

「...そ...うか...」

 

どうやらトートの通信機器の損傷は結構深刻らしい。

まぁ初のAI戦だから仕方ないがもう少し損傷を避けられなかったのかと思う。

 

「俺は鉄華団の方で補給を受ける。お前もとりあえず推進材とメインカメラと通信機器だけでも治してこい」

「わかった」

 

残り少ない推進材をフルに使って鉄華団がいるところまで飛んだ。視界の端では漆黒の機体がアーラ二機を蹂躙していた。

何故こいつらはモビルアーマーと共にいたのだろうか。此方に乱入するまで何処で油を売っていたのか疑問は残るがそれを放棄して飛びだった。




今回は二人がメインでしたね。
エストの強化がしゅごい...今後どうなるのでしょうか...このまま勢いあまってチートにならないようにしなくては...
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