そう!四捨五入したら三桁!わーい。
テイワズの狙撃手はまだまだ続きます。なのでこれからも楽しんで頂けるよう精進致しますのでこれからもよろしくお願いします!
ここら辺から原作ブレイクが始まり、そしてアフターストーリーという名の本編に行きます。
まぁその前にモノクロの囚人があるので遅くなりそうですが。
二つの武器がぶつかった金属音が聞こえた。
モビルスーツが勝手に出している音とはいえ、それは地球等の空気がある環境の物とほとんど同じ。つまりこの音も地球で全く同じ事をしたら毎回出てくる音なのだ。
レールガンで援護射撃を行う。ライルはすぐにジョーカーに蹴りを入れる。その勢いで半回転をして射撃が弱点に当たるのを避けてそのままジョーカーに追撃をした。
「ジョーカー!避けろ!」
すぐに連撃を入れられて死なないようにミサイルで援護射撃を行う。
ライルは前のミサイル爆破による熱で塗料を溶かす行動を危惧してか、一度引いてミサイルをかわす。それも今ミサイルを爆破させてもギリギリかからない距離。それを維持している。
流石と言える行為だ。一度の爆破でここまで見切るとは。でも相手は敵だ。新たな方法を考えなくてはならない。そうしないと手札はすぐに無くなる。ここまで動きが俊敏だと、いくら読み取れなくても狙いがさざまらない。狙いがさざまらなくては意味がない。
こういうときに相手の二手三手読むスキルが重要となるのだが、それも今の僕のレベルでは彼相手にはあまり効果がない。
結局何度も武器を打ち付けて貰うしかない。
ジョーカーの機体にも限界はあるだろう。先程ライルにあれだけの連撃を食らったのだ。逆にここまで動けるのが凄い位だ。
「大丈夫か!」
レールガンで狙撃をして、出来る限りはライルの動きを緩めて敵意を向かせている。しかし此方にも弾切れというものがある。レールガンはその特徴から調整が楽でうまく調整すれば無駄撃ちをしなくてすむが、だからといって無限ではない。
問題はライルの機体の損傷度だ。あれだけの攻撃を受けているので腕一本くらいもう限界だと思うのだが。まず、それ以前にスラスターをあれだけ使って、あれだけタンクを破壊して、まだ余裕があるのか。
「こいつには自己回復能力でもあると思っちゃうよ」
モビルアーマーの感覚が未だに抜けていないらしく、モビルスーツでは、あり得ない事を思わず口にしてしまう。それほどなのだ。堅牢すぎる。と思えば速すぎる。
理由はわかっている。ライルのパイロットスキルだ。
「こいつが一番動いている筈なのに...な!」
ならばそれを越えるには人手が必要だ。
ジョーカーと二人だけでは正直厳しい。しかしここは戦場だ。あれこれ言ってはられないし、それを考える時間と余裕があるなら手を動かせというのが常識。
ならばやることはわかっている。
「ジョーカー!何でもいい。仕留められないように動きまくれ!無理強いするな!」
「わかった!」
ジョーカーの獅電はとにかく止まらずに追撃砲を馬鹿みたいに撃ちまくっていた。一様狙っている弾だが、ライルには一発も当たらない。
流石に読んでその位置に射撃は難しいようだ。他の機体なら全弾当たっていただろうと思わせた。
「アンドラス!」
アンドラスがレールガンの引き金を引いてグレイズクルーガに当てる。しかしそれでも速度は変わらず変態的起動を続けている。
追撃砲の弾幕を掻い潜りグレイズクルーガの剣は獅電の鎌の柄にに命中して獅電とつばぜり合いになる。
「不味い!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」
「ジョーカー!?くそ!」
その瞬間アンドラスからとあるイメージが伝わってきた。それはだんだん鮮明になっていき、そして消えた。
そのイメージはジョーカーの獅電のコックピットに剣が突き刺さっているイメージ。つまり押し負けるということ。
「ユウ!ミサイルだ!当てなくてもいい!」
「どうするつもりだ!」
「考えるな!」
そのジョーカーの言葉通りアンドラスのシールドからミサイルを放つ。ライルはそれを軽くかわすがそれだけで十分だ。
次の瞬間、何をするかはライルしか見ていなかったから。普段から戦闘時仲間が何をしているかなんてあんまり気にしていない。というか気にする暇がない。危なくないかくらいは見えてはいるが例えば後ろから撃たれる等は全く考えていない。
つまり、ジョーカーが次の瞬間、追撃砲でどこを狙うかなんて考えもしなかった。
「──んなっ!」
アンドラスが何かを拾った。ジョーカーが鎌を離して両腕の追撃砲をライルの方向へと向ける。しかしそれを気にせずにアンドラスを逆方向に移動させた。
次にアンドラスが拾ったのは爆音だった。当たり前だが逆方向に行ったアンドラスに効果はない。効果があるのはアンドラスがレールガンを構えてないことから爆発しないと考え、爆発したときの範囲内にいながらジョーカーを攻撃しようと思ったライルとジョーカー本人のみだ。
赤い炎が一瞬だけ見えて酸素がない影響ですぐに消えた。次にきたのは閃光でそれが二機の間でちらつき、そして巨大化するそれから逃れるなど出来る筈もなく、二機とも呑まれていった。
そしてアンドラスが拾った爆音がコックピットの中に響いた。
「あの馬鹿!」
心配する声は何故か出てこなかった。かなり近いとはいえ、ミサイル二発。塗料が剥げる程度だろう。その考えは簡単すぎた。爆煙が晴れるとそこには二機のモビルスーツがお互いの得物を弾いた状態で取っ組みあっていた。
どちらとも損傷が想像を軽く越した。
間接からは火花と電気が漏れてあまり持たない事がわかる。お互いの得物はモビルスーツの回りに浮遊しているのだが、取っ組みあっているせいで拾えない。
「ジョーカー!?応答しろ!ジョーカー!」
今が最大のチャンスだと言うことを忘れていながらもレールガンを構えてジョーカーへ通信を送る。しかしそれは全て一方通行でジョーカー側からは何もこない。死んだのかと思ったがならばなぜ取っ組みあいをしているのか。だったら死んではいない筈。通信機器がやられたか。そう思いながら次の行動を考える。
両方とも損傷は酷い。こちらが手を下せばすぐに破壊出来るだろう。
レールガンで狙っていた事を思い出す。すぐにグレイズクルーガに狙いをつけるが地味に動いている上に弱点を此方に向けていない。跳弾を狙うにも成功率は低い。
それに肩などを破壊したとしてもまだ武器が散らばっているので戦えるだろう。その上父さん達の方にも早くいかなくてはならない。
するとノイズ音に重なって通信がきた。
「ユウ!すぐにハンマーヘッドの方に向かえ!」
その声はまるでこうするしかないと言っているように聞こえた。
そうだ。ここで時間を取られていては当初の目的を無し得ない。ここで言葉をかわすその瞬間でも時間は進み、生存確率は下がる。
「...ありがとう」
こうしてアンドラスを駆り、ハンマーヘッドにたどり着いた。
側で危険だったシュインを助ける事が出来た。しかしこの件は僕のお陰ではない。最初は嫌々だったが今なら信頼できる仲間の事を考えながらシュインと通信をする。
「シュインは二人の回収を頼む」
「二人...?ジョーカーも?」
「うん。すまない。ジョーカー...許せ」
最後のは小声でジョーカーに謝った。彼だって死にたがりではない。本当はこんな件に関わりたくなかっただろう。一度アイツとサシでやりたかったというのもありそうだがこうして親を助けるチャンスをもらった。
生かせなければジョーカーに二度と顔を向ける事も脚を向けて寝ることも出来ない。
「聞こえますか。アリアンロッドの兵士。僕の名前はユウ・タービン。単刀直入に言います。今回の件は免罪です。証拠もある。何故貴殿方がこのような行いをしたのか。タービンズである我々には全くわかりません。今回我々を攻撃した理由としては違法兵器であるダインスレイヴの所持並びに運搬と聞いております。しかし現在この宙域から抜け出す直前の輸送船にもこの船にもそのような物は確認されておりません。敢えて言うならば確認されたのは
これが彼がアリアンロッド艦隊に言った言葉だ。
皮肉を込めながらも怒りの感情を抑えて言った。産まれて初めてこんなにも長い言葉をぶっつけ本番で言ったものだ。
敢えて言わなかったが今アンドラスが持っているレールガンは敵艦隊の重要な戦艦、おそらく今回の作戦の指揮をしている者が乗っている戦艦に狙いをつけている。
アンドラスが背中を押すように手に温かさが来る。それに応じるようにその手を擦ったあと、敵戦艦を見る。
どうくるか。
相手の司令官もライルを率いる事から馬鹿ではないだろう。ならばレールガンが向いていることも知っている筈だし、こいつらにとってはタービンズの崩壊もそこまで重要度は高くない筈。ここで死にたい訳がない。
確かにメンツは丸つぶれだろうが死ぬよりましだろう。
そう思ってはいるものの、引き金にかけている引き金に力がかかった。
すると安心させるように全身に温かさが来る。それが少し面白くてそこまで心配しなくてもいいよと呟くとそれが収まる。やっぱり彼女はこういう人だ。いや、人か?
そう思っているととレーダーの範囲内で行われていた戦闘が終わった。相手の方も通信でもしたのだろうかと思う。
映像で確認するがジョーカーは最後に見た状態が続いていたらしく、機体の損傷は変わっていなかった。エストも動きが止まっているが命に問題は無さそうだ。
それを確認するとアミダ機に肩を捕まれてその影響で接触回線が開かれた。
「ユウ。これが終わったらたっぷりと叱ってやるからね。覚悟しな。...でも、ありがとう」
「うん」
誰かを切り捨てることで得られた物があると少々悲しくはある。けどそれが現実なんだ。だから僕はそれに乗っ取って家族を助けなければならない。
これで終わりだ。このあと適当に交渉かなんかすれば何もなかったように次が開ける。
そう思っているとギャラルホルンから通信が来た。アミダ機の通信越しにも聞こえることからタービンズ全機に放送しているようだ。
「こっ、こ此方は!ギャラルホルンアリアンロッド艦隊の!い、イオク・クジャンだ!そちらの話は理解した!此方も攻撃を止めよう」
確定した。
今回の作戦は...成功だ。みんな生きているし、仕事も続けられる。後は交渉と事後処理のみだ。
良かった。本当に良かった。
「...感謝します」
そのままゆっくりと頭を下げて、レールガンをおろした。そして通信しているアミダにやりきった顔で笑った。
この判断がミスだとは気付かずに。
...ゆっくりとライルが弱くなってきたように感じるらしいですが本当はユウが強くなっているだけです。
未だに接近戦まともに出来ないけど。
???「ではコロニー編でキマリスにメイス当てられたのは?」
どちらかというとタックルしただけだから。
あのときは酷くてすみません...読んでみると本当になに書いていたんだろうと自分がいやになってきますね。
そー思うと本当に読める文にはなったなーと。
...読めない所は修正するかそれともネタバレあらすじ書くかします!