機動戦士ガンダムテイワズの狙撃手   作:みっつ─

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今回は番外編ということで1期から2期の間の物語をやります。

本編とあまり関わらないので読まなくても大丈夫です。


追記 サブタイトル変更しました。


番外編
番外編 その1 鉄華団と僕


大型惑星間巡航船『歳星』。テイワズの拠点である。

そこでは依頼を完遂したイプシロンのメンバーが次の仕事へ移ろうとしていた。

 

「お前どっかでみたことあるんだけどなぁー誰だっけ?」

 

ピアスを着けた男が目の前に出てきて言う。

確かにあった事がある。まだこの男は記憶に新しい。

ラフタ姉さんが『ピアスのアホ』という男。文字通りピアスを着けた女好きのアホだ。此方の女性にもちょっかいをかけられた事がある。

下品な人だ。

 

「そーいやいたなぁ。こんなやつ」

 

そういうのはガチムチ筋肉の人だ。でかくて止まっている船の狙撃に失敗した人。ラフタ姉さんと仲が良いが。一言言うと汗臭い。

グシオンさんだ。

 

「うん。クーデリアを地球に送るときにいた人。ずっと援護してもらってた」

 

そういうのは黒い髪で僕より身長の低い男の人。

小さいのに物凄い頼りになる。

バルバトスさんだ。

 

「...ども」

 

軽く挨拶をして通り過ぎようとする。というか何で僕は絡まれてるの?別に金をせがまれている訳ではないしすぐに逃げられる筈だ。そう考えているとまた何人か来た。

 

「(増援か!)」

 

いつも(戦場)の癖で増援と勘違いして身構える。すると

何人もの屈強な男達が来た。間違いない。鉄華団のメンバーだ。

鉄華団団長、美味しそうな名前をした人...僕から見れば当たり前だが男性の割合が圧倒的に高い。

 

「(くそ...こんなことなら姉さんについていけば良かった!)」

 

生まれた場所から同性の関わりが無い僕は鉄華団を怖い男の集団と認知している。女性の相手ならお手のものだが男怖い!

アワアワしているとその後ろにいた人間に気づいた。

 

「父さん!?」

「おお、ユウ。丁度お前に頼みたい事があってな」

 

それならこの男達をどうにかしてください。とは言えずコクりと頷く。

それを肯定と見た名瀬は端末を出してくる。

端末を渡されたので、見る。そこには...

 

「...お見合い?」

 

多数の名前が書いてあって、その横には希望する女性と書いてあった。結婚等の話を此方に持ちかけたのか。

...ふざけているのか。そういう憤りを出来る限り、セーブして言う。

 

「うちはいつから女性派遣会社になったの?父さん。止めてよね。こんなの」

 

そう言って名瀬に無理やり押し付ける。後から思えば、名瀬も受ける気は無かったと分かるがその時は全くわからない為怒りながら言う。

 

「うちの女性は一夜のおもちゃでも、便利な家事道具でもなんでもない。人だ。その中で僕らを選んだ。それを単なる女性を狼の欲の行き先にしてもらっちゃ困る」

「まぁ、そんなのわかっているよ。しかしなぁその中にはまともな男がいて女の方も気になるかも知れないだろ?だからさ、イプシロンの奴も分は第一考査としてお前の目を信用したいんだ。良いよな」

 

納得は出来なかったが断る理由が無かった。

 

そして、今鉄華団のメンバーと飲んでいる。

...いや。違うだろ。

 

わかっている。第一考査として鉄華団のメンバーを見ている。

しかし、この状態は...

そう思って見ると団長さんの掛け声にあわせて男たちがグラスを合わせた。

 

「かんぱーい!」

「「「かんぱーい!」」」

 

グラス同士が当たる綺麗な音が男臭いせいでグラスが割れたんじゃないかと心配する。

 

「おーいお前ら!もっと飲めよ!ほら!ユウも!」

 

いきなり立ち上がった団長が団員に呼び掛ける。それを見ていると此方にも来て、肩をおもいっきり叩きながら言った。酔っているな。メモメモ。

この人はえーと無いな。まぁ小さい組織とはいえ、団長なんだ。女性の一人や二人いるのだろう。

見ていくと鉄華団の時間が少ないメンバーが多い。最初のメンバーは元々女性がいたりするのだろう。

そう思いながらきた酒に口を着ける。

 

「ねぇ」

 

声をかけられたので後ろを見るとそこには三日月がいた。

 

「バルバトスさん。どうかしましたか?」

「あんた、何してるの?」

 

端末を指して隣に座る。

その端末を見せながら言う。

 

「今回、鉄華団のメンバーの中でイプシロンのお見合いを望んでいる人間を見ています」

 

そう言って、端末を三日月の前に出す。

それをなんどか見て、首を捻って此方を見る。

もしかしたら読めないのだろうか?鉄華団のメンバーは学習してない人が多い。

 

「えーとこっちには鉄華団のメンバーの名前でこっちにはイプシロンの「わかった」」

 

指を指して説明していると端末をとった三日月がジーっと眺めている。

動かすに。一言でいうとなかなか怖い。

 

「あの...すみません。実は僕、貴方達の事あまり信用...というか姉さん達の伴侶としては力不足だと思うんです。まだ貴方達はまだ戦いしか自分の価値を見いだせないし、女性の扱いも慣れていない可能性が高い。何より...()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そう思うと自身は物凄く恵まれた人間だ。彼らのように道具にされず、温かい家族に大切に育てられ、女性がいるのが当たり前だった。(逆に女性を除くと父さんと兄弟しかいないが)

こんな言葉、ほんとうは言ってはいけないことくらいわかってる。しかし、僕はこの人達の未来より家族の未来を優先する人間なのだ。

そう思って酒を飲むと、三日月が端末を返してきた。

 

「どうも。何かあったんですか?こんなことに興味を持つなんて」

「別に。それよりさ、あんた。信用って出来る?」

 

何を言っているんだ?この人。そのような感情が出てくる。信用?確かに鉄華団相手には出来ないが、タービンズ、イプシロン相手には十分できている。出来ていなければ、狙撃手なんて不思議な仕事ができる筈がない。

 

「出来ますよ。貴方達と一緒に戦う時だって貴方達を信用していました」

 

狙撃手に背中を預けると言うことは相当信用していなければならないというのはわかると思うが狙撃手はスコープをずっと覗いているため、視野が狭い。その為狙撃手も信用が必要となる。

誰だってそうだ。戦場に出ている以上、信用は一番大切な物となる。

仲間に撃たれたらそれこそ終わりだからだ。

でも三日月は此方を見もせず、声もかけずに酒を飲む。

その姿を見ていると、それに気付いた三日月が声をかける。

 

「だってあんた場所で人を見ているじゃん」

「見ていませんよ。時間で...関わりで人を見ているのです。確かに貴方達の事を信用出来ていません。でも貴方達と長い時間仕事していったら...「無理でしよ」なっ...」

 

いきなり遮って来るので驚く。この人の見方はどこか違う。僕とは違う。

 

「あんたは時間と場所をおんなじにしている。だから名瀬って言う人と一緒にいる人間しか信用しない。だからあんたはタービンズの周りでしか愛されないし、認められない。それでよくテイワズの狙撃手って言えるね。タービンズの狙撃手の間違いでしょ?」

 

ぐっ...と怒りを抑え込むがこの人の言っている事は正しい。俺はタービンズとイプシロンのみんなと地球の兄弟しか信用出来ない。

 

「信用してみなよ。オルガを。俺達を」

 

そう言って三日月は違う席へと行った。少なくとも三日月は僕の狙撃を信用していた。だから振り返りもせず任せた。モビルワーカーが集まっているところへの狙撃も信用していなければ自陣へ撃ち込むんじゃないのかと思うのかもしれない。その時は此方へ撃ち込んでも得がないと解釈したのかもしれないが、どちらにしろ自分の狙撃を信用していた。

そこにオルガとビスケットが来た。

 

「おい!ユウ!もっと飲めよ!ほら!ほら!」

「ごめんね三日月が。なんかあったのかな...」

 

そう言ってビスケットは三日月の方に行くがオルガがこちらの方へと来る。何?これは新人団員の教育?

そう思いながら見ているとオルガがにゃっと笑って頭をわしゃわしゃした後にまた三日月の方へと行った。

 

なにこれ?

 

その後団長さんは二日酔いになりましたとさ。

 

めでたしめでたし

 

 

...な訳がなく、みんなと合流した後三日月さんの言葉を考えていた。

「あんたは時間と場所をおんなじにしている。だから名瀬って言う人と一緒にいる人間しか信用しない。だからあんたはタービンズの周りでしか愛されないし、認められない」

確かにそうだ。俺は彼らを信用出来ない...

そう考えながら自室にいると急に扉が開いた。

 

「ゆーちゃん、今後の事なんだけど...」

「アガーテ姉さん、ノックって知ってる?」

 

そう言われて苦笑しながらも詫びをしない女性を見る。姉さんと呼んでいるが小さい頃から母さんと呼ばれるような人でタービンズでも高齢だ。戦闘に関しては完全な素人だが事務職が良くできる。

でもノックという物を知らない。

最後の情報はいらないとして、知識が必要な事は何かと頼る。

 

「ゆーちゃん。JPTトラストの方から傭兵を派遣したいって言っているんだけど...どうする?」

 

JPTトラスト。それはテイワズのNo.2といわれるジャスレイ・ドノミコロスが代表をしている組織だ。(因みにミとコの間にチをいれてはならない)

 

そのような情報を思い出しながらブリッジにて数人のメンバーで話し合っていた。

彼女達から聞いたことから考えるとあちらは傭兵の訓練といって此方に逆らえない駒を送るつもりなのだろう。という判断だ。

 

しかしどこか三日月の言葉がユウの頭にはちらついていた。

「あんたは時間と場所をおんなじにしている。だから名瀬って言う人と一緒にいる人間しか信用しない。だからあんたはタービンズの周りでしか愛されないし、認められない。それでよくテイワズの狙撃手って言えるね。タービンズの狙撃手の間違いでしょ?」

信用してみようか。いや、信じてみようか。

 

 

「姉さん、受け入れよう。此方も人が少なくて困っていたところだったんだ」

 

「ゆーちゃん!?良いの!?」

 

そう言って全員が驚く。なかには酒に酔ってしまったのではないかという人もいたが、ハンドガンをくるくる回しながら言った。

 

「うまくいけばジャスレイと父さんの橋渡しが出来るかもしれない。これはチャンスだよ。それにね、信用してみようと思うんだ」

 

もし、姉さん達に危害を加えるなら殺すけどね。といった風にハンドガンを構える。

それを見ながら、何人か笑う。アガーテが側の女性に話し掛けるとその女性がJPTトラストへの返事を書き始めた。

 

 

それから数ヶ月後イプシロンはジョーカー・クロウドを迎えた。

しかし彼が本当に信用されるまだ先になりそうである




なんかユウと鉄華団とのほのぼのした話の予定だったのになんかミカがユウに考えさせる事を言うだけになってしまった...いつからこうなったのだろう

今後書くにしてもライル×アメリアの話とかユウのハーレムとかユウ×シュイン(本編でのシュインの扱いが悪いので)とか位しか考えられませんね。後はガンダムの二次創作では見たことありませんがコラボとか?鉄メンのスポンサーよろしく宣伝とか?
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