カフェ・ソレイユにやってくると、そこには意外な先客がいた。
(うげ、フラダリ博士とカロスチャンピオン!そういやそんなイベントだったなぁ・・・・)
こんなとこまで原作通りでなくてもいいのにと思うヒビキ。二人は暫し【美しさ】について語っていたが、フラダリの言葉は実に物騒なものだった。
「おや、ヒビキ君」
すると、フラダリはヒビキに気がつき声をかけてきた。ヒビキは出来るだけ思っていることを表情に出さないようフラダリの話を聞いていた。
「世の中の人間が彼女のような人ばかりならば世界は美しいのに・・・・」
フラダリは最後にそう言い残し去っていく。
「貴方達は?」
そして残されたヒビキとセレナは必然的にフラダリと話していたカルネの興味を惹く。
「私はセレナでーー」
「ヒビキ君ね?さっき聞こえたもの。二人とも素敵な名前ね」
カルネもチャンピオンの他に女優という顔を持っている為に忙しいらしく、「いつかポケモン勝負をしましょうね」と言ってカフェを出ていった。
「そっか、ポケモントレーナーならいつか戦えるのよね・・・・」
「そりゃ、カロスのポケモントレーナーの最高峰だからな。リーグ優勝すれば挑戦権が与えられるって話だ」
「そういえばヒビキはカントー地方のチャンピオンとも知り合いなんだったわね」
「ああ、俺もいつかレッドさんに挑戦してみたいもんだよ」
ヒビキにとってレッドとは憧れであり、いつか超えるべき目標なのだ。
「研究者志望なのにチャンピオンになりたいだなんて欲張りね」
「そんなこと言ったらチャンピオンで女優のカルネさんも欲張りってことになるぞ?」
「確かに・・・・」
他にもチャンピオンにして御曹司のダイゴや考古学者のシロナなどもいたりする。
「それで、こんなとこに誘った理由ってのは?」
「うん・・・・そのことなんだけど」
少し言い出し難そうにしていたが、セレナは意を決してヒビキに告げる。
「これからも一緒に旅してくれないかしら?私はまだ貴方から色々学べそうな気がするの」
「それは構わないが・・・・」
「本当!?」
「せ、セレナ、少し落ち着け」
「ご、ごめんなさい。少しはしたなかったわ・・・・」
こうしてセレナは暫くの間ヒビキに同行することになった。
その後、ミアレジムは一定数のバッジが無いと挑戦できないと知った二人の元に一通のホロメールが届いた。
「ねえねえ、今5番道路にいるんだ。なんかね野生のポケモンが凄いんだよ。ヒビキも早く見においでよ!」
ホロメールの主はティエルノで、メールの内容は上記のように意味不明なものだった。
「どうするの、ヒビキ」
「とりあえず行ってみるか」
とりあえず様子を見に行こうということになり、二人はティエルノのいる5番道路へと向かう。ゲートを抜け、5番道路に入るとヒビキの元に一匹のルカリオが駆け寄ってきた。
「くうん!」
「このルカリオ、どうしたのかしら?」
「野生じゃないっぽいが・・・・」
すると、持ち主とおぼしき少女ともう一匹のルカリオが二人に駆け寄ってくる。
「ちょっとルカリオ!!」
その少女は金髪のポニーテールをしたスケーター風の女子だった。
(うん?この娘って確か・・・・)
その少女にヒビキは見覚えがあった。
「大丈夫でした?ルカリオ同士で特訓していたらいきなり・・・・ね、ルカリオ。貴方どうしたの?」
そうルカリオに訊ねるとルカリオは少女に何かを訴えかけるような視線を送る。
「この人から気になる波動を感じた?」
「くおん!」
どうやら正解らしい。
「ルカリオったらなんだか貴方が気に入ったみたい」
どうもこのルカリオ、ルカリオ同士でよく特訓しているせいか強そうな波動を持つトレーナーに敏感なんだとか。
「自己紹介がまだだったわね。私はシャラシティのジムリーダー、コルニ!」
「えっ?ジムリーダー!?」
コルニの言葉にセレナが驚く。
(というか、ジムリーダーがこんなとこ彷徨いてていいのかよ・・・・)
「貴方達は?」
「俺はヒビキ、こっちはセレナだ」
「ヒビキにセレナね・・・・二人とも強そうだし、バッジ集めをしてたらいつか戦えるわね。うん、今から楽しみだわ」
そう言うとコルニはルカリオ達を連れて去っていった。
「何だろう、今日はやたら言いたいこと言って去ってく人とばかり知り合う気がする」
「そうね・・・・」
コルニのことはとりあえず置いといて、二人はティエルノを探すことに。
「あっ、あそこにいるの、ティエルノのトロバじゃないかしら?」
「行ってみようか」
という訳で二人のところへと向かう。すると、二人が見たのはポケモンの群れだったらしい。そしてトロバ曰く、あまいミツや【あまいかおり】を使うとたまに群れでポケモンが現れることがあるらしい。試しに近くの草むらでミツハニーに【あまいかおり】を使わせてみるとゴクリンの群れが現れたためヒビキはゲコガシラで捕獲・撃退した。
「群れか・・・・全体攻撃とかあると楽だな」
「ですね」
逆に下手をすると袋叩きにされる危険性もあることを知る四人。一度ポケモンセンターに戻ると言うトロバとティエルノと別れ、ヒビキとセレナは辺りに生息するポケモンを探すことに。
「くっ、やっとケーシィを捕まえたぜ」
その後、ヒビキはズルッグ、プラスル、マイナン、ヤンチャム、メェークル、ドードー、トリミアンまでは順調に捕まえたのだが、すぐにテレポートしてしまうケーシィにてこずり、ケーシィの捕獲に2日もかかってしまった。
「でも、ヒトカゲもリザードに進化したじゃない」
「そりゃ、あれだけ群れバトルしてたらな・・・・」
ケーシィを探している間にヒビキ達は何度かポケモンの群れと遭遇しバトルすることとなり、そのバトルにはプラターヌ博士から貰ったヒトカゲをメインに使っていた為、ヒトカゲはあっという間にレベルが上がりリザードへと進化したのだ。
「さて、そろそろコボクタウンに向かうか」
「ところでヒビキはイーブイを進化させないの?」
イーブイには現在8種の進化系が確認されており、炎のブースター、電気のサンダース、水のシャワーズ、この3種はそれぞれ炎の石、雷の石、水の石で進化するのが確認されている。その後に発見されたエスパーのエーフィ、悪のブラッキーは十分になついたイーブイが昼間と夜に進化する。シンオウ地方で確認された草のリーフィア、氷のグレイシアはそれぞれ特定の場所でのレベルアップで進化する。最後にこのカロスで発見されたのがフェアリーのニンフィア。このニンフィアはフェアリータイプの技を習得し条件を満たしたイーブイが進化するのが確認されている。
「俺としては何に進化させてもいいんだが、うちのイーブイは何故かシャワーズに憧れがあるらしくてエーフィやブラッキーには意地でも進化しないんだよ」
「ある意味凄い執念ね・・・・」
シャワーズになりたいがために自身で進化キャンセルをするイーブイとはまた変わっている。
「まあ、ミアレで水の石は買ったんだがな」
そう言ってヒビキが水の石を取り出すと、イーブイが勝手にボールから飛び出し、ヒビキの身体に登ってヒビキから水の石を奪おうとする。
「ブイッ!」
「わかったわかった。ちゃんとお前にやるから落ち着け!」
何とかイーブイを落ち着かせ、ヒビキは改めて確認する。
「イーブイ、これはやり直しが効かない。それでもシャワーズになりたいか?」
「ブイッ!」
ヒビキの言葉にイーブイは力強く頷く。
「わかった。ならお前にこれをやる」
水の石をイーブイに触れさせると、イーブイは進化の輝きを纏いシャワーズへと進化を果たす。
「シャワ!」
「よかったね、シャワーズ」
「手持ちのタイプ偏ってきたな・・・・」
現在のヒビキの手持ち
シャワーズ♀Lv.18
リザード♂Lv.17
ゲコガシラ♂Lv.18
ミツハニー♀Lv.16
ノコッチ♂Lv.17
ジグザグマ♂Lv.18
水、炎、水、虫・飛行、ノーマル、ノーマルと確かにタイプが偏っている。
「今度ポケモンセンターで手持ち入れ替えるか」
どうやらヒビキには育ててみたいポケモンがおり、数匹メンバーを入れ替えてみようと考える。
「シャワーズとゲコガシラにリザードは主力だから抜けないし、ノコッチにはハクダンで世話になった。ミツハニーとジグザグマはもうすぐ進化するし・・・・」
ヒビキは色々な理由から迷っているようだ。
「ヒビキ、とりあえずポケモンセンターについてから考えましょう?」
「そうだな」
という訳でメンバーの入れ替えについては保留しつつ、ヒビキ達はコボクタウンへと向かうのだった。
という訳でヒビキのイーブイはシャワーズになりました。
そして、入れ替えになるメンバーは?