バカとテストと恐怖心   作:愚龍

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第12話

 

 姫路&美波side

 

 「ねぇねぇ瑞希。ウチいいこと思いついたのよ。」

 

 「なんですか?美波ちゃん。」

 

 「アキを懲らしめるための作戦よ。」

 

 「ほんとですか美波ちゃん!」

 

 「ほんとよ。知りたいでしょ?」

 

 「はい!ぜひ教えてください!!」

 

 「・・・・瑞希、アンタの手料理を食べさすのよ。」

 

 そう、瑞希の料理は即死可能なほど危険なものだった。瑞希の手料理を食べた人は翌日に体調不良で必ず休んでいた。もちろん、アキもその魔の手にかかったことがある。・・・が、今のアキはそんなこと覚えていないはず・・・ウチは人知れず笑みを張り付けていた。

 

 「ねぇ、瑞希も気づいてるんでしょ?-瑞希の手料理は人を殺せるってことに・・・」

 

 「・・・・!!それは、そうですけど・・・いえ、明久君を懲らしめるため、ですよね・・・」

 

 「ね、これで仲直りのそぶりも見せれて一石二鳥じゃない?」

 

 「美波ちゃん・・・!いいアイディアですねっ!」

 

 「じゃあ早速作るわよ!」

 

 「はい!」

 

 side out

 

明久side

 

 うぅぅぅぅ・・・退屈・・

 

 保険医にはしばらく安静にしていろ、といわれたので僕は保健室で大人しくしていた・・・のだが・・・

 

  ね、眠れない・・・!まったく眠気がやってこないのだ。そうこうしている間に放下のチャイムが鳴った。

ガラっ

 

 「よう明久ー、大人しくしてたか?」

 

 そういってやってきたのは雄二と秀吉だった。

 

 「僕はペットじゃないよ!?」

 

 大人しくしてたか、なんて。失礼な。

 

 僕が憮然としていると

 

 「まぁまぁ許してやってほしいのじゃ。雄二はずっとお主のことを心配してたんじゃからのう」

 

 「ばっ、余計なことを言うな木下!」

 

 おぉ雄二が慌てている。ちょっとからかってやろうかな。

 

 「へぇ?僕のこと気にかけてくれてたんだ?」

 

 「べ、別にお前の心配なんかしてねぇよ!」

 

 お、意外と面白い。あんまりやると拗ねそうだったのでここらでやめておく。

 

 「そういえばお主、二重人格なのかのう?」

 

 ギクリとした。どうしようかと視線をさまよわせる。

 

 『もういいだろう。』

 

 「ちょ!?」

 

 しまった。と思ったがすでにおそく・・・

 

 「だれじゃ!?」

 

 『秀吉はやっぱり分かるんだなぁ。感心感心。』

 

 「やはりあの時の・・・!」

 

 『あまねく俺はこいつの記憶なんでね。実体なんてないんだが、こいつを媒体としてならこうして喋ることができるんだよ。』

 

 はぁ、・・・もう好きにしなよ・・・僕はそういって譲ってやった。

 

 『大丈夫だ、記憶なんてものは器がないと生きられないもんでね。明久をどうこうしようという気はないよ。』

 

 「・・・信じていいんだな?」

 

 『全然大丈夫だ。それにお前らをだまそうもんなら明久に殺されかねんしな』

 

 「ちょっと!?余計なこと言わなくていいからね!?」

 

 まぁ、打ち解けたようで何より・・・

ガラ・・・

 

 「明久君」

 

 「アキ」

 

 そんな中突然やってきた二人に・・・

 

 

 

 

 「何をしに来た(のじゃ)!」

 

 

 「ふふふふ・・・これを食べてくださいね・・」

 

 さらに明久に降りかかる災難が・・・

 

 

 to be next・・・





 ども愚龍です!

 読んで下さり感謝感謝です!

 感想まってます!

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