バカとテストと恐怖心 作:愚龍
明久side
『どうした?何かフラフラしてねぇか?』
「・・・うーん・・何か熱っぽい、かも・・・」
昨日は元気だったんだけどね・・とまわらない頭で考える。
「具合悪くなるようなものは食べたりしてないんだけどなぁ・・・ただの風邪かも。」
-あぁ、
「学校、行かなくちゃ・・」
フラリとベットから起き上がった瞬間
「いったぁ!?」
激しい頭痛と立ちくらみに見舞われた。
『おい!大丈夫か!?』
「・・・うー・・大丈夫じゃないかも・・狼鬼、代わりに学校にいって・・」
明久side out
狼鬼side
おいおい大丈夫かよ・・こりゃ気絶してしまったな・・・
『・・・学校、行くか・・』
・・・・学校(放課後)にて・・・・
「今日も明久じゃなかったのかのう?」
『・・・あぁ、これこれこういうことがあってな・・・』
と、仲間たちに説明していた。
「そうか・・・心配じゃのう・・早く良くなれば良いのじゃが・・」
「・・・明久なら死なない」
「今明久に意識はあるか?」
『聞いてみるか・・・おい、明久?起きてるか?』
《うー・・?-いてててて、起きてるよ?》
『意識はあるみてぇだな・・だいぶ頭痛がしてるようだが』
「ようだが、って他人事みたいに言ってるがお前に痛みはないのか?」
『俺は明久の体を使っているが、痛みとか腹減ったとかは感じねぇんだ。』
「そうなのか」
「便利じゃのう」
『まぁ、学校じゃなんだから俺んち来いよ』
「そうじゃな・・お主らはどうする?」
「俺は邪魔させてもらうぜ」
「・・・俺は病院だからいけない・・」
『病院でナースの写真でも撮りまくるつもりか?』
「・・・っ!?(ブンブン」
『ハハハッ、冗談だよ、気を付けてな』
「じゃあ、わしらは行くとするかの・・」
《家までの間僕と変わってよ!》
『はいはい・・・明久と変わるからな』
やれやれ・・・
狼鬼side out
明久side
「やぁ、雄二と秀吉!久しぶりだね」
笑みを浮かべてそういった僕に、
「ほんとに明久なのか!久しぶりじゃのう」
「久しいな、明久」
2人は笑顔で歓迎してくれた。
「具合は大丈夫かのう?」
「うん、だいぶ良くなったよ」
「じゃあ行こうぜ」
他愛もない話をしながら廊下を歩いていた、その時
「明久君じゃないですか?」
「あらアキ、清涼祭ぶりね」
その声を聴いた・・その瞬間だった。
「うぁっ!?-頭が、痛い・・・」
「おい、大丈夫か!?」
『どうした!?』
雄二たちの声も半ば聞こえず、床にうずくまった。
「どうしたんですか、明久君?」
現れたその姿に、
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
知らず知らずのうちに、悲鳴を上げてしまっていた。
体が勝手に反応してしまっている。その声に心臓を鷲掴みにされたような恐怖と苦しみが這い上がる。
そして、思考はそのままシャットアウトした・・・・・
明久side out
狼鬼side
『おいっ明久!?』
姫路と美波の姿を見た瞬間、明久は苦しみだし、そのまま気絶してしまった。
「手前ぇらぁッ!明久に何をした!」
隣では雄二と秀吉が姫路たちを睨みつけている。
「私たちは明久君に【体裁】を加えただけですよ・・・それに、その反応は・・ちゃんとアレを食べてくれたみたいですね?」
「アキはそうやってずぅーっと苦しんでるといいわ・・」
「やっぱり貴様らかぁッ!ぜってぇに許さねぇ・・・・!」
「雄二よ、口惜しいが今は明久が優先じゃ・・!」
「クソッ!覚えていろよ」
姫路たちが見ている今、俺がうかつに動くのは危険だった。
『すまんが家まで運んでってくれねぇか・・』
姫路たちは満足そうな顔で去っていった。
『クソがッー俺はあいつらを許さねぇ・・・明久・・・絶対にお前を助けてみせる・・』
狼鬼side out
姫路&美波side
「ウフフ・・・うまくいきましたね♪」
「そうね・・・でもまだ満足できないわね・・・」
「そうですね・・間接ではなく直接明久君を苦しめたいですね・・」
不気味な光を瞳に宿しながら、
「次の苦しめ方は・・・」
更なる策略を立てる姫路たち。それを阻止しようと狼鬼たちも奮闘するのだが・・・!?
to be next・・・・
どうも!ついに明久君がやられてしまいました・・・
次回も見てくれればうれしいです!
ではではまたお会いしましょう・・・・