バカとテストと恐怖心   作:愚龍

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第19話

 

 明久side

 

『どうした?何かフラフラしてねぇか?』

 

 「・・・うーん・・何か熱っぽい、かも・・・」

 

 昨日は元気だったんだけどね・・とまわらない頭で考える。

 

 「具合悪くなるようなものは食べたりしてないんだけどなぁ・・・ただの風邪かも。」

 

 -あぁ、

 

 「学校、行かなくちゃ・・」

 

 フラリとベットから起き上がった瞬間

 

 「いったぁ!?」

 

 激しい頭痛と立ちくらみに見舞われた。

 

 『おい!大丈夫か!?』

 

 「・・・うー・・大丈夫じゃないかも・・狼鬼、代わりに学校にいって・・」

 

 明久side out

 

狼鬼side

 

おいおい大丈夫かよ・・こりゃ気絶してしまったな・・・

 

 『・・・学校、行くか・・』

 

 

 ・・・・学校(放課後)にて・・・・

 

 

 「今日も明久じゃなかったのかのう?」

 

 『・・・あぁ、これこれこういうことがあってな・・・』

 

 と、仲間たちに説明していた。

 

 「そうか・・・心配じゃのう・・早く良くなれば良いのじゃが・・」

 

 「・・・明久なら死なない」

 

 「今明久に意識はあるか?」

 

 『聞いてみるか・・・おい、明久?起きてるか?』

 

 《うー・・?-いてててて、起きてるよ?》

 

 『意識はあるみてぇだな・・だいぶ頭痛がしてるようだが』

 

 「ようだが、って他人事みたいに言ってるがお前に痛みはないのか?」

 

 『俺は明久の体を使っているが、痛みとか腹減ったとかは感じねぇんだ。』

 

 「そうなのか」

 

 「便利じゃのう」

 

 『まぁ、学校じゃなんだから俺んち来いよ』

 

 「そうじゃな・・お主らはどうする?」

 

 「俺は邪魔させてもらうぜ」

 

 「・・・俺は病院だからいけない・・」

 

 『病院でナースの写真でも撮りまくるつもりか?』

 

 「・・・っ!?(ブンブン」

 

 『ハハハッ、冗談だよ、気を付けてな』

 

 「じゃあ、わしらは行くとするかの・・」

 

 《家までの間僕と変わってよ!》

 

 『はいはい・・・明久と変わるからな』

 

 やれやれ・・・

 

 狼鬼side out

 

 明久side

 

「やぁ、雄二と秀吉!久しぶりだね」

 

 笑みを浮かべてそういった僕に、

 

 「ほんとに明久なのか!久しぶりじゃのう」

 

 「久しいな、明久」

 

 2人は笑顔で歓迎してくれた。

 

 「具合は大丈夫かのう?」

 

 「うん、だいぶ良くなったよ」

 

 「じゃあ行こうぜ」

 

 他愛もない話をしながら廊下を歩いていた、その時

 

 「明久君じゃないですか?」

 

 「あらアキ、清涼祭ぶりね」

 

 その声を聴いた・・その瞬間だった。

 

 「うぁっ!?-頭が、痛い・・・」

 

 「おい、大丈夫か!?」

 

 『どうした!?』

 

 雄二たちの声も半ば聞こえず、床にうずくまった。

 

 「どうしたんですか、明久君?」

 

 現れたその姿に、

 

 「うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 知らず知らずのうちに、悲鳴を上げてしまっていた。

 

 体が勝手に反応してしまっている。その声に心臓を鷲掴みにされたような恐怖と苦しみが這い上がる。

 

 そして、思考はそのままシャットアウトした・・・・・

 

 

 明久side out

 

狼鬼side

 

『おいっ明久!?』

 

 姫路と美波の姿を見た瞬間、明久は苦しみだし、そのまま気絶してしまった。

 

 「手前ぇらぁッ!明久に何をした!」

 

 隣では雄二と秀吉が姫路たちを睨みつけている。

 

 「私たちは明久君に【体裁】を加えただけですよ・・・それに、その反応は・・ちゃんとアレを食べてくれたみたいですね?」

 

 「アキはそうやってずぅーっと苦しんでるといいわ・・」

 

 「やっぱり貴様らかぁッ!ぜってぇに許さねぇ・・・・!」

 

 「雄二よ、口惜しいが今は明久が優先じゃ・・!」

 

 「クソッ!覚えていろよ」

 

 姫路たちが見ている今、俺がうかつに動くのは危険だった。

 

 『すまんが家まで運んでってくれねぇか・・』

 

 姫路たちは満足そうな顔で去っていった。

 

 『クソがッー俺はあいつらを許さねぇ・・・明久・・・絶対にお前を助けてみせる・・』

 

 

 狼鬼side out

 

 姫路&美波side

 

 「ウフフ・・・うまくいきましたね♪」

 

 「そうね・・・でもまだ満足できないわね・・・」

 

 「そうですね・・間接ではなく直接明久君を苦しめたいですね・・」

 

 不気味な光を瞳に宿しながら、

 

 「次の苦しめ方は・・・」

 

 

 

 更なる策略を立てる姫路たち。それを阻止しようと狼鬼たちも奮闘するのだが・・・!?

 

 

 

 to be next・・・・

 

 

 

 

 





 どうも!ついに明久君がやられてしまいました・・・

 次回も見てくれればうれしいです!

 ではではまたお会いしましょう・・・・

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