バカとテストと恐怖心   作:愚龍

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 長らく更新しなくてほんとスミマセンでした(汗


第22話

 

  美波side

 

 そのまま・・・・ソレを渡して自分の弟が苦しむのをただ見てたらいいのよ・・・

 

 ウチは会心の微笑を浮かべある食べ物を渡した。

 

 「あら、アキ君に渡しておけばいいのですね?」

 

 と言いながら受け取るアキのお姉さんに内心馬鹿な奴・・・と思いながら

 

 「よろしくお願いしますね♪」

 

 そう言って踵を返した。が、

 

 「待ちなさい!」

 

 「「え・・・?」」

 

 そんな声とともに乱入してきたのは・・・

 

 「先、生・・・?」

 

 「そこの君!確か明久君のお姉さんでしたよね!」

 

 「そうですが・・・?」

 

 「今もらった食べ物を明久君に渡してはいけない!その食べ物をこちらに渡すんだ!」

 

ーなんで・・・

 

 「・・・ま・・・ないで・・」

 

 「美波ちゃん・・・?それに先生・・なにがあったんですか?」

 

 「美波さんは・・・」

 

 「邪魔、するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 「美波ちゃん!?」

 

 「危険だ!下がっていてください!」

 

 ウチの邪魔をするなんて・・・ユルセナイ・・・!

 

 ウチはいつも持ち歩いているスタンガンを取出し、先生に向かって突進する。

 

 あと少し・・・

 

 その瞬間、後ろから鈍い衝撃が走った。

 

 「う・・・ぁ・・?」

 

 「危ないところでしたね、先生」

 

 「助かりました・・駆けつけてくれたのがあなたでよかった」

 

 薄れゆく視界のなかで見たのは・・鉄人の姿だった・・

 

 

 先生side

 

 「大丈夫でしたか?」

 

 明久君のお姉さんに声をかける。

 

 「はい・・美波ちゃんは・・一体・・・?」

 

 「あぁ・・実はね・・・」

 

 「そんなことがあったんですか・・・」

 

 「うん。何も知らない君なら、と思ったんだろうね」

 

 「その食べ物、押収してもいいかな?」

 

 「どうぞ。」

 

 「西村先生、これを職員室まで持って行ってもらえますか?」

 

 「分かりました」

 

 「君も、明久君は心配いらないから、早く帰ってゆっくり休むといいよ」

 

 「・・・では、お言葉に甘えさせてもらいます」

 

 ふぅ・・・疲れたなぁ・・・

 

 

 明久side

 

 「う・・・ぅーん・・」

 

 『目が覚めたか』

 

 ・・・?

 

 「・・・って、うわ!?」

 

 僕は間抜けな悲鳴を上げてベッドからずり落ちてしまった。

 

 『・・・何やってんだ?』

 

 訝しげに見下ろしてくる狼鬼に、

 

 「普通目ぇ開けたとき目の前に顔があったらびっくりするでしょ!?」

 

 『すまんすまん、いつ起きるんだと思ってたら、つい・・・』

 

 「ついじゃないよ全く・・・僕の寿命返してよー・・・」

 

 いつもと変わらないやり取りに小さく噴き出した僕に

 

 『何笑ってやがんだ・・』

 

 と不貞腐れたように顔をゆがめる狼鬼を宥めながら

 

 「僕、これからどうしたらいいんだろうなぁ・・・」

 

 と聞いてみた。

 

 『ったく・・お前は起きたそばから・・・』

 

 そんな声が聞こえた・・瞬間

 

 「・・・へ?」

 

 僕はベッドに逆戻りしていた。

 

 『いいか?お前はそこで安静にしていればいいんだよ・・俺がそばにいる限り、お前は死なせたりしない』

 

 僕を見下ろしながら楽しげに口元をゆがませてそう言った狼鬼に、

 

 「狼鬼って実体化できるの?」

 

 『・・・できねぇよ・・・風で転ばしただけだ』

 

 「そっか・・・ねぇ、狼鬼。僕の記憶が君で良かったって思うんだ」

 

 『・・いきなりだな・・』

 

 「僕、このまま記憶失ったままでいいかもなぁ・・そしたら狼鬼とずっと一緒にいられるし」

 

 『夢物語はおしまいにしてさっさと寝ろ』

 

 「僕、今起きたばっか・・」

 

 『い い か ら 寝ろ』

 

 「・・・はい」

 

 いまだ覚醒している意識の中で狼鬼の意識が薄れていくのが分かった。

 

 狼鬼も疲れてたんだな・・・と思い、

 

 「お休み・・・」

 

 と意識を手放した・・・・。

 

 美波&姫路side

 

 「この、この、このぉぉぉぉ!!!」

 

 「お、落ち着いてください、美波ちゃん」

 

 「瑞樹!アンタは悔しくないの!?あと少しだったのに・・・!」

 

 「・・・それは、そうですけど・・・っ」

 

 「・・・・・そうだわ・・仲間を集めるのよ・・・」

 

 「え・・・?」

 

 「そうよ・・それがいいわ・・」

 

 「何かアイデアが浮かんだんですか?」

 

 「サークルを作るのよ・・FFF団なんか目じゃないほど大規模な、ね」

 

 「でも、この学校だけじゃ人は集まりませんよ?」

 

 「ええ。だから・・・全国から集めるのよ」

 

 「っ!?そんな、ことが・・?」

 

 「やるのよ・・どんな汚い手を使ってでもね・・」

 

 to be next・・・・

 

 





 ほんとに久し振りです!

  こんな稚拙な物語ですが、楽しめていただけると幸いです!



 





 作者は感想をいただいたらそれはもう泣き出してしまうほどに大喜びします!

 ぜひご感想のほどよろしくお願いいたします(ry

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