もしも、アイドルじゃない彼女らに出会えていたら……   作:Egocéntrico

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二回生 春学期 1週目 日曜日

 

〜自室〜

 

P「(朝起きてから、かえねえは仕事へ、千枝とまゆは実家へ帰っていった)」

 

P「(さっきまでの賑やかな雰囲気から一転し、一人になると何故かやけにこの部屋が寂しく感じられた)」

 

P「…気分換えよう。買い物にでも出かけよう。電車で少しかかるけど、まあ、いいか」

 

〜最寄駅〜

 

P「(平日はいつも学生で溢れかえっているこの駅も日曜はまばらにしか人がいない。まあ、まだ10時だ、日曜日くらいのんびりと過ごしている人の方が多いのだろう)」

 

P「(ホームにはお年寄りの夫婦と戸愚呂兄弟みたいな女の子のペアが居た)」

 

P「(気になる。気になって仕方ない。なんだろう、あの戸愚呂兄弟。リアルであんなことになってるの初めてみた)」

 

??「お〜ろ〜せ〜〜。杏は行きたくないんだ〜〜」

 

??「ダ☆ メ☆。だって、杏ちゃん最近お出かけしないでしょ?? だから、きらりが連れてってあげるゆ☆」

 

??「はあ。これじゃ、連れて行くって言うか、拉致だよ〜」

 

??「うええ?! きらりは杏ちゃんのことを思って…」

 

P「(気になるすぎて会話を盗み聞きしたけど、全然関係性がわからない。180cmは超えているであろうフリフリの服を着た女の子が、140cmを下回ってそうな、だるだるの服を着た女の子を担いでいる)」

 

杏「ほら、後ろのお兄さんも見てることだし。そろそろ降ろしてよ。もう逃げないからさ」

 

きらり「にゃわ!?」

 

P「(あ、目があった)」

 

P「ご、ごめん、別にジロジロ見てた訳じゃなくって……単純に気になってしまって」

 

きらり「うみゅ。きらりん、はずかしぃ〜」

 

杏「いや、恥ずかしいのは杏だから。降ろして。はよ。お兄さんも見てないで頼んでよ!」

 

P「ええ!? あ、ああ、えっと、降ろしてあげたらどうかな?」

 

きらり「杏ちゃん逃げないに?」

 

杏「うん。て言うかもう逃げるのも疲れるし、諦めたよ」

 

きらり「なら!!」ダキッ

 

杏「おおおお! きらり! 高い高い! 抱き上げないで!」

 

P「(うあわ。180cmくらいに高い高いされると、ああなるんだな。ホームの屋根に当たりそうだ)」

 

きらり「ほい!」ストン

 

杏「……命の危険を感じたよ」

 

P「えっと、二人は姉妹?」

 

きらり「うへへ☆ きらりんと杏ちゃんが姉妹だってー!」

 

杏「違うよ。杏ときらりは同い年だよ」

 

P「ええ!? だって!」

 

杏「あ〜あ。お兄さんも見た目で人を判断してしまうんだね。悲しいね〜。しくしく」

 

きらり「でもでも、確かに杏ちゃんときらりんじゃ同い年には見えないかもに☆」

 

P「…言う通りかもね。ごめん。見た目で判断しちゃた。申し訳ない」ペコッ

 

杏「いや、そんなマジレスされると杏も困っちゃうんだけど」

 

きらり「おにーさん♪ 大丈夫だに! きらりと杏ちゃんは気にしてないよ?」

P「…ありがどう。二人は高校生?」

 

杏「そーだよ。杏もきらりも17歳。つまり! JKなのだ!」ドヤァ

 

P「もしかして、345高校?」

 

きらり「そうだに☆ おにーさんは大学生かに?」

 

P「うん。346大学の二回生だよ。Pっていうだ」

 

杏「杏は杏だよ」

 

きらり「きらりんは諸星きらりって言うんだに☆」

 

P「杏ちゃんにきらりちゃんね。二人はどこに行くの?」

 

杏「杏は家に帰りたい」

 

きらり「もう。杏ちゃんてば! きらりん達は今からお買い物に行くんだに☆」

 

P「杏ちゃんは嫌そうだね」

 

杏「杏は家から出たくないの。休日くらいずっーーっとダラダラして過ごしたいのに…」

 

きらり「むえぇ。だって、杏ちゃん学校以外に外に出ることないでしょ? たまには外に出ないと身体によくないに?」

 

P「それは確かにそうだよ。たまには太陽の光を浴びないと」

 

杏「でも、寝る子は育つって言うでしょ? やっぱり家で寝てた方がいいんだ!」

 

P「(育ってない例が自分という、なんて皮肉なんだ)」

 

きらり「あ! 電車来たよ!」

 

杏「うええええ! きらり〜ほんとのほんとに行くの?」

 

きらり「行くの! 今日は杏ちゃんに似合うお洋服と髪留め買うんだから!」

 

P「(現在の杏ちゃんの服はダルダルに伸びている上に「働いたら負け」と書いてある。これはきらりちゃんが世話焼きたくなるのもわかる)」

 

杏「服なんて着れたら何でもいいじゃん! 髪なんて留めれたら何でもいいじゃん!」

 

きらり「だ〜〜め☆」ズルズル

 

杏「い〜〜や〜〜だ〜〜」

 

P「(この後、杏ちゃんときらりちゃんと目的地が同じことがわかり、着くまでの間話して過ごした)」

 

〜中心市街地〜

 

P「(杏ちゃんときらりちゃんと駅で別れてから、目的のお店へと向かう道中で事件は起きた)」

 

P「(ギャルがチャラ男にナンパされてる)」

 

チャラ男「ええ〜、いいじゃんちょっとだけだって!」

 

ギャル「だから、待ち合わせしてるって言ってんじゃん。無理」

 

P「(こういうの初めてみたかも。てか、男の方もこんなところでよくナンパできるな。度胸ありすぎだろ)」

 

チャラ男「じゃあ、待ってる間でいいから! そこで一緒に待ってようよ」

 

ギャル「はあ。無理って言ってんじゃん。それと、ナンパするなら鏡見てからにしなよ。それじゃ釣られる子いないよ?」

 

チャラ男「ああ?」

 

P「(おっと、怪しい空気に)」

 

チャラ男「ちょっと来い」ガシッ

 

ギャル「きゃっ! 痛い!」

 

P「(見て見ぬ振りはできない! 状況になってしまったな…)」

 

P「ちょっとちょっと! ストップストップ!」

 

チャラ男「なんだ、お前?」

 

P「とりあえず、手を離そうか」グッ

 

ギャル「くっ…痛ったあ…」サスサす

 

P「どうせなら僕と握手しましょうよ」ギュッ

 

チャラ男「はあ? お前なに勝手に…」ググググググググ

 

チャラ男「痛い痛い痛い痛い!」

 

P「今日のところは穏便に済ませましょうよ?ね?」

 

チャラ男「痛い痛い痛い痛い痛い! わかったから! 離せ!」

 

P「どうも」パッ

 

チャラ男「はあ、はあ。てめえ!」

 

P「まあまあまあまあ。落ち着いて。ほら、周りの人も見てますよ?」

 

チャラ男「あ?」

 

<ヒソヒソ、ジロジロ

 

チャラ男「チッ。白けた。帰る」スタスタスタ

 

P「(はあああああ。怖えええ! 喧嘩になったらヤバかったああああ。心臓バクバクいってるよ!)」

 

ギャル「…ありがとう」

 

P「え? ああ、どうも」

 

P「(何だか気だるい感じのギャルだな。可愛いんだけど、活気という明るさみたいなのは感じられないな)」

 

P「腕、大丈夫? 強く握られてたみたいだけど」

 

ギャル「一瞬だったし、それに助けてくれたしね。大丈夫だよ」

 

P「よかったよ。でも、あそこで煽っちゃダメだよ。どんなことしてくるかわからないんだから」

 

ギャル「だって、うざかったから。何回も無理だって言ってんのに諦めないからさ。わからせてやろうと思って。えへへ」

 

P「いや、えへへって…。まあ、無事で良かった。次からは気をつけなよ。じゃあ」

 

ギャル「え! ちょっと! どこいくの?」

 

P「え? 買い物に…」

 

ギャル「せっかく助けてくれたんだから、なんかお礼させてよ」

 

P「別に助けたつもりはないから、大丈夫だよ?」

 

ギャル「てか、友達遅れてくるらしいから、それまで付き合ってよ。ついでにお礼させて♪」

 

P「(まあ、こんな可愛い子とお茶できる機会もないだろうし、いいか)」

 

P「じゃあ、お礼はなしで。待つまでのお茶に付き合う感じで」

 

ギャル「ふふ♪ ノリいいね! 名前は?」

 

P「Pだよ。君は?」

 

加蓮「北条加蓮だよ。それじゃ、ポテト食べに行こー!」

 

P「え? ポテト??」

 

加蓮「そう! ポテト! ほら、行くよ」ガシッ

 

P「え、ちょっと! 行くから、引っ張るのなし〜」

 

〜某ハンバーガーチェーン店〜

 

P「(年相応の笑顔で僕の腕を引く加蓮に連れていかれ、某ハンバーガーチェーン店へ)」

 

加蓮「やっぱり、ここのポテトは最高だよね〜。余裕でLサイズ食べれちゃうよ」ムシャムシャ

 

P「まあ、確かに美味しいよね。ふとした時に食べたくなるっていうか…」

 

P「(お礼とは何だったのか、ポテトとジュースのお金は僕が出した。まあ、いいんだけど…)」

 

加蓮「ええ〜私は週5でも食べられるけどな〜〜」ムシャムシャ

 

P「あはは。それは流石に無理じゃない?」

 

加蓮「おお! 唯来れそうだって!」

 

P「え? 唯?」

 

加蓮「私が待ち合わせしてた友達が唯。その子がここに来てくれるってさ」

 

P「そうなんだ。じゃあ、僕は行くよ」スッ

 

加蓮「ダ〜メ。唯がPさんに会いたいってさ」ガシッ

 

P「え? どうして?」

 

加蓮「私がLINEでPさんのこと唯に言ったら、そんなカッコいい事できる人会いた〜〜いってさ」

 

P「いや、そんなカッコいい事なんてしてないから…」

 

加蓮「あ! 唯〜〜。こっちだよ!」

 

唯「おお! やっほ〜〜〜☆」

 

加蓮「ほら! この人がPさん!」

 

唯「あは☆もっと男らしいゴリゴリの人かとおもったら、可愛い系じゃん!」

 

P「可愛い系って…褒められてるのかそれは…」

 

P「(加蓮ちゃんの友達だからギャルなのかなとはおもってたけど、金髪でスタイルのいいギャルだった。てか、可愛い子の友達は可愛いんだな…)」

 

唯「唯だよ☆ ごめんね、唯が遅れちゃったから加蓮ちゃんに逆ナンされたんでしょ?」

 

P「え? いや、違うけど…」

 

加蓮「唯〜〜。また、適当なこと言って〜〜」

 

唯「あり? そうなの? まあ、その辺詳しく聞きたいからさ! おにーさんも唯たちと一緒に行こ!?」

 

加蓮「お、それいいね! さあ、Pさん! 行こ!」

 

P「いや、行こって言われても、事態を把握できてないんだけど…」

 

唯「ええ〜〜。JKが休日に行く所なんて、あそこしかないっしょ☆」

 

P「ショッピング?」

 

加蓮「ぶぶー! 正解は…」

 

唯「カラオケ! ってことで、行ってみよ〜〜」グイ

 

P「ちょっ! まっ」

 

加蓮「唯しっかり右手持っててよ。私左手引っ張るから!」グイ

 

P「(両手に華とはこの事か!? って、違う! JK二人とカラオケはなんか犯罪の匂いが!)」

 

唯「オッケー! このまま引っ張って行っちゃお〜〜」

 

P「まだ、いいって言ってないんだけど〜〜!?」

 

〜カラオケ〜

 

P「(その後、加蓮ちゃんと唯ちゃんに無理やりカラオケに連れてこられてしまった…)」

 

加蓮「お、次は私の番♪ Pさん聴いててよ」

 

P「うん。加蓮ちゃんの歌聞かせてもらうね」

 

加蓮「〜♪」

 

P「(上手だな〜。唯ちゃんも上手かったし、最近のJKはみんなこうなのかな?)」

 

唯「ねえねえ、おにーさん♪」

 

P「え? ああ、どうしたの唯ちゃん」

 

唯「おにーさんって、Pって名前なんでしょ? ウケる☆」

 

P「ウケるって言われてもな…唯ちゃんの苗字は?」

 

唯「唯はね、大槻唯だよ? ねえねえ、おにーさんはどうして加蓮ちゃんを助けたの?」

 

P「(話題がコロコロと…フレちゃんと話してるみたいだ…)」

 

P「どうしてって、そりゃ困ってたからだよ?」

 

唯「マジ?☆ 加蓮ちゃんが可愛かったからじゃなく?」

 

P「そんな下心ないよ…うん、ないよ」

 

唯「ええ〜〜怪しいな〜〜。じゃあ、唯がナンパされてても助けてた?」

 

P「唯ちゃんが困ってそうなら、声はかけると思うよ?」

 

唯「あは☆ おにーさん、優男だ! ウケる☆」

 

P「でも、唯ちゃんも気をつけなよ。どんな人がいるかわからないからさ」

 

唯「唯の事、心配してくれてるの〜〜?」ピトッ

 

P「(ギャルはみんな距離が違いのか…)」

 

加蓮「こら! そこ、いちゃいちゃしない!」

 

P「人聞きの悪いのと言わないでよ! いちゃいちゃなんて」

 

唯「いや〜〜ん☆ 唯、Pさんに口説かれちゃった♪」

 

加蓮「Pさん?」ギロッ

 

P「いやいやいや、してないから!」

 

唯「あんなに優しくしておいて、捨てるんだね…」シクシク

 

加蓮「Pさん?」

 

P「唯ちゃんも悪ノリが過ぎるって! 加蓮ちゃんも話聞いて!」

 

唯「…ふふ。慌てた顔、超ウケる☆」コソコソ

 

P「って、唯ちゃん笑ってるし!」

 

加蓮「…ふふっ。まあ、唯のイタズラ好きは知ってるから、そんなところだと思ったけど」

 

唯「唯は唯だかんね〜〜」

 

加蓮「それにしても、Pさん慌てすぎだって」フフッ

 

P「…心臓に悪いよ。こんないじられ方慣れてないんだから」

 

加蓮「はい! 次、Pさんが歌う番だよ」

 

P「え? 僕も歌うの?」

 

唯「もち! ほらほら、早く入れて歌っちゃいなよ☆」

 

P「ええええ…聞いておくだけのつもりだったのに…」

 

加蓮「ダメ♪ せっかくカラオケ来たんだから歌わないと!」

 

P「…まあ、それもそうか。わかったよ、僕も参加させてもらうね」ポチポチ

 

唯「Pさんわかってる〜〜☆」

 

〜帰り道〜

 

P「(フリータイムの終了時刻まで、三人でカラオケを楽しんだ後、二人と別れてからできなかった買い物を済ませて、家に向かっている)」

 

P「(それにしても最近、女の子にばかり出会う気がする…どうして男友達ができないのだろう…)」

 

??「お、ええ人っぽいお兄さん見っけ」

 

P「(昔から姉妹と一緒にいる時間が多かったのもあり、どうにも女の子といる方がしっくり来てしまう時もあるけれど、男友達がいないのは死活問題だ…)」

 

??「ちょっと、お兄さん♪」チョンチョン

 

P「はい?」

 

??「あたしな、すこーし困っててな。助けれくれへんかな?」

 

P「(白い。肌が白い。そして、髪の毛は銀色。何より綺麗な人だ)」

 

P「困ってるんですか? 僕でお力になれるなら、お手伝いしますけど…どうされたんですか?」

 

??「あたしな、お家を追い出されてもうてな。絶賛家出中なんやけど、フラフラしてたらお金なくなってもうて、今夜泊まる場所なんねんな〜」

 

P「ああ、そうなんですか?」

 

??「そうなんよ〜。でな、お兄さん一人暮らし?」

 

P「そうですけど…」

 

P「(お願いってまさか…)」

 

??「おお! やっぱり、出会いって縁のものやん? だからさ、今晩泊めてくれへん?」

 

P「(うわあ。志希ちゃんパターンだ。いや、志希ちゃんばまだ知り合いの娘さんだったけど)」

 

P「いや、それは、ほら初対面ですし…」

 

??「あれ? そんなに驚かへんのやね?」

 

P「まあ、今週こんな感じのこと2回目ですから…あ」

 

P「(別に言わないでいいことを!)」

 

??「ほ〜、ならお兄さんは一度目はこんな感じの子を保護したことがある訳や〜」ニヤニヤ

 

P「あれはほら、一応知り合いの知り合いみたいな感じでしたし」アセアセ

 

周子「ええ〜、でも、初めて会ったには違いないんやろ?なら、このシューコちゃんも泊めてくれるんやんな?」

 

P「いや、でも、その、ほら」

 

P「(ヤバい! すでに押し切られそうだ…強気強気に行かなければ、志希ちゃんの二の舞に)」

 

周子「…なあ。お願い」キュ

 

P「はい」

 

P「(負けました。綺麗な人の上目遣いに勝てる男が居るだろうか、いや居ない)」

 

周子「やったぁ♪ やっぱりシューコちゃんの目に狂いはなかったんやな〜」

 

P「(はあああ。まあ、いいか。悪い人ではなさそうだし?)」

 

周子「そや! まだ、お兄さんの名前聞いてないわ」

 

P「Pです。えっと、あなたはシューコちゃん? でいいんですか?」

 

周子「Pさんね。あたしは塩見周子って言うねん♪ シューコちゃんって呼んでな〜。あと、敬語やなくてええよ」

 

P「じゃあ、シューコちゃんで。えっと、歩きながらでいいから、もっと詳しく事情を聞かせてくれない?」

 

周子「それもそうやね!でも、その前に…」

 

P「その前に?」

 

周子「おなかすいたーん♪」

 

P「そういや、お金ないんだったね。家で作るつもりだったから、僕の料理で良ければ」

 

周子「ほんま!? シューコちゃんはたべれるなら何でもいいよ♪ 食べさせてもらう身分で贅沢は言わないよ」

 

P「なら、一緒に行こうか。途中スーパー寄って、買い物もして帰ろう」

 

周子「は〜い♪ …なんか、同棲したてのカップルみたいやな」クスッ

 

P「え? 今、なんて言ったの?」

 

周子「なんもないよ〜さあ、行こっか」

 

〜自室〜

 

周子「ふぅ〜お腹いっぱ〜い」

 

P「お粗末様でした」

 

P「(あれから買い物を済まして一緒に家に帰り、晩御飯を食べた。シューコちゃんと少し過ごして、わかったことは一つ。読めない。自由人に見えるけど、天然って感じではないし…)」

 

周子「じゃあ、あたしが皿洗いするな〜」

 

P「そんな、ソファに沈んだまま言われてもね…まあ、今日は客人なんだからゆっくりしててよ」

 

P「(話を聞いたところ京都の和菓子屋の娘さんで、高校卒業してから何となく、お店手伝ってたけど、先日父親と将来の話で口論になり、家出したそうだ。今まではネカフェやカラオケで泊まってたそうだが、お金が尽きて結構困ってたらしい…)」

 

周子「ええ〜それは悪いや〜ん」

 

P「それより、お風呂入ってきなよ。沸かしておいたからさ」

 

周子「19歳で男の人からそんなこと言われるなんて…お父さんお母さんシューコは大人の階段を登ります」シクシク

 

P「そんな僕を鬼畜扱いしないでよ…。ここ最近、湯船に浸かれてないんじゃないかな?と思って沸かしておいたんだ。どうせなんだし、ゆっくりしていってよ」

 

周子「あはは、冗談だよ。ありがと、Pさん♪お風呂いただくね?」

 

P「どうぞ〜〜」

 

周子「覗いちゃや〜〜よ」

 

P「覗かないって…」

 

P「(なんだか、この女の子が部屋に入る事が普通にかってきているような…)」

 

…(時間経過)

 

周子「ほんまにベット使ってええの?」

 

P「もちろん。シューコちゃんはお客さんだからね。そんないいものじゃないけど、疲れを癒してよ」

 

周子「………」

 

P「ん? どうかした? もしかして、臭いとか…」

 

周子「…なんでなん?」

 

P「え?」

 

周子「…なんで、そんなに優しくしてくれるん?」

 

P「シューコちゃんが困ってたから?かな」

 

周子「…そんな事だけで?」

 

P「僕が昔、困ってた時に色んな人が助けられたんだ。だから、困ってる人には優しく。できることはしてあげる。そうやって、お返ししてるんだよ」

 

周子「…そっか。立派やな、Pさんは」

 

P「そんな事ないよ。シューコちゃん、明日は実家に帰りなよ? お金は貸してあげるからさ」

 

周子「流石にそんなことまでしてもらえへんよ。大丈夫、どうにか帰るから」

 

P「困った時はお互い様。だから、遠慮なんてしなくていいよ。今度、シューコちゃんのお店に遊びに行くから、その時に返してよ」

 

周子「…うん。じゃあ、お言葉に甘えることにしよう! ありがと、Pさん♪」

 

P「じゃあ、寝ようか。おやすみ」カチッ

 

周子「おやすみ♪」

 

P「(数分後シューコちゃんは寝息を立てて、ぐっすり寝てしまった。やっぱり、疲れてたんだろうな…。それにしても今週は色んな事があったな。明日からまた頑張ろう!)」

 

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