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十話
私も個性が発現した。それは非常に嬉しいことだった。もちろんあの時の私は喜んだし両親にも自慢した。
「見て見てー!私もパパと同じ個性使えるようになったよ!ほらっ!」
「おー凄いな!パパと同じ個性か、嬉しいなぁ…」
こんな感じで少しの話題でも楽しそうにそして嬉しそうに聞いてくれるいい父だった。一家の主でもあるが、ヒーローでもある父は早速出勤という感じだ。
「じゃあ行ってきまーす!葵羽、良い子にして待ってるんだぞ?ママの看病もよろしくな?」
「はーい!ママのことは葵羽に任せてお仕事頑張ってね!」
この頃の母は私を産んでからずっと体調が著しくなく比較的寝込むことが多かった。本来ならば父が看病するのだろう。しかしヒーローなのだ、仕事柄そんな暇は無いというのが現実だった。
*
「おはようヴァーシナイト!今日も早いね!」
ヴァーシナイトとは俺のヒーロー名だ。ヴァーシとはロシア語で貴方たちのという意味でナイトは俺の個性である『騎士』から来ている。
「おはようございます、オールマイト。今日はナイトアイはいないんですか?」
「確か調べ物があるから今日は来れないって言ってたかな?」
「なら仕方ありませんね。二人で頑張りますか…」
現在俺がオールマイトの事務所で働いているのには理由がある。当たり前の事だが数年前までは別々の事務所だったしお互いがお互いをライバル視する、そんな関係だった。
ただ数年前、俺は個性の都合上引退を強いられる場面があった。ただ
とまぁそこから色々とあり同じくNo. 1ヒーローであるオールマイトにサイドキックとして雇ってもらうことになったわけだ。
「そういえばあの件についてエンデヴァーとは話をしたかい?まだなら早くにでも…」
「えぇわかっていますよ。あの日みたいにいつオールフォーワンが攻めて来るかもわかりませんしね」
ーーあの件とは、俺が妻と結婚する理由となった事件であり、エンデヴァーの性格が捻くれる原因となった一件。そのためお互い気まずくなかなかエンデヴァーと話が出来ていないのだ。
「それなら良いんだ!オールフォーワンと戦うという時に二人のコミュニケーションが取れないと困るからね!」
「そんなこと言われても今の俺にはそんな大それた力はありませんよ。まぁなるべく早いうちにその件についてエンデヴァーとは決着をつけますよ」
「何を言ってるんだいNo. 1ヒーロー。君の力も絶対に必要になるさ!」
「
そう告げて俺は仕事に取り掛かり始めた。
もうすぐヒロアカの映画があるようですがその内容によっては書き換えも考慮して書いていきます。