後、誤字報告ありがとうございました!訂正しておきました。他に前回の話の書き置きを「轟くん」から「焦凍くん」に変えました。理由は小学校中学年ごろの設定なので普通に下の名前で呼ぶかな?って感じです。
「はーい!ママのことは葵羽に任せてお仕事頑張ってね!」
私は父を見送った後何をするか悩んでいた。日曜日なので小学校は休み。母が寝込んでいるので遊びに行くことは出来ない。
「なら個性の特訓だー!外でやるのは駄目ってパパが言ってたからこっそり奥の道場使っちゃおー!」
すぐに私は道場へ向かった。まずは軽く準備運動をし身体を温める。
「パパが言ってたコツは『剣と仲良くなる』かぁ。ある程度は出来ることもわかってきたし仲良くなれてるかな?」
この時の私は個性に慣れることに必死で自分の個性の出来ることや限界を見極めるためによく道場で個性の特訓をしていた。
「あ、インターホン鳴ってるー!焦凍くんかな?」
私は急いで玄関へ向かった。もちろん誰が来たのかはドアスコープから確認した。
「はーい!あれこの人誰だろう?」
その後の私の記憶はない。
*
「ん…。あれ私何してたんだろう?確かインターホンが鳴ってその穴を覗いてーー」
確かにそこまでは覚えていてもそこからがどうしても思い出せない。私はすぐに嫌な予感がした。
「……ママっ!ママがいるか確認しなきゃ!」
でもどれだけ探してもいない。その時の焦りは今でも覚えている。
「なんでいないの…?いつ…いやあのインターホンが鳴った時だ……。パパにママのことを任されたのに…!」
私は警察へ連絡した後、書き置きを残し焦凍くんの家へ向かった。
*
焦凍くんの家へ着いた私は事情を説明し一緒に探して貰うことになった。
「柊、お前ちゃんと警察には電話したのか?」
「うん、とりあえずは連絡したから今から聞き取り調査してみようと思う。ママ目立つし」
「わかった。急いでるんだろ?俺はお前の家から東方面を重点的に聞き込みするから西を頼む」
「流石焦凍くん!考えることがいきなりレベル高いね!じゃあ聞き込み終わったら私の家の前に集合ねー!」
この時の私は精神的に辛く無理やり元気に振る舞っていた。だからーー
「……無理するなよ柊。親がいなくて辛いのは俺もよくわかる。だからこそ絶対見つけてみせる」
この時の焦凍の言葉はとても嬉しかった。私の空元気がバレてしまうぐらいしっかり私のことを見ていてくれたらしい。
「うん…。ありがと焦凍くん!じゃあ早く探そ!今は15時過ぎだからとりあえず16時になったら集合ねー!」
*
16時が過ぎ焦凍と合流した。母が見つかることはなく、母のことを見た人もいなかった。
「最後に交番に行ってみない?もしかしたら交番に怪しい人の目撃情報とか入ってるかもだし…ね?」
だからこの考えも僅かな可能性に
だが奇跡とは起こるものなのだろう。怪しい人の情報があったらしいのだ。
「お母さんかどうかはわからないけど女の人を抱えた人が走って工場へ行くのを見たって確か誰かが言ってたよ。案内するかい?」
「お願いします!やったね焦凍!もしかしたらママが見つかるかも!」
いなくなった母が見つかるかもしれないのだ。嬉しくて交番の人の後ろをすぐ追い掛けたのを覚えている。
「俺たちが聞き込みしたときは誰もそんなこと言ってなかったのに一体誰がそんなことを言うんだ…?あっ!おい待て柊!少し冷静になれ!おい!」
あれから一体何回後悔しただろうか。この時少しでも焦凍の言葉を聞いておけば少なくともあんなことになることにはなかったのに、と。
それ程までにこの時の行動は愚かなことだったのだ。
昔の葵羽視点と現在の葵羽視点どちらも使ってみましたが統一した方がわかりでしょうか??もしわかりづらければ感想で言ってください。
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