ようやく春を迎え、いよいよ雄英高校での学校生活が始まろうとしていた。そんな中、葵羽は焦凍と共に『1-A』へと向かっていた。
「また私と同じクラスで良かったですね焦凍。これで友達が出来ますよ」
「余計なお世話だ」
「照れなくてもいいん……もしかして1-Aってここでしょうか?この大きい扉?が入り口?」
「もしかしなくてもここだろうな」
行くぞ、と一言だけ告げ先に入っていった焦凍の後ろに付いていく形で教室に入った葵羽。
教室には眼鏡姿の見るからにTHE ・真面目な男子をはじめとした少数の生徒しかいなかったため、やはり扉が開くとそちらが気になってしまうのか注目されてしまった。二人組で教室に入ってきたのも理由としてはあるだろうが。
「えーっと、どこに座ればいいのでしょう?」
「そりゃ出席番号順だろ。問題はどっちが先頭か、だな」
「君たち席を探しているのか!おっと急に話しかけて申し訳ない。俺は飯田 天哉、同じクラスメイトとしてこれからよろしく頼む。ちなみに席は教卓から見て左手前が一番だ!」
「そうか、わざわざすまねぇ」
自分の用件が済んだ焦凍はすぐに立ち去ってしまう。勿論話しかけていた飯田は驚きを隠せずにいた。
「申し訳ありません、飯田君。彼の悪い癖なんです。別にわざとやっているわけではないんです。ただ少し複雑な性格をしているもので…」
「そ、そうなのか。ところで君の名前は?」
「あ、言うのが遅れてしまいましたね。私は柊 葵羽。そして彼が轟 焦凍です。これからよろしくお願いします」
飯田との話をすぐに終わらせ葵羽はすぐさま焦凍の元へと向かう。
小さい頃から高嶺の花のような存在として認識されていた葵羽は同級生の中では唯一、焦凍にだけ世話を焼いていた。と言っても一方的に葵羽が話しかけたりなどしているだけで焦凍の返事はいつも「あぁ」や「そうだな」など軽く流すだけで終わってしまう。
葵羽が焦凍と話し始めて少し経った頃、教室の中に少しずつ人が増えてきた。
今は飯田君が態度の悪い生徒に対して何度目かわからぬ注意をしているところだ。
「ーー飯田君、先生がもうすぐ来るので注意しなくても大丈夫だと思いますよ?」
突然飯田へと話しかけたのは葵羽だ。彼女は廊下で横たわりながら転がってくる人の気配を察知していた。
周囲では「なんでわかるんだ?」「どこにいるんだ?」などと様々な反応を示しているがチャイムと共に結果はすぐに明らかとなった。
「お、珍しい。俺が来る前から静かとは。担任の相澤消太だ、よろしくね」
((ほんとに来たぁーー!!しかも変なの!!))
寝袋らしきものから顔を出し、自己紹介を済ました教師に対する反応はほぼ全員一致だった。
思わず不振に思った相澤だったが特に気にすることもなく話を続けた。
「さっそくだが、
そういって寝袋から取り出したのは、青色を基本とした、首のあたりにU、腹の辺りからAの文字が書かれている雄英高校指定の体操服だった。
終わり方が変ですが、切りが良かったのでここで終わりです。次回は体力測定です。
ソフトボール投げって自分が創った物などに乗せるのはありなんでしょうか?そこが疑問です。