王様のヒーローアカデミア   作:僅かな希望

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やっときた戦闘訓練の回です。まだ戦闘自体は始まりません。


六話

 いかにヒーローを輩出する名門である雄英であろうと避けては通らないのが通常授業。ヒーローを目指しているからといって勉学を疎かにしていいわけではない。

 

 だがそれも午前の間。午後からは雄英に入学したならば誰しもが待っていた科目ーーヒーロー基礎学が始まる。

 

「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」

 

 たったこれだけの台詞であろうと誰もが知る№1ヒーロー『オールマイト』であれば教室内は勿論ざわつく。

 さらに銀時代(シルバーエイジ)のコスチュームを身に纏う彼の登場に生徒たちはさらなる興奮の渦に巻き込まれる。

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るための様々な訓練を行う科目だ!!早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!」

 

 この言葉を聞いた葵羽は早速盛り上がっていた。なんせ葵羽もヒーローを目指す立場なのだ。盛り上がらない訳がない。

 

「そしてコイツに伴って……コチラ!君たちの個性届と要望に沿って携えた戦闘服(コスチューム)!!」

 

 葵羽の出した要望はこうだ。

 

ーー作る必要がありません。

 

 これを見た人はどのような気持ちだったのだろうか…。だが彼女の個性自体が戦闘服でもあるのだ。中途半端な物を作られて着用した方が返って危険なのである。

 

 

 

「さぁ始めようか!!有精卵ども!!!」

 

 そんなことを考えている内にオールマイトの説明が終わったようで、各自更衣室へと向かって行った。

 

 〆〆〆〆〆〆〆

 

「あれ?葵羽ちゃんは戦闘服に着替えないの?」

 

 この質問は絶対にされると思っていた。何故なら自分だけ体操服なのだ、とりあえず目立つ。

 

「はい、私の場合は個性を発動させることで戦闘服も…装備?出来ますので」

 

「へぇー!そーなんだ!そういえばまだちゃんとは自己紹介してなかったね!葉隠 透(はがくれとおる)だよ、よろしくね!」

 

「私は柊 葵羽です。こちらこそよろしくお願いします」

 

 友達が増えたことでテンションの上がっている葵羽だが流石に集中しなければならない。これから始まるのは授業であっても想定しているのは戦闘なのだから。

 

 

 

 

 これから始まるのは、二対二で「ヒーロー側」「ヴィラン側」に分かれ、ヴィランの隠し持っている「核兵器」をヒーローたちが15分以内に処理する、という訓練だ。

 

 ヒーロー側の勝利条件は、核兵器を確保する、もしくはヴィランを両方捕獲すること。

 ヴィラン側の勝利条件は、15分間核兵器を守りきる、またはヒーローを両方捕獲すること、だ。

 

 

 早速コンビと対戦相手が決まったようだった。チーム分けとしては、

『ヒーロー側』轟 焦凍、飯田 天哉ペア

『ヴィラン側』柊 葵羽、障子 目蔵ペア

 となった。

 

 〆〆〆〆〆〆〆

 

「私は柊 葵羽です。とりあえず呼び方は障子くんで構いませんか?それと早速で悪いのですが個性の詳細をお願いします」

 

「呼び方はそれで構わない。俺の個性は『複製腕』だ。肩から生えた二対の触手の先端に自身の体の器官を複製することができる。耳を複製したとするとこのビルの中にいる人の場所を把握することが出来る」

 

「様々な使い方の出来る個性ですね…。私の個性は『王』です。戦闘スタイルは二つあって、基本はこの視えない剣で戦う近距離スタイル。もう一つは様々な武器を射出する遠距離スタイルです。お互いの個性を把握したところでまずは核兵器を置く場所を決めませんか?私としては入り口が一つしかない狭い部屋がいいのですが」

 

「俺もそれで大丈夫だ。飯田の個性に対する対策だろう?ならそれが一番簡単で有効だ」

 

 障子くんは頭がいいのか理由を説明しなくても意図を感じ取ってくれるから作戦を決めやすいですね。だがそれ以上に相性がいいのでしょう、焦凍も彼のように話をしっかり聞いてくれるならばペアになった人もやりやすいと思うのですが……。今回の戦いではそこが肝ですね。

 

『それじゃあ訓練スタートだ!!』

 

 オールマイトの開始の合図と共に部屋ーーいやこのビルすべてが凍りついた。

 

 

 

 

 

 

 

 




少しずつ葵羽の口調が変わってる気がする…。
戦闘訓練のペアは一部のメンバーを紙に書いてあみだくじ!やっぱり障子くんの個性は優秀だと思います。なお障子くんの個性の説明はピクシブ百科事典から抜粋です⇦ここ大事
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