雄英での戦闘訓練があった週末、俺はある病院に来ていた。
ここには俺の母さんがいる。俺の母さんは俺が子どもの頃、ある日を境に精神病院へと入院していた。
「あの時のことがきっかけで今に至るんだよな……」
それは焦凍が個性を発現させた頃から始まったスパルタ教育が原因だった。そもそも焦凍は『エンデヴァー』が"個性婚"を母親に強いたことによって産まれた『仔』。そんな"最高傑作"を自分が超えることの出来なかった『オールマイト』を超えさせるための存在。
焦凍が5歳を超えた頃、その厳しい特訓を見兼ね制止した母親にまでエンデヴァーは手を上げた。それがきっかけとなったのか本格的に精神を病みだした母親が焦凍に煮え湯を浴びさせ、病院へと隔離させられてしまった。
そのことに対して焦凍が憎悪を抱いたことで始まったことだ。
「俺の記憶の中の母はいつも泣いていた……。でもそうじゃなかった。確かに笑っている母も記憶にいたーー『いいのよ、おまえは。血に囚われることなんかない。なりたい自分になっていいんだよ』か…いつの間に忘れてたんだろうな……」
いつだっただろうか。母と共に見たテレビでオールマイトのようなヒーローに憧れた日。俺がヒーローに憧れたきっかけ。
「だからこそけじめをつけなくちゃな」
ようやく母のいる病室へと到着した焦凍。一体どれほど病室の前で立ち尽くしただろうか、覚悟を決め焦凍はようやく病室へと入った。
外の景色を眺めている白い髪の女性。しっかりと見るのはいつぶりだろうか。
「ーー久しぶり、母さん」
ようやく面と向かって話すことが出来る。
〆〆〆〆〆〆〆
『ようやく話すことが出来た。ありがとな、葵羽』
このメールが来たのが昨日。焦凍はしっかりとお母さんと話すことが出来たようです。
『明日話したいことがある。家に来れるか?時間は任せる』
淡々とそう告げられた文、概ねお母さんとの話のことだろうと思って来たみたのですが…
「俺はクソ親父の個性は使わねぇ。あの日そう決めたがそれじゃダメだと思ったんだ。だから葵羽、俺はこっちの個性も使ってお前に勝つぞ」
「……ふふっ、まさかそんなことを言うためだけに呼んだんですか?焦凍も律儀ですね。えぇ、いつか私を超えてください」
あの日とは違う、しっかりとした目をしています。今の焦凍ならいつか私を超えてナンバー1ヒーローになれると思っています。
「そういうことなので今度はしっかりと鍛錬してあげてください。
「流石だなぁ柊 葵羽!そして焦凍ォ!ようやく無駄な考えを止め炎を使う気になったか!」
「勘違いするなクソ親父。俺は俺の目標のためにお前を利用する、それだけだ」
「次に焦凍に何かあったらあなたの相手は私です。私のあの日の誓いは未だに続いている。次は絶対に容赦しない」
まぁエンデヴァーはある意味ですが親バカということは知っているので今回は大丈夫だと思っています。
「それでは焦凍、あなたの本気を楽しみにしていますね」
「帰るのか?一緒に特訓しよう思ってたんだが」
「いえ、まずはエンデヴァーに教わるといい。あなたの父はあぁ見えて繊細だ。個性の使い方を見ていてわかる、伊達にナンバー2ではない」
そうだ、実際の所オールマイトが化け物過ぎるだけでこの人も超人だ。元の才能もあっただろうが努力したのだろう。派手な個性なのに繊細、実力が伺える。
「ーーならそうするか。葵羽、雄英体育祭だ。体育祭でお前を超えて一位になるぞ」
「なら私も帰って早速特訓しなくてはいけませんね!お互い頑張りましょうね焦凍!」
この日の特訓はいつもよりもやる気がみなぎっていた葵羽だった。
説明が長くてすいません。病室へ行くのは本来だと体育祭の後でしたがUSJの前に持って来ました。轟くんの成長に伴いクラスの面々も成長するかも?
自分的には焦凍 オリジンの回がアニメだと一番好きですね。