「お帰りなさい。乙坂有宇くん」
あれから1ヶ月、依然乙坂は記憶を取り戻さない。退院はもう少しかかるらしい。まだ補助なしでは上手に歩けない、リハビリが必要とのことだ。
「どうもでーす。有宇くん体調はいかがでっすか?」
「友利さん、毎日来てくれてありがとうございます」
乙坂が入院してから、1日も欠かさず乙坂の病室に訪れては、話をしてたまに持って来てくれるお見舞いのお菓子やら、ZHIENDのCDやらいろいろなものを持って来てくれるので、2人にとってかけがえのない時間となっている。
「だーかーらー、名前で呼んでください。それと敬語も禁止で!私たちは恋人同士なんですから。それも、あなたから告白して来たんですよ!?そして、出て行ってしまったんですからね?その辺自分の行動に責任とってくださいよ?」
「はは‥、こんな美人を射止めたなんて昔の僕はどんな人間だったんだろうな」
「卑怯で、クズでしたよ?!」
「うん、この前も聞いた‥」
落ち込む乙坂。自分が昔はクズだったと言うことは、知らされていた。
「まあ、落ち込まなくてもいいと思いますがね、あなたは、私やお兄さんの組織の人のために1人で助けに来てくれたり、歩ちゃんのために助けてくれた、そんなの本当のクズにはできませんよ」
「歩を僕が失ったとき、立ち直るきっかけをくれたのは友利だって聞いたしそれに、友利を助けたのは俺じゃなくて兄さんの組織の人だろう?僕は何もできなかった」
これまでの経緯は、聞かされている。僕が能力者を無くす為二年程旅をしていたことも‥
「ああ〜、もう!それでもあなたがいなきゃ、歩ちゃんはこの世にいなかったし。私もここにいたかどうか‥。あなたはクズではありません、撤回します。それにクズだったら、二年も恋人の元から離れて能力者を助ける旅に出ないでしょう?」
「そう言ってもらえて助かる」
ホットする乙坂、しかし友利が
「あ、でも恋人をほったらかしにしてたんだからクズなのか?」
「えー!!」
また落ち込む乙坂。
「嘘です。私があなたに旅をして戻っきたら恋人になろうと言ったんです。あなたは、とても誠実で勇気のある人です」
「うん、ありがとう」
その時、看護師さんが部屋に入ってきた。
「乙坂さん、血液検査と体温測ります」
そう看護師さんが言うと、
「私はこの辺で、それじゃ有宇くん」
今から友利は学校に行くので、退出する。
部屋から出る前に友利が思い出したように、看護師に尋ねた。
「退院はいつぐらいになりそうですか?」
「まだはっきりは決まってないですけど、このままの状態で行けば、1ヶ月かからないと先生は言っていましたよ」
「そうですか、ありがとうございます。それではまた有宇くん」
いつもありがとう友利」
看護師が検査の準備を終えたようだ。
今日も、リハビリを頑張ろうと思う乙坂であった。
呼んでいただき感謝です!
これから頑張って書きます