情報好きな少女の青春はまちがっている   作:銅英雄

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八幡バースデーという事で年1の大学編。

では今回もよろしくです。


私と七不思議

今日もいつものメンバーで食事を取っていると仲町さんが突然話題を切り出しました。

 

仲町「ねぇ、この大学に七不思議があるって知ってる?」

 

彩加「七不思議……?」

 

八幡「またそんなオカルトチックな……」

 

由輝子「全くです」

 

そもそも七不思議なんていうのは根も葉もない噂話が一人歩きして、そこから面白可笑しく広がっただけにすぎません。

 

彩加「ま、まぁまぁ……。それで仲町さん、うちの大体にはどんな七不思議があるの?」

 

仲町「よくぞ聞いてくれました!」

 

何故そんなに自信満々なんですか……。

 

仲町「まず1つ目!この大学の体育館でポンポン……と何かが跳ねる音がしているそうです」

 

八幡「体育館で……?」

 

由輝子「ポンポンと何かが跳ねる音……」

 

何故でしょうか?何処かで聞いた事のある話な気がしてままならないのですが……。

 

彩加「それってバスケットボールが跳ねている音なんじゃないのかな……?」

 

仲町「普通に考えたらそうなんだけど、問題はどうしてそんな風に広がったかって事なんだよ」

 

八幡「確かに……。もう大学生でいい年してんだから、明らかに有り得ないって事くらいわかるもんだと思うがなぁ……」

 

由輝子「そう考えると中々に不自然ですね」

 

或いは噂を流した人間がそういったオカルトが好きな可能性もあります。

 

仲町「2つ目は学校の13階段だよ」

 

学校の13階段……これも何処かで聞いた事のあるような……。

 

仲町「ある生徒が興味本位で本来12段しかない学校の階段を数えているとそこには……!」

 

彩加「そこには?」

 

仲町「12段目の次の13階段目はとても柔らかかったんだって……。こんなの普通じゃ有り得ないよね。」

 

由輝子「そこにあったのは階段ではない柔らかい何かだと……」

 

仲町「そう!もしも本当だったら恐ろしいよねぇ?」

 

確かに本当だったら恐ろしいものの筈なんですが……。

 

八幡「な、なんなんだろうな?この何処かで聞いた事がある感じがするのは……」

 

由輝子「八幡君もそう思いましたか?」

 

それからも仲町さんが話した3つ目の『鳴り響く包丁の音』と、4つ目の『動き出す銅像』もやはり何処かで聞いた事のある話でした。

 

八幡「つーかこれってよくある七不思議的な感じのもんばっかじゃねえか……」

 

由輝子「そうですね……。新鮮味の欠片もありません」

 

仲町「ぐぬぬ……!」

 

戸塚「まぁまぁ……」

 

仲町「じゃあ5つ目!これは聞いた事がない筈!」

 

自信満々ですね……。

 

仲町「5つ目はこの大学に蔓延る美少女の幽霊の話!」

 

八幡「それもなんかありきたりな気もするが……」

 

仲町「そんなに事ないよぅ!その幽霊の特徴は身長が大体145センチ位で、とっても胸が大きいの!あれは巨乳……いや、爆乳だね!!」

 

彩加「す、凄い興奮してる……」

 

その興奮っぷりに少し引きますね……。しかしそんな具体的だと逆に新鮮味が出てきているかもしれません。

 

八幡「あれ……?何かこれまでとは別の意味で聞いた事があるんだが……」

 

由輝子「そうなんですか?」

 

八幡君はどうやら聞いた事のある逸話みたいですが、私はいまいちピンときませんね……。

 

仲町「あれ?身長145センチで、爆乳の美少女って……」

 

由輝子「何か心当たりがあるんですか?」

 

私が聞くと八幡君と仲町さんが冷や汗を大量にかいていました。

 

仲町「な、なんでもないよ!」

 

八幡「そ、そうそう!なんでもない!」

 

何か怪しいですね……。

 

八幡「そ、それよりも6つ目の七不思議ってなんなんだ!?」

 

仲町「えっ、えっとね!6つ目の七不思議は5つ目に出て来た美少女の幽霊には御付きのグールがいるって話だよ!」

 

由輝子「グール……ですか?」

 

仲町「比喩表現だとは思うけどね。なんでも見た目は怖いけど、美少女幽霊を守護している心の優しいグールなんだって!」

 

彩加「あれ?それじゃあ5つ目と6つ目って……」

 

戸塚君も何かに気が付いたようです。

 

由輝子「戸塚君、何かわかったんですか?」

 

戸塚「う、ううん!何もわからないよ!」

 

怪しい……。

 

戸塚「それよりも!7つ目の不思議を聞きたいな!」

 

仲町「な、7つ目だね!」

 

流されました……。八幡君も何かホッとしている様子ですし、気になりますね。

 

仲町「……7つ目は人呼んで『7つ目の災い』!」

 

戸塚「『7つ目の災い』……?」

 

八幡「……ここにきてまた何処かで聞いた事のある逸話だな」

 

由輝子「そうですね。肩透かしを食らった気分です」

 

仲町「七不思議なんて案外そういうものかもしれないね……。何で私あんなに力説していたんだろ……?」

 

何時の間にか仲町さんの興奮ボルテージが収まっているのが感じとれました。人を興奮させる程の話……。興奮している様子はまさに取り憑かれているという表現が正しいでしょう。仲町さんの先程までの様子がそうでした。

 

由輝子(これが本当のオカルト……なのかもしれませんね)

 

まぁそんなオカルト有り得ませんが。




ここまでになります。

美咲√はアンケートがもう少し集まるまでお待ちを……って事で次は来年になるかな?
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