情報好きな少女の青春はまちがっている   作:銅英雄

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8話目です。どーぞ。


私と孤立問題

葉山「何かあったらいつでも僕達に言ってください。この林間学校で素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。よろしくお願いします」

 

葉山君が挨拶すると小学生のみなさんは元気に返事をしました。

 

雪乃「あの……何で葉山君達までいるんでしょうか?」

 

雪ノ下さんが平塚先生に聞く。

 

平塚「人手が足りないから内申点を餌に募集かけておいたのだよ。これもいい機会だ。君達は別のコミュニティと上手くやる術を身につけた方がいい」

 

確かに様々なコミュニティに対して上手く対応することは社会に出ると必要になるでしょう。

 

八幡「無理ですよ、あの辺と仲良くするなんて」

 

由輝子「別に仲良くする必要はありません。ただ敵対や無視じゃなくて無難にやり過ごせばいいんです」

 

平塚「その通り。それが社会に適応するということさ」

 

先生「それでは、オリエンテーリングスタート」

 

 

 

平塚「さて、君達の最初の仕事はオリエンテーリングのサポートだ。一緒に行動してトラブルのないように見守ってくれたまえ」

 

平塚先生がそう言い私達は小学生を見守りながら歩いていた。

 

戸部「いやー小学生マジ若いわー。俺ら高校生とかもうおっさんじゃね?」

 

三浦「ちょっとやめてくんない?あーしがババアみたいじゃん」

 

三浦さんは姉御肌が強いイメージがありますからオカンですね。海老名さんが鼻血を出すといつも彼女の面倒を見ていますから。

 

彩加「でも僕が小学生の頃って高校生は大人に見えたなぁ」

 

小町「小町から見ても高校生は大人って感じますよ。兄を除いて」

 

八幡「おい、俺めちゃくちゃ大人っぽいだろうが。愚痴をこぼしたり、汚い嘘をついたり、卑怯なことしたり」

 

結衣「ヒッキーの大人のイメージってそんな悲しいものなんだ!?」

 

由輝子「でもそんなものですよ大人って」

 

結衣「ユッキーもなんだ!?」

 

と大人のイメージについて話していると……。

 

雪乃「あの子達、何をしているのかしら?」

 

葉山「見てくるよ」

 

雪乃「………」

 

葉山君が小学生のところに行って何があったのかを確かめています。おや、あの子は……。

 

八幡「……」

 

雪乃「……はぁ」

 

どうやら比企谷君と雪ノ下さんも気付いたようですね。

 

葉山「チェックポイント見つかった?」

 

???「……いいえ」

 

葉山「そっか、じゃあみんなで探そう。名前は?」

 

留美「鶴見留美」

 

葉山「俺は葉山隼人、よろしくね。あっちの方とか隠れてそうじゃない?」

 

八幡「見た今の?あいつ超ナチュラルに誘ったぞ。さりげなく名前聞いてるし」

 

雪乃「あなたには一生かかってもできない芸当ね」

 

由輝子「でもあれは悪手ですね」

 

あの子の班の小学生達は意図的にハブにしてますね。……小学生でもああいうことをするんですね。

 

八幡「小学生でもああいうの、あるもんだな」

 

比企谷君も同じことを思ったようですね。

 

雪乃「小学生も高校生も変わらないわよ。同じ人間なのだから」

 

雪ノ下さんはそう言う。なくならないものですねイジメという行為は……。

 

 

~そして~

 

平塚「よし、ざっとこんなところだな」

 

平塚先生が手慣れた感じで飯盒に火をつけました。

 

八幡「なんかめちゃくちゃ手慣れてますね」

 

平塚「これでも大学時代はサークルでバーベキューをしたものさ。私が火をつけてる間カップル達がいちゃこらいちゃこら……ちっ、気分が悪くなった。男子は火の準備、女子は食材を取りにきたまえ」

 

ここで男女を引き離すのは過去の恨みが入ってますね。

 

雪乃「小学6年生の野外炊飯であることを考えればカレーは妥当なメニューね」

 

八幡「家カレーって作る人によって個性出るよな。母ちゃんの作るカレーとか色々入っていて厚揚げとか」

 

戸部「あるある、竹輪とか入ってるべあれ」

 

八幡「お、おぅ……」

 

ちなみにうちの場合はごぼうが入っています。

 

結衣「ママカレーってそういうのあるよね。こないだも変な葉っぱ入っててさ、うちのママ結構ぼっーとしてることあるからなー」

 

雪乃「……その葉っぱってローリエだったんじゃないかしら…」

 

結衣「ローリエ?」

 

由輝子「ローリエとは月桂樹の葉のことですね」

 

結衣「ティッシュのことじゃないんだ!?」

 

~そして~

 

あとは火が通ればカレーの完成ですね。

 

平塚「暇だったら見回って小学生の手伝いでもするかね?」

 

葉山「まぁ小学生と話す機会なんてそうそうないし、行こうか?」

 

どうやら葉山君達は小学生のところに行くようですね。

 

八幡「………俺、鍋見てるわ」

 

由輝子「私も鍋を見てます」

 

と私と比企谷君が鍋を見ようとすると

 

平塚「心配するな。比企谷、剣。私が見てやろう」

 

平塚先生に阻止されました。

 

………あの子は先程の子ですね。…浮かない表情から察するにやはりハブにされているようですね。

 

葉山「カレー好き?」

 

葉山君はあの子のに声を描けています。…ああいう子に声をかけるときはあくまで秘密裏に、密やかに、晒し者にならないように配慮するべきでしょう。

 

八幡&雪乃「……はぁ」

 

比企谷君と雪ノ下さんも同じことを思っているようですね。

 

留美「……別にカレーに興味ない」

 

彼女はそう言ってその場を離れました。………いい答えですね。好意的に答えれば周りから調子に乗ってると思われ、かといってすげなく答えると何様かと言われる。だから戦略的撤退しか選択肢がありません。

 

葉山「……せっかくだし隠し味入れるか!なにか入れたいものがある人!」

 

結衣「はいっ!あたしフルーツがいいと思う!桃とか!」

 

由比ヶ浜さん……カレーに桃はあいませんよ?

 

八幡「あいつバカか……」

 

留美「……ほんとバカばっか」

 

八幡「……まぁ世の中大概そうだ。早く気付いて良かったな」

 

雪乃「あなたもその『大概』でしょう?」

 

八幡「あまり俺を舐めるな。大概とかその他大勢の中ですら1人になれる逸材だぞ俺は」

 

雪乃「そんなことを誇らしげに言えるのはあなたくらいでしょうね。呆れるを通り越して軽蔑するわ」

 

八幡「通り越したら尊敬しねぇか普通」

 

留美「……名前」

 

八幡「あ?名前がなんだよ」

 

留美「名前聞いてんの。普通さっきので伝わるでしょ」

 

由輝子「人に名前を尋ねるときはまず自分の名前を言うものですよ。私は剣由輝子と言います」

 

留美「……鶴見留美」

 

雪乃「私は雪ノ下雪乃。そこのは……ヒキ、ヒキガ……ヒキガエル君だったかしら?」

 

八幡「おい、なんで俺の小4の頃の渾名知ってんだよ。比企谷八幡だ」

 

結衣「何?どったの?」

 

八幡「で、これが由比ヶ浜結衣な」

 

結衣「鶴見留美ちゃんだよね?よろしくね」

 

留美「………なんかそっちの3人は違う感じがする。あの辺の人達と。私も違うの。あの辺と」

 

鶴見さんは私と比企谷君と雪ノ下さんを見てそう言った。……私達3人の共通点は過去に今の鶴見さんと似たようなことがあったということですかね。

 

結衣「違うって何が?」

 

留美「みんなガキなんだもん。だから…別に1人でもいっかなって」

 

結衣「で、でも小学校の頃の友達とか思い出って結構大事だと思うなぁ……」

 

留美「思い出とかいらない。……中学に入ったら余所から来た人と友達になればいいし」

 

雪乃「残念だけどそうはならないわ」

 

留美「……え?」

 

由輝子「あなたを仲間外れにしている子も同じ中学に進学するんですよね?ならまた同じことが起こるでしょう。今度は最悪その余所から来た人も一緒になって」

 

留美「やっぱりそうなんだ。ほんとバカみたいなことしてた」

 

結衣「何かあったの?」

 

留美「誰かをハブるのは何回かあって……。けどその内終わるし、そしたらまた話したりする。いつも誰かが言い出してなんとなくみんなそういう雰囲気になってんの。そんなことしてたらいつの間にか今度は私がそうなってた……。別に何かしたわけじゃないのに……。中学でもこんな風になっちゃうのかな……?」

 

これは……かなり深刻な問題ですね。

 

 




はい、今回はここまでです。あと1、2回で千葉村編は完結する予定です。

この小説の登場人物である佐野美咲がヒロインの√を現在考え中ですが……。

  • 見たい
  • なくてもいい
  • そんなことより原作キャラの√がよか!
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