ホント皆様のおかげです。
これからも頑張って行きますのでよろしくお願いします。
後半文がグダってるから書き直すかも
「私と付き合って欲しい」そう言われれば当然恋愛の付き合うだと思う。が、春日部の言った意味は違った。
「期待でもしたの?」
「いやまぁ普通アレ言われたらな...はぁ...」
ため息を吐きながらも巨大なゴーレムの攻撃を持ち前の剣で地面へと受け流す。
現在行われているのはとあるギフトゲームだ。
ギフトゲーム名″造物主達の決闘″
・参加資格及び概要
・参加者は創作系統のギフトを所持
・サポートとして、一名同伴可能
・ギフト保持者は創作系以外のギフトの使用を一部禁ず
・決闘内容はその都度変更
授与される恩賞について
・改装支配者の火龍に勝者のプレイヤーが進言できる
《b》宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニティはギフトゲームを開催します。
″サウザンドアイズ″
″サラマンドラ″印
春日部は迷惑をかけて怒らせてしまった黒ウサギお仲直りするためにこのギフトゲームに参加した。
上記の内容通りサポート役を誰か1人つける事ができる。応募期限がちかいので今すぐにお願いできる人物に限られる。
そして、すぐに話せたのが一誠かジンのみ。となればやはりちゃんと勝ちたいから一誠を選んだ。
2人は闘技場のような形をした所で準決勝が行われていた。2人の相手はコミュニティ″ロックイーター″に所属している
身体はかなり大きく縦に一誠3人分、横に5人分はある。それでも以外に速度は早い。しかし、今の2人にとっては会話をしながらでも充分戦える程度だった。
「ふぅ...んよか」
「まぁまだ2回目だしな告白されるの」
「は?」
春日部の友達に冷気を放つ者などいないはずなのだが、今は確実に出ている。その証拠にゴーレムの動きが一時的に停止した。
「ホント?」
「まぁな。こっちに来る前に告白されて付き合ったんだけど、突然失踪したから別の人と付き合ってると思うぜ。はぁ...勿体ない事したな...」
ゴーレムは停止していた体を無理やり動かす。多少石同士がぶつかり合ってかけていっているが、特に問題は無いと拳を振り下ろす。
その拳を春日部は下に俯いたまま片手で掴んだ。
その行動に観客はもちろん見ていた三毛猫は歓声を上げる。まさか掴むとは思っていなかったからだ...歓声が上がって数秒、それらは全て悲鳴へと変わった。
掴んだ手を力の限りに任せて上に放り投げ、グリフォンから受け取った風のギフトを使って手元にミキサーのように回転し続ける風を発生させ殴りつけた。
風は見た目の通り直撃した場所から粉々に砕く、それでも全てとはいかず観客の方を飛び散り、無論そのような場合の対策を行わないわけが無いが反射的に悲鳴をあげ視界を両手で覆い隠した。
「彼女いた?嘘絶対に嘘...嘘...嘘だ......」
ブツブツ呟きながら足早とその場をさり、白夜叉の掛け声が虚しく響くだけだった。
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今回のお祭り『火龍誕生祭』にノーネームはただ呼ばれたのではない。
白夜叉より指名されて参加する事になったに過ぎない。
ガルドとのギフトゲームの時十六夜は声高らかに宣言した。
旗印も名もないノーネームが信用を得るためにジン=ラッセルを売り出すと、それもただ売り出すだけではない。魔王問題を全て引き受けるとも言った。
これを耳にした白夜叉はこれ幸いとノーネームに依頼を出した。
「火龍誕生祭にて魔王襲来の兆ありと」
「な、」
「へぇ...マジかよ...」
2人は反応がそれぞれ違うが両者とも驚いているのに違いはない。
2人は昼間の追いかけっこの末街中を破壊して回るというかなりの問題行動を起こしてしまい、現在は″サラマンドラ″の当主サンドラの部屋に招かれていた。
そこで初めて今回の依頼の内容を聞かされた。
「今更降りるとは言わせんぞ」
「もちろんだ。降りる気なんてサラサラねぇ。それで俺達は何をすればいい?」
白夜叉は良い返事だと頷くと懐から1枚の封書を取り出す。
「なんだそれ?」
「うむこれはな、サウザンドアイズの幹部が未来を予知した物だ」
白夜叉の所属するサウザンドアイズは目にまつわる特殊なギフトを所持ている者が多い。
今回はその中でもかなり特殊な未来を観測できるギフトで、その者が『火龍誕生祭』に魔王が現れると予知した。
十六夜はその情報を鵜呑みにしていいのかと疑問に思う。
「その情報の信憑性は?」
「石を上に投げれば下に落ちる、という程度にはな」
その答えに首を傾げた。
どう考えても当たり前の事のはずだ。
星には必ず重力がある、だから石を投げれば何か仕掛けがない限り上に上昇するなどありえない。
「てことは絶対に当たるって事か?」
「あぁその通りだ。さらに言えばこの封書には、『誰が投げたのか』『どうやって投げたのか』『何故投げたのか』それらが記されている物だ」
十六夜は余計に頭を傾げ、他の者は空いた口が塞がらない。
犯行、動機、犯人が分かっているのにまるで事前に防ぐ事が出来ないと言っているようだっからだ。
サンドラの兄マンドラは顔を真っ赤にして怒鳴りあげる。
「なんだと貴様!!それだけ分かっていながら魔王が来るだけしか伝えんだと!!我らを弄ぶ気か!」
途端に白夜叉はバツが悪そうに明後日の方向を向く。
頭の中で今まで手に入れた情報を整理し改めて聞く。
「今回の魔王襲来を裏で操ってるやつは、口に出すことが出来ない立場の相手って事か?」
ジンは何かに気がついたのか口元を右手で覆う。
(十六夜さんのいっている事が確かなら...まさか...)
「フロアマスターが招いた...」
口から零れるように呟いた。
ジンの辿り着いた結論は本来あっていいものでは無い。
秩序を守るための階層支配者が自ら秩序を乱そうとしている。
「いや確実にそうだとは言えん。今回の予言の内容は一切の他言を禁止するとされていてな、予言者しか詳しくは知らん。しかしサンドラの誕生祭に北のマスター達が非協力的だったのは認めるしかない」
本来であれば東の階層支配者である白夜叉が『火龍誕生祭』に関わるのはかなり異常な事だった。
それでも協力者として呼ばれた理由は、北の階層支配者に尽く断られ関係の良好だった白夜叉に回った。
結果として運が良かったのかもしれないと思うほかない。
ジンは数十秒押し黙っていたが、緊張したのか声が最初裏返りながらも返事をした。
「わ、わかりました。今回魔王襲来には我々ノーネームは両コミュニティに協力します」
「良い返事だ。そこまで緊張せんでいい、魔王は私が相手する。お主らは露払いをしているだけでいい」
今の話を聞いていた問題児は笑いながら質問する。
「魔王ってのを初めて見るから今回は引くが...もし偶然魔王が別の誰かが倒しても問題ないよな」
「よかろう。隙あらば魔王の首を狙え」
黒ウサギはまさかの発言に呆れながらも交渉は成立した。
十六夜はその後来賓室で一誠とともに女性店員と歓談に勤しんでいた。
拠点の移動した方法などを話していたのだが、正直そこまで頭の良くない一誠には何が何だか分からず身体を仰け反らして伸びをした。
伸びをした先から風呂から上がりたてのようで、未だ髪は完全に乾ききっておらず微かにはだけた肌は火照っているように感じる。
風呂上がりの女には妙な色気があるとは言われるがそれは初めて目にして理解出来た。
「おぉ...」
「これはいい眺めだな一誠」
「そうだな、黒ウサギや飛鳥はその我が儘ボディが目立つ浴衣のせいで、いつも以上にその豊満な乳房を魅力的に見せてる」
「スレンダーな春日部とレティシアは髪から滴る水が鎖骨のラインをスウッと流れ落ちるさまは」
「おバカ様ぁぁ!!」
黒ウサギはどこからとなく取り出したハリセンで2人の頭を叩く。
本日2度目のハリセン先輩の出番。
問題児3人が来てからもうハリセンは肌身離さない身体の一部のような物になっている。
叩かれた直後でも
翌日待ちにまった決勝が始まる。
まずフィールドに案内されるのはノーネーム。
2人は別段仲良さげに喋りながら入場とはならず春日部が先に入場してから、その後を追うように一誠が入ってくる。
そして次に入場するは″ウィル・オ・ウィスプ″だ。
手始めの挨拶としてか耀目掛けて火の玉が飛んでいく。
「わっ!」
突然の事に驚きお尻から倒れそうになる。
一誠は咄嗟に手を伸ばし優しく抱き止める。
「大丈夫か?」
「別に...」
「なんだ怒ってんのか?」
「別に...」
困ったと思いながら髪をかき乱す。とゲラゲラと笑い声が聞こえてくる。
「おいおいこんな所で夫婦喧嘩か?お暑いねぇ」
「YAFUFUUUuuuu!」
観戦席からもフューと茶化すように口笛が至る所でなる。
春日部は違うと小声で否定しながらも顔を赤面させて俯く。
最初にからかい始めた張本人である。
″ウィル・オ・ウィスプ″所属のアーシャは、ゴスロリの独特なスカートを揺らしながら頭上から火の玉に乗って降りてくる。
その隣には飛鳥が先日話していたカボチャの頭にマントを羽織った人物、ジャック・オ・ーランタンも一緒に降りてくる。
観客席にいた飛鳥は隣に座っている十六夜の肩を必要以上に叩いて興奮を表していた。
「おぉ...すげー!!本物かよ!!!」
一誠は支えていた手を離して、鼻息を荒くして興奮気味でジャックに飛びつく。
突然支えが無くなった春日部は後頭部を地面に叩きつけ、その痛みに悶絶する。
「なぁ...私の事無視か?」
アーシャの質問に答える者はいなかった。
啜り泣くアーシャを無視しつつゲームは進行していく、白夜叉は招待状の番号を宣言しそれと合致しているコミュニティの所に行くと、そのコミュニティの旗印を確認して次の舞台を設定する。
やはりというべきか柏手一つでゲーム盤を作った。
一誠と春日部は過去にグリフォンと戦った時に感じた世界の移動をまた感じ、辿りついたのは視界の殆どが樹の根に囲まれていて、足場も樹の根の世界だった。
「ここは...根に囲まれ場所?」
耀は強力な嗅覚を持って土の匂いを嗅いでここが根に囲まれている場所だと理解できた。
しかしその独り言は一誠だけに聞こえた訳ではない。
「へぇ...ここは根の中か...」
明らかな挑発を春日部は無視してとりあえず得られるだけの情報を得ようとする。
すると、すぐに4人の前に黒ウサギが次元を割って現れ、手に持つ契約書類を掲げる。
ギフトゲーム名″アンダーウッドの迷路″
・勝利条件
・プレイヤーが大樹の根より野外に出る
・対戦プレイヤーのギフトを破壊
・対戦プレイヤーが勝利条件を満たせなくなった場合または降参した場合
・敗北条件
・対戦プレイヤーが勝利条件を一つ満たした場合
上記の勝利条件を満たせなくなった場合
読み終わるなや否や根全体を揺るがす衝撃が発生した。その発信源は春日部の隣にいた一誠からだった。
一誠はデュランダルを取り出し、魔力で多少身体を強化してジャックへと斬りかかった。
そのまま2人は流されるままにその場から遠ざかり、ある程度離れた場所で互いに飛び退き合う。
「なぁジャックさん少し遊ぼうぜ」
「まさか貴方から仕掛けてくるとは....」
先程まで喋ろうとしてこなかったジャックは突然流暢に話し始める。
先程まで喋って来なかったのはアーシャが自分の力で勝ちたいと言っていたからだ。しかし今は状況が違った。
ジャック・オ・ーランタン。
彼はアーシャの作り上げた作品ではなく、生と死の境界にした悪魔。
ウィラ=ザ=イグニファトゥスの最高傑作だった。
その実力は春日部が1体1で戦ったとしてもおおよそ負けてしまうだろう。
何せウィラが作った事により最強最悪の能力が付加されている。
『不死』
その名の通り決して死ぬ事がない。まさに最強の能力と言える。
さらにほかにも炎を操る自前の能力も持っている。それを一瞬で察知した一誠は会えて囮役をかった。
この別れ方をすると分があるのはノーネームの方だった。
一誠の相手は不死。
だが時間稼ぎが出来ない相手ではない。
春日部とアーシャは身体能力・感知能力共に春日部の方が上。どう考えても勝てる試合だ。
なので今の一誠の仕事は時間稼ぎをする事だった。
「デュランダル!!」
デュランダルを一度鞘にしまい、改めて抜刀し直す事によりその切れ味を格段に上昇させる。
空間を切るとまではいかないが、辺りの根は斬撃によって切り裂かれていく。
「くっ...手を抜けないませんね!」
自身の周りに火の玉を何十個も作り出しまとめて放つ。
それでも数秒の後に綺麗に捌かれる。
今すぐにでもアーシャの援護に行きたい所なのだが、それを許す一誠でもない。
2人は拮抗しながらも戦い続ける。
そのまま2人に決着がつくこと無くゲーム終了の放送がなる。
『勝者、春日部耀』
結果はノーネームの勝利だった。
「クソ!!あともう少しだったのに!!」
「アーシャ落ち着きなさい...今回は私の失態でもあります...」
もしジャックがあの先制攻撃を避けて2人を相手に出来ていれば勝者も変わっていたかもしれない。
しかしそれはもしもの話。いつまでもそんなもしもの話にこだわっていても意味は無い。
アーシャは耀にライバル宣言してジャックと一緒に帰っていく。
勝者である筈の耀は勝ったとは思えないような暗い顔をしていた。
(また助けられた...)
これで助けられるのも3回目。
いくら今回はサポートとして参加してもらったからとは言え、一番の強敵を相手にして貰い簡単に勝てるようになっていた。
それなのに勝者の名前には耀の名が上がる。
美味しい所でだけ貰うばかりで何も返せていない。いつか何か返せたらいいなと思いながら十六夜達と合流する。
「おめでとう春日部さん!」
「うん勝った、ブイ」
ピースをして自身の喜びを最大限アピールする。
十六夜も先の戦いを思い返す。
あのジャックともしも戦う場合自分で勝てるのかと...あの時のあれはまだ本気では無いのだろう。
ジャックはまるで使い慣れない獲物を扱うように多少のぎこちなさがあった。特段気になるという訳ではない、だが強者と戦うには明らかに不利な物なのは確かだ。
そんな時ふとある事に気がついた。
「白夜叉、アレはなんだ?」
「何?」
白夜叉も上空へ目を向け、他の観客達も続々と上空を見上げる。
空から黒い封書が雨のようにばらまかれている。
それを掴み取り中を見ると
『ギフトゲーム名″The PIED PIPER of HAMELIN″
・プレイヤー一欄
・現時点で三九九九九九九外門・四○○○○○○外門・境界璧の舞台区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ
・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター
・太陽の運行者・星霊 白夜叉
・ホストマスター側 勝利条件条件
・全プレイヤーの屈服・及び殺害
・クリア条件
・ゲームマスターを妥当。
・偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗をホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。″グリムグリモワール・ハーメルン″印』
誰の声か分からないが一人の叫び声が響いた。
「魔王が...魔王が現れたぞぉぉ!!!」
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遡ること数分前境界璧・上空2000m地点。五つの人影があった。
一人は露出が多いながらも白装束の服を着ている白髪の女は、二の腕の長さぐらいのフルートを弄りながら会場を見下ろす。
「プレイヤー側で相手になるのは五人かしら?」
「いやあのカボチャには参加権がねえ。1番やべえのはあのデュランダル持ちだな」
白髪の女に答えるのは、黒い軍服を着た黒髪の男。その手に持つ笛はその男の全身ほどある。
「俺が兵藤一新の息子をやる。別に構わないよな?」
「構わないわ...それが契約内容だしねフラガ」
二人目の男は腰にレイピアのように細い長剣を差していて、全身をタイツで覆い肩と膝のみにプロテクターをつけている。
フラガと答えたのは斑模様のワンピースを着た幼女。
その後に控えるすでに人間ですらない巨大な怪物。そのフォルムは滑らかで、所々に穴が空いている、
斑模様の幼女は四人の顔を見て黒い封書を取り出す。
「さぁギフトゲームを始めるわ。手筈通りに」
「おう」
「ええ」
「ハハ」
「BRUMUUUM!!」
この直後地上に黒い契約書類が配られた。